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手抓餅とは?葱抓餅・葱油餅・蛋餅との違いや作り方

手抓饼
現地名:手抓饼
発音:shǒu zhuā bǐng
日本語名(読み):Shǒu zhuā bǐng

手抓饼は、中国の屋台で人気のストリートフード。薄い層状の生地を鉄板で焼き上げ、卵・レタス・ハム・ソーセージ・ピリ辛ソースなどを挟んで食べる。クロワッサンのように層がはがれる食感と、手軽さが魅力で、台湾・中国全土の朝食や軽食として定番。

発祥・地域
中国福建省発祥、台湾で大流行
辛さ
🌶

主要食材

  • 小麦粉の生地(層状に延ばして焼く)
  • レタス
  • ハムやソーセージ
  • ピリ辛ソース(甜辣醤など)
  • ネギ
  • チーズ(近年のアレンジ)

手抓餅(手抓饼/ショウジュアビン)は、薄く重ねた小麦粉の生地を鉄板やフライパンで焼き、表面をサクッと、中をもっちり仕上げる軽食です。中国語では「shǒu zhuā bǐng」と発音します。

台湾では「葱抓餅(ツォンジュアビン)」の名で親しまれ、中国本土では卵やソーセージ、野菜などを挟む「台湾手抓餅」が屋台や朝食店で広まりました。見た目が似た葱油餅や蛋餅との違い、味、食べ方、冷凍生地を使った作り方を紹介します。

手抓餅(ショウジュアビン)とは?

手抓餅は、小麦粉の生地に油を折り込み、薄くのばして焼く層状のパンケーキです。「餅」と書きますが、日本のもち米で作る餅ではありません。中国語の「餅(饼)」は、小麦粉などを円盤状にして焼いた食べ物にも使われます。

  • 中国語表記:手抓餅(簡体字:手抓饼)
  • 発音:shǒu zhuā bǐng(ショウジュアビン)
  • 台湾でよく使われる名称:葱抓餅(蔥抓餅)
  • 主な材料:小麦粉、水、塩、油。葱抓餅にはネギを練り込むこともある

名前の「抓」は生地をほぐす動作

「抓(zhuā)」には、つかむ、ひっかく、ほぐすといった意味があります。焼いている途中や焼き上がりに、へらやトングで生地を寄せたりほぐしたりすると、重なった層が立ち上がります。この特徴的な仕上げ方が「抓餅」という名前の由来です。

「手で持って食べるから手抓餅」と説明されることもありますが、名称のポイントは食べ方よりも、生地を“抓って”層をほぐす工程にあります。

手抓餅の味と食感

焼きたての手抓餅は、外側が香ばしくサクサクし、内側にはもっちりとした弾力があります。生地を薄くのばし、油を挟みながら巻いたり折ったりすることで、焼いたときに細かな層ができます。

生地だけなら塩気のある素朴な味です。卵、ハム、ソーセージ、チーズ、レタスなどを加えるとボリュームが増し、甜辣醤やチリソース、ケチャップなどを合わせれば甘辛い味わいになります。店や地域によって具材とソースは異なり、必ずしも辛い料理ではありません。

手抓餅・葱抓餅・葱油餅・蛋餅の違い

料理生地・作り方食感と食べ方
手抓餅油を折り込んだ層状の生地を焼き、層をほぐすサクサク、もっちり。中国本土では卵や肉、野菜を挟むスタイルも一般的
葱抓餅ネギ入りの層状生地を焼き、層をほぐす台湾でよく見られる呼び方。単体でも、卵や具材を追加しても食べる
葱油餅小麦粉の生地に油とネギを巻き込んで平たく焼く店によって差はあるが、抓餅より層をほぐさず、むっちり・香ばしいタイプが多い
蛋餅薄い生地と卵を一緒に焼いて巻くしっとり、やわらかい台湾朝食。卵が料理の基本要素

境界は店や商品によって曖昧ですが、手抓餅・葱抓餅は「層を作り、焼いてからほぐす食感」が大きな特徴です。卵が主役の台湾朝食については、蛋餅(ダンビン)とは?もあわせてご覧ください。

発祥は福建省?台湾?

手抓餅の発祥には複数の説明があり、「福建省発祥」と断定できる確かな根拠は確認できません。台湾では「天津葱抓餅」という名称も見られますが、その名だけで天津発祥と判断するのも困難です。

現在の手抓餅につながる料理は、中国各地の葱油餅や層状の焼き餅と共通点を持ち、台湾で葱抓餅として定着したのち、「台湾手抓餅」の名で中国本土の屋台や軽食店に広がったと考えると分かりやすいでしょう。由来を一つの地域に決めつけるより、中国と台湾の小麦粉料理が影響し合って発展した軽食として捉えるのが適切です。

台湾と中国本土ではどう食べる?

台湾|葱抓餅として食べる

台湾では、ネギを混ぜた生地を香ばしく焼く「葱抓餅」がよく知られています。そのまま食べるほか、卵やチーズ、ハムなどを追加できる店もあります。夜市だけでなく、街角の軽食店や持ち帰り店でも見かける庶民的な小吃です。

中国本土|具材を挟む台湾手抓餅

中国本土では、焼いた生地に卵、ソーセージ、鶏肉、レタスなどをのせ、ソースをかけて折りたたむスタイルが広く見られます。注文後に鉄板で仕上げ、紙袋や包装紙に入れて渡されるため、朝食や移動中の軽食にも向いています。

冷凍手抓餅の作り方

冷凍生地を使えば、家庭でも約10分で作れます。商品によって加熱方法が異なるため、最初にパッケージの表示を確認してください。

材料(1人分)

  • 冷凍手抓餅または葱抓餅の生地:1枚
  • 卵:1個
  • ハムまたはソーセージ:適量
  • レタス:1〜2枚
  • 甜辣醤、チリソース、ケチャップなど:好みの量

手順

  1. 凍ったままの生地を、温めたフライパンにのせる。生地に油が含まれている商品は、油を追加しなくても焼ける。
  2. 中火で両面を焼き、焼き色がついたら、へらやトングで軽く寄せて層をほぐす。
  3. 生地をいったん取り出し、溶いた卵をフライパンへ流す。卵が半熟のうちに生地を重ねて密着させる。
  4. 卵の面を上にして、加熱したハムやソーセージ、レタスをのせ、好みのソースをかける。
  5. 半分に折るか巻いて、熱いうちに食べる。

サクサク感を残すコツは、具材の水分をよく切り、食べる直前に挟むことです。生の肉やソーセージを使う場合は、生地とは別に中心まで十分加熱しましょう。

日本で冷凍手抓餅はどこで買える?

日本では、中華食材店や台湾食品店、業務用食材店、通販サイトなどで取り扱われることがあります。「手抓餅」「葱抓餅」「葱油餅」「台湾ネギパイ」など、複数の名称で探すのがコツです。

商品名だけでは種類を判断しにくいため、購入前に原材料と商品写真を確認しましょう。ネギ入りがよければ原材料欄の「ねぎ」を、層状の食感を求めるなら断面や調理例を確認します。販売元、内容量、アレルゲン、保存方法、賞味期限もチェックしてください。

手抓餅についてのよくある質問

Q
手抓餅はどのように読みますか?
A

中国語の発音は「shǒu zhuā bǐng」です。日本語では「ショウジュアビン」「ショウジャービン」などと表記されます。

Q
手抓餅と葱抓餅は同じものですか?
A

厳密な使い分けは店や地域によって異なりますが、どちらも層状の生地を焼いてほぐす料理です。台湾ではネギ入りの「葱抓餅」、中国本土では具材を挟む「手抓餅」という呼び方を見かけることが多くあります。

Q
手抓餅は辛いですか?
A

生地そのものは基本的に辛くありません。辛さはチリソース、辣醤、キムチなどの追加で変わります。注文時や家庭での調理時に調整できます。

Q
冷凍生地は解凍してから焼きますか?
A

凍ったまま焼く商品が多いものの、製品によって調理方法は異なります。生地がやわらかくなりすぎると扱いにくいため、必ずパッケージの表示に従ってください。