中国の屋台料理と聞いて、どんなイメージを思い浮かべるでしょうか。
SNSや動画で見かける派手な調理、見慣れない食材、
「面白そうだけど、正直ちょっと怖い」と感じた人も多いはずです。
実際、中国は広大な国土を持ち、56の民族が暮らす多文化国家。
地域ごとに食文化は大きく異なり、火鍋ひとつ取っても地方色がはっきり分かれます。
では、そんな中国全土でどこへ行っても共通して食べられている屋台の定番料理は、
いったいどんなものなのでしょうか。
本記事では、現地在住・滞在経験をもとに、
中国の屋台で日常的に食べられている定番屋台料理10選を紹介します。
あわせて、「中国屋台は危険?不衛生?」といった不安についても、
噂と実態を切り分けながら整理していきます。
動画で見た中国屋台の正体を知りたい人も、これから旅行を考えている人も、“中国屋台をどう見ればいいのか”が分かる構成になっています。
- 中国の屋台料理とは?動画で見る姿と“実際の屋台”の違い
- 中国の定番屋台料理10選|現地で“日常的に食べられている屋台飯”
- 肉夹馍(ロウジャーモー)|中国屋台の定番として最も分かりやすい一品
- 铁板豆腐(鉄板豆腐)|中国屋台で最も見かける定番スナック
- 紫米饭团(ズーミーファントゥアン)|朝によく見かける中華風おにぎり
- 甜水面(ティエンシュイミェン)|四川でよく見かける地域色の強い屋台麺
- 手抓饼(ショウジュアビン)|屋台の定番!中華風クレープ
- 生煎包(Shēng jiān bāo)|揚げ焼き肉饅頭
- 炸鲜奶(ジャーシェンナイ)|広東・香港で見かける揚げスイーツ
- 炸蘑菇(ジャーモーグー)|北方で見かける素朴な揚げスナック
- 黑椒纯肉肠(ヘイジャオ・チュンロウチャン)|屋台やコンビニで定番の肉系スナック
- 热干面|ゴマダレ麺
- 羊肉串(ヤンロウチュアン)|中国屋台を象徴する定番串焼き
- 中国屋台は不衛生で危険?実際のところ
- まとめ|中国屋台は「定番を知る」と見え方が変わる
中国の屋台料理とは?動画で見る姿と“実際の屋台”の違い
中国の屋台料理は、
SNSや動画で見る印象と、実際の姿にギャップがあります。
映像で目立つのは、強い火力や派手な調理、
一見すると少し極端に見える屋台ばかりです。
しかし、そうした屋台の多くは
観光向け、あるいは動画映えを意識した一部の存在。
現地で日常的に利用されている屋台は、
もっとシンプルで、淡々と定番料理を提供しています。
地元向けの屋台では、
・朝食や軽食として決まった料理を出す
・回転が早く、同じものを作り続ける
といったスタイルが一般的。
派手さはなくても、長年残ってきた理由があります。
石炒めや屋台ケーキ、ゲテモノ系の話題に触れる前に、
まず知っておきたいのが、
中国屋台の「普通の姿」です。
以下で紹介するのは、
そうした日常の屋台で実際によく食べられている、
定番の屋台料理です。
中国の定番屋台料理10選|現地で“日常的に食べられている屋台飯”
中国の屋台というと、奇抜な調理やインパクト重視の料理を想像しがちですが、
実際の屋台で多く食べられているのは、長年定番として残ってきたシンプルな料理です。
以下では、ガチ中華好きの在住・滞在経験をもとに、
中国各地の屋台やローカル食堂で日常的に食べられている定番屋台料理を10品紹介します。
いずれも
- 観光向けの一発ネタではなく
- 地元の人が普段使いしている料理
という点を基準に選んでいます。「中国屋台って実際どうなの?」を判断するための目安として見てみてください。

肉夹馍(ロウジャーモー)|中国屋台の定番として最も分かりやすい一品

中国語:肉夹馍(Ròu jiā mó)
中国・西安発祥の屋台料理で、
香辛料で煮込んだ肉をパンに挟んだ中華版バーガー。
屋台やローカル食堂で広く見かける定番メニューで、
味付けは比較的シンプル。
中国屋台が初めての人でも選びやすい料理です。
铁板豆腐(鉄板豆腐)|中国屋台で最も見かける定番スナック

中国語読み:铁板豆腐(Tiě bǎn dòufu)
老豆腐(木綿豆腐)を鉄板で焼き、
香辛料やタレで味付けする、中国屋台の定番メニュー。
中国各地の屋台で広く見かけ、
肉を使わない料理としても定着しています。
シンプルで回転が早く、地元客がよく注文するタイプの屋台飯。
派手さはありませんが、
中国屋台がどんな日常食なのかを知るには、
分かりやすい一品です。
ベジタリアンにも嬉しい一品で、手軽にタンパク質が摂れるのもポイントです。一度食べたら病みつきになるので要注意。
紫米饭团(ズーミーファントゥアン)|朝によく見かける中華風おにぎり

中国語:紫米饭团(Zǐ mǐfàn tuán)
紫色のもち米で具材を包んだ、中華風のおにぎり。
台湾発祥とも言われ、現在は中国各地で朝食の定番として広く食べられています。
屋台やローカル食堂で販売されることが多く、
ボリュームがあり、朝ごはん向きの屋台飯という位置づけ。
日本のおにぎりとは構成や味の方向性が異なるため、
初めて食べると少し意外に感じる人もいます。
甜水面(ティエンシュイミェン)|四川でよく見かける地域色の強い屋台麺

中国語:甜水面(Tián shuǐmiàn)
四川省の屋台でよく見かける麺料理。うどんのような太くコシのある麺に、ピーナッツソース、黒酢、唐辛子、花椒(ホアジャオ)を合わせた“甘くて辛くてしびれる”複雑な味わい。
「甜=甘い」という名前に反して、ピリッとしたスパイス感が後を引きます。もちもち麺との相性が絶妙で、四川料理好きなら一度は食べておきたいB級グルメです。
手抓饼(ショウジュアビン)|屋台の定番!中華風クレープ

中国語:手抓饼(Shǒu zhuā bǐng)
薄く伸ばした生地を焼き、具材を挟んで食べる中華風のクレープ。
台湾発祥とされ、現在は中国各地で屋台の定番メニューとして定着しています。
トッピングを選べるスタイルが一般的で、
軽食や朝ごはんとして利用されることが多い屋台飯。
派手さはありませんが、
中国の屋台がどのように日常使いされているかが分かりやすい一品です。
生煎包(Shēng jiān bāo)|揚げ焼き肉饅頭

中国語:生煎包(Shēng jiān bāo)
上海や江蘇省など、中国東部を中心によく見かける屋台料理。
小ぶりの肉まんを鉄鍋で焼き上げるスタイルで、
屋台でもローカル店でも広く食べられている定番メニューです。
地域色はあるものの知名度が高く、
朝食や軽食として日常的に利用されるのが特徴。
屋台グルメでありながら、比較的安定した品質が期待できる料理といえます。
特に「小杨生煎(Yang’s Dumplings)」のようなチェーン店では安定した美味しさが提供されており、中国旅行中利用しやすいです。
炸鲜奶(ジャーシェンナイ)|広東・香港で見かける揚げスイーツ

中国語:炸鲜奶(Zhà xiān nǎi)
牛乳を使ったクリームを固めて揚げた、
広東料理系の伝統的なスイーツ。
中国南部や香港周辺でよく見かけます。
屋台というより、
ローカルな軽食店やスイーツ店で提供されることが多いタイプ。
中国屋台グルメの中では珍しく、
甘さが控えめで日本人にも比較的なじみやすい部類です。
デザート系の屋台飯がどんなものかを知る、
代表的な一品といえるでしょう。
炸蘑菇(ジャーモーグー)|北方で見かける素朴な揚げスナック

中国語:炸蘑菇(Zhà mógū)
きのこに下味をつけて揚げた、
中国北方(山東省周辺)でよく見かける屋台スナック。
肉を使わない揚げ物として親しまれており、
ベジタリアン向けの屋台飯として定着しているタイプです。
派手さはありませんが、
中国屋台にある「シンプルなおつまみ系」の代表例といえるでしょう。
黑椒纯肉肠(ヘイジャオ・チュンロウチャン)|屋台やコンビニで定番の肉系スナック

中国語:黑椒纯肉肠(Hēi jiāo chún ròu cháng)
黒胡椒風味の豚肉ソーセージで、
中国では屋台やコンビニでよく見かける定番スナック。
その場で焼いて提供されることが多く、
軽く何か食べたいときに選ばれるタイプの屋台飯です。
加工肉を使ったシンプルな構成で、
中国の屋台にある「間食系メニュー」の代表例といえるでしょう。
地域や店によって味付けに差はありますが、
全国的に広く普及している点が特徴です。
热干面|ゴマダレ麺

湖北省・武漢発祥の麺料理で、中国10大麺料理のひとつにも数えられる。
スープを使わず、麺にゴマだれなどを和えて食べるのが特徴。
中国では「朝食の麺」として知られています。
武漢では屋台やローカル食堂で日常的に食べられており、
地域色が非常に強い屋台飯の代表例。
中国屋台といっても、地域ごとに食文化が大きく異なることが分かる一品です。
羊肉串(ヤンロウチュアン)|中国屋台を象徴する定番串焼き

中国語:羊肉串(Yáng ròu chuàn)
羊肉を串に刺して焼き、
クミンや唐辛子で味付けした、中国屋台を代表する串焼き料理。
夜市や屋台をはじめ、
ローカル店やチェーン店でも広く提供されており、
中国全土で共通して見かける屋台グルメです。
日本でいう焼き鳥に近い存在で、
「中国の屋台らしさ」を最も分かりやすく体現した一品といえるでしょう。
中国屋台は不衛生で危険?実際のところ
中国屋台について調べると、
「不衛生」「危険」といった不安を目にすることがあります。
SNSや動画の影響で、少し怖い印象を持つ人も多いでしょう。
結論から言えば、
中国の屋台すべてが危険というわけではありません。
ただし、日本と同じ感覚で利用できるわけでもない、というのが実情です。
なぜ不安視されやすいのか
中国では個人経営の屋台も多く、
衛生管理のレベルに差があるのは事実です。
動画で拡散されるのは、
インパクト重視の一部の屋台であることがほとんどです。
実際によく利用されている屋台の特徴
現地の人が使う屋台には共通点があります。
- 回転が早く、調理が常に行われている
- メニューが定番に絞られている
- 朝食や軽食として日常的に利用されている
今回紹介した定番料理は、
こうした屋台で提供されることが多いものです。
旅行者が気をつけたいポイント
中国屋台は「危険か安全か」で見るより、
避けるべき屋台を知ることが重要です。
- 観光客向けに派手な演出をしている
- 客が少なく料理が並んでいる
- 食材が長時間外に出ている
定番料理を扱い、地元客が多い屋台は、
比較的安心して利用しやすいといえるでしょう。
なぜ中国屋台の動画やライブ配信は人気なのか
中国屋台の調理風景は、
YouTubeやSNSで多くの人に視聴されています。
派手な演出や大量調理の動画を見て、
「面白いけど実態が気になる」と感じた人も多いはずです。
中国屋台の動画が人気な理由は、
味そのものよりも“過程を見る面白さ”にあります。
- 強い火力で一気に仕上げる調理
- リズムよく手を動かす屋台スタッフ
- 音やスピード感のある作業風景
こうした要素が、
非日常的なエンタメとして楽しまれています。
一方で、動画で目立つのは
あくまで演出として分かりやすい一部の屋台です。
実際の中国屋台は、
今回紹介したような定番料理を淡々と提供する店が大半。
動画は「文化の一側面」として楽しみつつ、
実態を知るには、
日常的に食べられている屋台飯を見るのが近道といえるでしょう。
まとめ|中国屋台は「定番を知る」と見え方が変わる
中国屋台というと、
動画で見る派手さや「危険・不衛生」といった印象を持たれがちです。
しかし実際には、各地で日常的に食べられてきた定番屋台料理が数多くあります。
今回紹介した料理は、観光向けの一発ネタではなく、
地元の人に使われ続けているものばかり。
定番を知ることで、中国屋台は得体の知れない存在から、判断できる存在へと変わってくれたら嬉しいです。















