ベトナムといえば、ストリートフードをなしには語れません。
筆者がベトナム生活の中で特に大きく印象に残っているのが、今まで食べたことのなかった様々なベトナム料理との出会いでした。
日本にいたときには、Phoと生春巻きくらいしか知りませんでしたが、ベトナムへ行ってから色々な料理に出会い、地域によって異なる味付けや、歴史との深い結びつきに、ベトナム料理の奥深さに惹かれていきました。
また、ストリートフードはベトナム国民の食卓であるだけでなく、ベトナム人の家計の支えとして機能しているベトナム経済を大きく支えるものでもなるのです。
今回は数多くあるベトナム料理の中で、代表的で一般的によく食べられている、ベトナムでも大人気なストリートフードを紹介します。
いくつかの料理は、日本でも作れる簡単なものもありますので、辛さ、料理の難度、と共に紹介します。
- 1. お勧めベトナムストリートフード
- 1.1. ベトナムストリートフード:フォー|Pho
- 1.2. ベトナムストリートフード:生春巻き| Gỏi cuốn
- 1.3. ベトナムストリートフード:バイン・ミー | Banh Mi
- 1.4. ベトナムストリートフード: ミー・クアン | Mi Quang
- 1.5. ベトナムストリートフード:バイン・セオ
- 1.6.
- 1.7. ベトナムストリートフード:フー・ティウ| Hu Tieu
- 1.8. ベトナムストリートフード:ブン・ティット・ヌン | Bún thịt nướng
- 1.9. ベトナムストリートフード:コム・タム | Cơm tấm
- 1.10. ベトナムストリートフード:ブン・チャー|Bun cha
- 1.11. ベトナムストリートフード:バイン・ダー・クア | BÁNH ĐA CUA
- 1.12. ベトナムストリートフード:ブン・ボー・フエ|Bun Bo Hue
- 2. まとめ:ベトナムストリートフードは、Phoだけじゃない!地域によっていろんなストリートフードがある
お勧めベトナムストリートフード
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ベトナムストリートフード:フォー|Pho

辛さ:🌶
料理の難度:🔪🔪🔪
ベトナム料理といえば、Phoと言っていいほど、一番有名なベトナム料理ですね。
日本でもベトナム料理屋さんや、エスニック料理屋さんに行くと必ずといっていいほど食べられる定番ベトナム料理です。
ベトナムでもやはり一般的に食べられており、数多くのストリートフードや屋台、フォーのファーストフードチェーンPho 24がベトナム中にあります。
日本で食べるフォーは、基本的には鳥肉の「フォー・ガー| Pho Ga 」が多いですが、ベトナムでは、牛骨で出汁をとるフ「フォー・ボー|Pho Bo」 が人気で、「フォー・ボー|Pho Bo」の屋台を数多くみかけます。
本場の食べ方は、トッピングに半ナマの牛肉をスープにのせて、スープの熱で火を通して食べます。これ見た時衝撃的でした。
スープにはハーブが多く使用されていて、さっぱりしていて、蒸し暑いベトナムの気候でもこの熱々の料理を無理なく食べられます。
南部は、甘い味が好まれるため、Phoも割と甘さがありますが、北部では反対に塩っ気があります。
Phoは作るのに手間がかかるため、一般の家庭ではあまり食べず基本的には屋台などで多く食べられています。
筆者がホーチミン在住中によくいっていた鶏肉のPho Gaのお店はこちらです↓
ベトナムストリートフード:生春巻き| Gỏi cuốn

辛さ:
料理の難度:🔪
生春巻きも、日本でよく食べられるベトナム料理の一つですね。
日本で食べる生春巻きと異なるのは、ベトナムの生春巻きは、ライスペーパーの皮が固いんです!
というのも、生春巻きを巻く際に穴が開かないように、ライスペーパーは6割くらいしか戻さないうちに巻き、巻いた後は、野菜などの水分で、ライスペーパーを完全に戻すようですが、時々戻しきれてないものもあってプラスチックのように硬いことが多いのもベトナム流。最初は違和感がありましたが、食べているうちに、それはそれで食感が楽しめてくるよに感じて来ます。
火を使わない料理で、材料さえあれば、日本でも作ることができます。
ベトナムストリートフード:バイン・ミー | Banh Mi

辛さ:🌶
料理の難度:🔪
バイン・ミー | Banh Miは、フランスパンに、甘酸っぱい人参や大根のピクルス、パテ、香草、野菜、チーズなどを入れて醤油やチリソース、塩コショウをかけて食べるベトナムで本当によく食べられている、国民ソウルフード。
屋台もそこら中にあり、朝、昼、夜時間を問わず24時間食べられています。筆者も小腹が空いたとき、朝ごはんによく食べていました。ベトナムのカフェのサイドメニューとしてもよくあります。
バイン・ミー | Banh Miは、フランス統治時代のフランス文化の影響を大きく受けた料理の一つです。しかし、バイン・ミーのフランスパンは、フランスで食べられる固いフランスパンとは少し異なります。
ベトナム人の舌に合うように改良され、生地にタピオカスターチを入れ、焼き上げるため、サクッと柔らかい食感がベトナムのバイン・ミーの特徴です。
街を歩っていると、このバイン・ミーのフランスパンを大きなカゴに入れてバイクで運んでいるバイン・ミーパンおじさんをよく見かけます。
バイン・ミーは、最近では色々な味があります。アイスを入れたり、高級なトリュフを入れた高級バインミーというのも生み出され、独自に進化を遂げています。
あるベーカリーでは、ドラゴンフルーツを入れた、ピンク色のバインミーというのも生み出されました。
筆者がよく利用していたバイ・ミー屋さんは、バイン・ミー362というバインミーを売っているバインミー専門スタンドです。色々な種類があり、具材が自由にカスタマイズできます。コーヒーやジュースも売っていて、カフェのような店構えで、オシャレで、ストリートフードが衛生的に心配な観光客でも安心して食べられるスタンドです。
ベトナムでよく食べられている具材は、パテや chả lụaというベトナムポークソーセージを入れたものが多いです。このパテも、屋台によって独自に手作りされており、味が異なりますので、好きなお店を見つけて見るのも良いです。
筆者がよく食べていたバイン・ミーは、 xíu mạiというミートボールが入ったバイン・ミーです。ミートボールもただの肉団子ではなく、トマトで煮込んであり、甘辛いミートボールとこのフランスパンがとても合うんです。そしてベトナムコーヒーとセットで朝食によく食べてました。
実はバイン・ミーのパンだけも、屋台やスーパーで、購入できます。長さにもよりますが、バインミー用なら20円くらいで購入できます。
バイン・ミーは、火を使わない料理ですが、ベトナムポークソーセージやベトナムのパテが手に入りにくいですが、他のもので代用すれば日本でも作ることは難しくないです。
ベトナムストリートフード: ミー・クアン | Mi Quang

辛さ:🌶🌶🌶
料理の難度:🔪🔪🔪🔪
ベトナムの中部Quảng Nam 地方発祥の食べ物で、お葬式、ベトナムの旧正月のテト、結婚式といった様々な特別な機会によく食べられるベトナムの麺料理の一つです。
このスープは、フォー Phoとは異なり、味が濃く、少し辛いので、汁は具材が浸るくらいにしかありません。
ターメリックが効いていて、見た目が黄色く彩られており、見た目にも美しい料理です。平麺に、特性の少し辛いコクのあるスープをかけて食べます。
こちらも、Phoと同じに作るのに手間がかかる料理なので一般的には屋台などで食べられる料理です。
ベトナムストリートフード:バイン・セオ

辛さ:🌶
料理の難度:🔪
ホーチミンが発祥のベトナム料理の一つで、ベトナム語では、「sizzling pancake ジューシーなパンケーキ」という意味を指します。一般的にベトナム式パンケーキ、またはクレープとも呼ばれています。
クレープ生地をフライパンで野菜や豚肉、エビと一緒に薄く焼いて、オムレットのように半分に畳んで提供します。
外はカリカリ、中は少しもちもちしていて、どちらかっといったらガレットのような感覚です。
それを他のベトナム料理と同様に、ハーブやレタスに巻いて、スイートチリやナンプラーの入ったベトナムの甘辛いつけダレにつけて食べます。
クレープ生地は、ターメリックを入れて色づけしており、見た目は、オムレットみたいに見えるのですが、
実は卵は一切入っていません。
他のベトナムの麺料理とは異なる見た目に、写真映えもする料理です。
作り方も簡単で、食材も日本でも大体手に入るので、簡単に作ることができるベトナム料理の一つです。
ベトナムストリートフード:フー・ティウ| Hu Tieu

辛さ:🌶
料理の難度:🔪🔪🔪
世界的にも有名なPhoは実は北部のベトナム料理です。一方で、「フー・ティウ( Hu Tieu)」は、ベトナム南部でよく食べられるベトナム麺料理で、南部のPhoとも呼ばれてベトナム南部で多く食べられています。
味、スープの味付けともに多彩で、甘めの豚骨スープにエビ、レバー、うずらの卵などが入ったカンボジアの料理を起源とされているHủ tiếu Nam Vangという「フー・ティウ( Hu Tieu)」が特にホーチミンでは人気です。
他にも、イカの出汁を使ったものなどもあり、のっている具材や出汁がPhoよりもバラエティーで色彩豊かです。
主に南部で多く食べられる料理なので、ホーチミンでは、Phoよりも「フー・ティウ( Hu Tieu)」の屋台をよく見かけます。
ベトナムストリートフード:ブン・ティット・ヌン | Bún thịt nướng

辛さ:🌶🌶
料理の難度:🔪🔪
ブン・ティット・ヌン | Bún thịt nướngとは、サックサクに揚げた春巻き、ビーフン、グリルしたポーク、バジルやミントといった新鮮なハーブ、野菜を、ベトナムの甘辛い特製ソースとカリカリのピーナッツををかけて、かき混ぜて食べるベトナム料理です。
Phoと異なり、暖かいスープと一緒に食べるのではなく、冷やした米麺のビーフン(Bún)で食べるため、冷たいベトナム料理の一つとして、ベトナム中でよく食べられています。
何と言っても、具沢山で野菜も沢山取れる料理なんです!揚げ春巻きの入った、Bún thịt nướng Chả giò (Chả giòは揚げ春巻き)は特に人気があり、揚げ春巻きも食べられて、それでいてすごく安いので、コスパが良いベトナム料理です。
こちらも、レモングラスが手に入れば、簡単に作ることができます。
ベトナムストリートフード:コム・タム | Cơm tấm

辛さ:🌶
料理の難度:🔪🔪🔪
ベトナムといえば、ストリートフードの本場です。
ホーチミンでは、1000万人のうち、100万人近くが屋台で収入を得ているとも言われており、屋台料理はホーチミンに欠かせない市民の食卓であり、家計の支えとなっている存在なのです。
そんな数ある屋台料理の中でも、特にベトナム料理の奥深さを表しているなと思うのが、このコムタムという料理です。
コムタム(Cơm tấm)は、ベトナム語で”砕け米”を意味し、多くのコムタムの屋台では半熟の目玉焼きや大根、豚肉を魚醤(ナンプラー)で味付けしてグリルし、切り刻んだ豚の耳、半熟の目玉焼きと一緒に食べます。
コムタム | Cơm tấm の詳細を以下の記事で紹介中↓
ベトナムストリートフード:ブン・チャー|Bun cha

辛さ:🌶
料理の難度:🔪🔪🔪
Bun Cha(ブンチャー)はハノイ発祥の料理で、Bunという米麺にヌックマムという甘酸っぱいソース、香草や生野菜と炭火で焼いた豚肉と一緒につけ麺のようにして食べる料理です。
オバマさんがベトナムへ来た際に食べて絶賛した料理としても有名になりました。
ベトナムストリートフード:バイン・ダー・クア | BÁNH ĐA CUA

辛さ:🌶
料理の難度:🔪🔪🔪🔪
ベトナムのハノイの北部にある、Hai Phong(ハイフォン)と呼ばれる
地域の料理ですが、ベトナム中で食べられている、ベトナムの麺料理BÁNH ĐA CUA。
この料理の特徴は、蟹の美味しさがたっぷり詰まった蟹汁に、平たい茶色い面Banh Daを絡めていただきます。
その上に緑のMronig Gloryがトッピングされていて、見た目も映える!
この料理に使われている小ガニは、ベトナムの米畑に生息し、若い米を餌として食べるので、栄養がたっぷり含まれているとされています。
この小ガニのかにみそ、かにみそと蟹の身の詰まったカニ汁と、豚骨で出汁をとっており、このコンビネーションが最高に美味しいです。
ベトナムストリートフード:ブン・ボー・フエ|Bun Bo Hue

辛さ:🌶 🌶
料理の難度:🔪🔪🔪🔪
ブン・ボー・フエ|Bun Bo Hue とは、ベトナム語でBoは牛を指し、(豚を使用するところもあります)Bunは麺の種類を意味します。Hueはベトナムの中部の都市の名前です。
名前の通り、ベトナムのフエで生まれたベトナム料理ですが、今はベトナム全土で食べられている、Phoに次ぐ人気のベトナム麺料理です。ベトナムのどこへ行っても、このBun Bo Hueのお店をたくさん見つけることができます。
ブン・ボー・フエ|Bun Bo Hue の詳細を以下の記事で紹介中↓
まとめ:ベトナムストリートフードは、Phoだけじゃない!地域によっていろんなストリートフードがある
いかがだったでしょうか?
ベトナム料理はフォーPhoと生春巻きだけではない!というのを分かっていただけたのではないかと思います。
上記はベトナム料理の一部しか紹介してませんが、ベトナムには各地方で食べられている料理がたくさんあって、知れば知るほど奥が深いです。
特にストリートフードは、ベトナムの風景や経済を形成する、大事な要素の一つとして機能しています。
ベトナム料理を試したことがなくても、日本人の口にあう料理が多いのでぜひ試してみてください!