中華デザートには、杏仁豆腐やごま団子だけでなく、温かい糖水、豆乳から作る豆花、四川の冰粉、広東の双皮奶など、地域ごとに異なる甘味があります。中国本土・香港・台湾では、冷たいゼリーから温かい汁物まで「デザート」の幅が広いのが特徴です。
この記事では、中国・台湾で暮らした経験をもとに、現地やガチ中華の店で出会える中華デザート15種類を、味・食感・発祥地域とともに紹介します。旅行先や日本の専門店でメニューを選ぶ際に役立ててください。
| デザート | 主な地域 | 味・食感 |
|---|---|---|
| 杏仁豆腐 | 中国各地 | 杏仁の香り、なめらか |
| マンゴープリン | 香港・広東 | 濃厚で果実感がある |
| ごま団子 | 中国各地 | 香ばしく、もちもち |
| エッグタルト | 香港・マカオ | さくさく、濃厚 |
| 豆花 | 中国・台湾 | やわらかく、やさしい甘さ |
| 亀苓膏 | 広東・香港 | ほろ苦い薬草風味 |
| 仙草ゼリー | 台湾・華南 | ほろ苦く、ぷるぷる |
| 糖水 | 広東・香港 | 温冷さまざま |
| 双皮奶 | 広東・順徳 | ミルキーでなめらか |
| 湯圓 | 中国各地 | もちもち、温かい |
| 黄金糕 | 華南など | 弾力のある蒸し菓子 |
| 愛玉 | 台湾 | 透明でさっぱり |
| 冰粉 | 四川・重慶 | ぷるぷる、清涼感 |
| 西米露 | 広東・香港 | 小粒タピオカ、ココナッツ風味 |
| 楊枝甘露 | 香港 | マンゴーと柑橘の甘酸っぱさ |
中華デザートとは?中国・香港・台湾で異なる甘味文化
中華デザートは、中国本土だけでなく、香港・マカオ・台湾などで発展した甘味を含む広い呼び方です。中国語では食後の甘味を甜点(tiándiǎn)、甘いスープを糖水(tángshuǐ)などと呼びます。
日本の中華料理店では杏仁豆腐やごま団子が定番ですが、現地では豆、穀物、果物、牛乳、豆乳、もち米などを使い、温かい状態で食べるデザートも一般的です。「薬膳」「美容」「健康」と紹介されることがありますが、材料や糖分は商品によって異なるため、健康効果を前提に選ぶのではなく、味や文化として楽しみましょう。
日本でも知られる定番中華デザート4選
1. 杏仁豆腐(杏仁豆腐)|杏仁の香りを楽しむ定番

杏仁豆腐は、杏仁の香りを生かした白いデザートです。日本では寒天やゼラチンで固めたものが多い一方、中国では店や地域によって、とろりとしたタイプやミルク感の強いタイプもあります。
本格的に作る場合は杏仁霜などを使いますが、市販品にはアーモンド風味や香料を使う商品もあります。アレルギーがある人は原材料を確認してください。
2. マンゴープリン(芒果布丁)|香港で親しまれる果実系デザート
マンゴープリンは、マンゴーの果肉やピューレに乳製品などを合わせて固めたデザートです。香港のレストランや甜品店で広まり、日本の中華料理店でも定番になりました。店によって果肉感、乳味、甘さが大きく異なります。
3. ごま団子(芝麻球・煎堆)|香ばしくもちもち
ごま団子は、もち米粉の生地であんを包み、ごまをまぶして揚げた菓子です。地域によって芝麻球(zhīmaqiú)、煎堆(jiānduī)などと呼ばれます。揚げたては外側が香ばしく、中はもちもちしています。中身は黒ごま餡や小豆餡、蓮の実餡などさまざまです。
4. エッグタルト(蛋挞)|香港式とマカオ式の違いも

エッグタルトは、中国語で蛋挞(dàntà)。香港式はなめらかなカスタードとパイまたはクッキー生地、マカオ式はポルトガル菓子の影響を受け、表面を香ばしく焼くタイプがよく知られています。焼きたては生地の食感と卵の風味を楽しめます。
豆・仙草・ミルクを使う中華デザート5選
5. 豆花(dòuhuā)|やわらかな豆乳デザート
豆花は、豆乳をやわらかく固めた料理です。台湾ではシロップをかけ、豆、芋圓、ピーナッツなどを添える甘い豆花が有名です。中国本土には塩味で食べる地域もあるため、「豆花=必ず甘いデザート」ではありません。
6. 亀苓膏(guīlínggāo)|広東・香港のほろ苦いゼリー
亀苓膏は、複数の植物素材などを使って作る黒いゼリー状の食品です。独特のほろ苦さがあり、シロップや蜂蜜をかけて食べます。商品によって原材料が異なるため、名称だけで内容を判断せず表示を確認しましょう。
7. 仙草ゼリー(仙草凍)|台湾で定番の黒いゼリー

仙草ゼリーは、仙草を煮出した液を固める黒いデザートです。ほろ苦く、シロップ、ミルク、豆類、芋圓などと合わせて食べます。冷たい仙草凍のほか、温かくとろみのある焼仙草もあります。
8. 糖水(tángshuǐ)|広東・香港の甘いスープ
糖水は一つの料理名ではなく、広東・香港で親しまれる甘いスープやデザートの総称です。緑豆、紅豆、黒ごま、くるみ、杏仁、卵、果物などを使い、温かくても冷たくても食べられます。
9. 双皮奶(shuāngpínǎi)|広東・順徳のミルクプリン

双皮奶は、広東省の順徳で知られる牛乳デザートです。名前は表面にできる乳皮に由来します。なめらかでミルキーな味わいで、温かいものと冷たいものがあります。店によって小豆や果物を添えることもあります。
もち・ゼリー系の伝統中華デザート4選
10. 湯圓(tāngyuán)|餡入りもち米団子
湯圓は、もち米粉の生地で黒ごま餡、ピーナッツ餡、小豆餡などを包み、湯や甘いスープで煮る料理です。丸い形が団らんや円満を連想させ、元宵節や家族行事でも食べられます。餡のない小さな団子もあります。
11. 黄金糕(huángjīngāo)|華南で見かける弾力のある蒸し菓子

黄金糕は、ココナッツ風味と独特の弾力がある黄色い蒸し菓子です。東南アジアの菓子文化とのつながりを持ち、中国南部の飲茶店や宴席でも見かけます。中国固有の古典菓子と断定するより、地域を越えて広まった菓子として捉えると分かりやすいでしょう。
12. 愛玉(àiyù)|台湾の透明な植物ゼリー
愛玉は、台湾固有の植物・愛玉子の種子から作る透明なゼリーです。味は淡く、レモンやシロップを合わせてさっぱり食べます。中国本土の代表デザートではなく、台湾の食文化を代表する甘味です。
13. 冰粉(bīngfěn)|四川・重慶のぷるぷるデザート
冰粉は、四川・重慶で親しまれる透明なゼリー状のデザートです。黒糖シロップ、果物、レーズン、落花生、山楂など、店ごとに異なるトッピングを加えます。辛い料理の後にも食べやすい、軽い口当たりです。
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14. 西米露(xīmǐlù)|小粒タピオカ入りデザート

西米露は、小粒のサゴやタピオカをココナッツミルクなどに合わせたデザートです。マンゴー、タロイモ、紫米などを組み合わせることもあり、冷たいタイプがよく知られています。
15. 楊枝甘露(yángzhī gānlù)|マンゴーと柑橘の香港デザート
楊枝甘露は、マンゴー、ポメロなどの柑橘、小粒のサゴ、ココナッツミルクなどを合わせた香港生まれのデザートです。濃厚なマンゴーに柑橘のほろ苦さと酸味が加わり、甘さだけではない味わいがあります。
中華デザートはどこで食べられる?
- 中国・香港・台湾旅行:甜品店、糖水店、飲茶店、夜市、レストランで探す
- 日本:横浜中華街、ガチ中華店、台湾スイーツ専門店、香港点心店で探す
- 自宅:アジア食材店で杏仁霜、仙草、タピオカ、ココナッツミルクなどを購入する
中華デザートについてよくある質問
中華デザートで最も有名なのは?
日本では杏仁豆腐、ごま団子、マンゴープリンがよく知られています。香港では糖水や楊枝甘露、台湾では豆花、仙草、愛玉なども定番です。
中国語でデザートは何といいますか?
一般的には「甜点(tiándiǎn)」です。広東・香港の甘いスープやデザートは「糖水(tángshuǐ)」と呼ばれます。
中華料理店で出る白いデザートは何ですか?
多くの場合は杏仁豆腐です。ただし、ココナッツミルクのプリンや双皮奶などの可能性もあります。
中華デザートは健康によいですか?
豆、果物、植物素材を使うものはありますが、砂糖やシロップを多く使う商品もあります。「薬膳」「ヘルシー」という名称だけで判断せず、原材料や量を確認してください。
まとめ|中華デザートは地域ごとの違いが面白い
中華デザートは、杏仁豆腐やごま団子のような日本でも定番の甘味から、広東・香港の糖水、台湾の仙草や愛玉、四川の冰粉まで多彩です。冷たいプリンやゼリーだけでなく、温かいスープや団子も含まれます。
旅行先では「甜品店」「糖水店」という看板を探し、地域ならではの一品を試してみてください。市販菓子や旅行土産を探している場合は、中国のお菓子・お土産記事を参考にしてください。
















