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台湾の「台灣華語」とは?中国語(普通話)との違い、簡体字・繁体字の違いも解説!

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中国語を勉強中の方、あるいはこれから学ぼうとしている方の中には、「台湾の中国語って本土と違うの?」「簡体字と繁体字って何が違うの?」といった疑問を持った方も多いのではないでしょうか?

この記事では、台湾で話されている「台灣華語(タイワンホァユー)」について、中国本土の中国語(普通話)との違い、さらに文字表記である簡体字・繁体字の違いについてもわかりやすく解説します。


台湾と中国で呼び方が違う?「中文」「華語」「漢語」の違いとは

中国語は、話者数が世界最多とも言われる言語です。しかし、地域によって呼び方や使い方が微妙に異なるのが特徴です。筆者も学び初めの時は、中文と言ったり、華語と言ったり、普通語と言ったり、様々な言い方がされていたので混乱しました。以下にまとめました。

地域呼び方使用文字
台湾華語(Huáyǔ)繁体字
中国本土漢語/普通話簡体字
海外の中国系中文状況により異なる

つまり、台湾で使われている中国語は「台灣華語」、中国本土で主に使われているのは「普通話(北京語)」と呼ばれています。

繁体字と簡体字の違い

まず、台湾では字数の多い繁体字が使用され、中国では繁体字を簡略化させた簡体字が使用されています。簡体字は第二次世界大戦後の文字改革(1949年)により、中国の国民の識字率を上げるために難しい繁体字を簡略化させた簡体字が誕生し導入されました。

普通語話し言葉

R化

英語のRの発音の様な巻き舌を使用する儿化が中国人の話す中国語では良く起こり、台湾人の話す中国語では儿化しません。特に中国大陸の北部の人はよく儿化します。
例えば「花儿」などの名詞の後ろに「儿」をつけ、音声を繋げます。台湾では、r化せずに単に「花」 と発音します。

声調の違い(高低アクセント)

中国本土の発音では、軽声が多く使われますが、台湾では元々のアクセントが保たれていて、軽声をあまり発音しません。例えば、「どういたしまして」を表す「不客气」ですが、台湾では「不客气」の「气」を第4声で発音しますが、中国本土では軽声で発音します。

また、台湾は、どちらかといったら発音の声調が穏やかな中国語が特徴ですが、中国人の話す中国語は声調の高低がはっきりしているので、日本人からしたら時々怒っている様に聞こえる事があります。

これをよく中国語を学ぶ外国人の人の間では、中国人の話す中国語は男性らしく(muscline)、台湾人の話す中国語は女性っぽい(feminine)と表現されています。

台湾の中国語では助動詞を使う傾向がある

台湾では台湾語の影響を受けて、動詞の「有」が派生し、助動詞の働きもします。「有」は助動詞の時は、動詞の前につけて「完成」「存在」「習慣」などを表します。

他言語を混用

日本語も外来語として他言語を使用することが多いと思いますが、台湾でも中国語に他言語を混ぜて使うことが良くあります。特に、台湾語、英語(delay、blog)、日本語(ネクタイ、モートバイ、あっさり)の三言語を多く混用します。実は、台湾語の中には、日本語と同じものが多くあり、モートバイ、ネクタイも実は台湾語でもあります。

発音の表し方について

中国ではアルファベットを使用した発音表現ピンインを使用しますが、台湾ではピンインは使用しませんし、台湾人は基本ピンインを読む事さえもできません。

 注意符號

その代わり、台湾では日本語の平仮名とカタカナを掛け合わせた様なボポモフォ( 注意符號)を使用します。これは日本語のふりがなの様なもので、日本と同じ様に、子供はこのボポモフォを覚えて漢字の発音を覚えていきます。実はこのボポモフォは日本の仮名文字を参考にして作られているため、日本人にとってはちょっと親しみがわきます。

そのため、台湾人にわからない中国語の発音があった時に尋ねると、ピンインではなく、ボポモフォで返ってきます。

ちなみに台湾でパソコンを購入すると、キーボードに、日本では平仮名が振られているのと同様にボポモフォが記載されています。

ボポモフォは一度覚えてしまえばそんなに難しくはない様ですが、平仮名と同じ様に新たな文字を覚えるのと同じ作業になるため、慣れるまである程度の時間は要します。

ボポモフォを覚えるメリットですが、台湾の飲食店や至る所、また台湾人とのチャットでボポモフォは普通によく使用されているので、台湾で生活するなら覚えたら楽しいと思いますし、台湾人とのコミュニケーションが盛り上がる事間違いないです。

成功大学の選択授業では、このボポモフォの授業があり、ボポモフォを学ぶことができました。(選択事業の内容は時期とレベルにによって受講できる内容が異なります)

また、中国語の発音を覚えるのにはすごく良いと聞くので、ボポモフォを学んでみたい!と思っている人は台湾に留学するのは良い選択かもしれません。

ちなみに台湾の語学学校で使うテキストには当たり前ですが必ずボポモフォも書かれています。

しかし台湾の語学学校では、一般的にピンインで学ぶ生徒が多いため、先生はピンインでも教えてくれルため、ピンインで学びたい人でも、問題ないです。


台湾華語と中国本土の普通話の違いは?

台湾華語と中国本土の普通話は、どちらも北京語を基にした標準語です。
そのため、基本的な文法や語彙は共通しており、台湾人と中国人が会話することは十分可能です。

しかし、発音や語彙、表現の仕方に違いがあるため、学べば学ぶほどその差を実感しますし、それが面白く感じます。

例:発音・語彙の違い

意味中国本土(普通話)台湾(台灣華語)
タクシー出租车 chūzūchē計程車 jìchéngchē
映画电影 diànyǐng電影 diànyǐng
パソコン电脑 diànnǎo電腦 diànnǎo
トマト番茄 fānqié蕃茄 fānqié

また、発音も若干異なり、台湾華語は比較的やわらかく、丁寧な印象を与えると言われています。

また、台湾では「モートバイ」など「カバン」など日本語由来の言葉もあります。


台湾の方言「台語」との違いは?

ちなみに、台湾では「台語(Táiyǔ)」と呼ばれる方言も話されています。
これは福建省をルーツに持つ言語で、中国語(華語)とはまったく異なる発音や語彙を持っており、台湾華語とは別の言語と考えたほうが良いでしょう。


台湾と中国、どちらで中国語を学ぶべき?

中国語を学ぶうえで、台湾と中国本土のどちらで学ぶか悩む方も多いでしょう。

台湾で学ぶ「台灣華語」は、文字に繁体字(例:學、體、國)を用いるのが特徴です。
一方、中国本土の「普通話」は簡体字(例:学、体、国)を使用します。

どちらも一長一短がありますが、より文化的な深みや伝統を感じたい人、やわらかい表現に魅力を感じる人には台灣華語の学習がおすすめです。

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筆者の体験談:台湾での台灣華語学習

筆者は台湾・中国大陸両方で留学をし、中国で就労した経験がありますが、留学をするなら台湾をお勧めします。バリバリ働いて高給料を狙いたいなら中国の方が良いでしょう。

特に台湾で留学を考えているなら台南がお勧めです。

台南の「成功大学」での語学留学を経験しましたが、当初は単語の違いや発音の差に戸惑うこともありました。

ですが、そうした違いも含めて楽しむことで、中国語への理解が深まりました。
台湾華語は発音がきれいで、丁寧な言い回しが多く、日本人にとっても学びやすいと感じています。


無料で台灣華語を学べる方法も!

「台灣華語を学んでみたい」と思った方には、オンラインで無料受講できる台湾華語コースの受講をおすすめします。

▼こちらの記事で詳しく紹介しています:


台湾での中国語学習に興味があるなら、まずは一歩踏み出そう

台灣華語は単なる言語以上に、台湾文化や人々の価値観を深く知る手段です。これから中国語を学ぶなら、台湾という選択肢をぜひ検討してみてください。

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