中国は国土が広く、様々な料理が存在します。「中国10大火鍋を紹介! 文化の多様性が詰まった火鍋の世界を知ろう!」で紹介しているように、各地域に味の特徴がありますが、中国全土で食べられる、国民に愛されている、見るとつい食べたくなってしまう、定番のスナックというのが存在します。今回は、そんな定番の中華ストリートフード、屋台フードを紹介します。中国へ旅行へ行く際や滞在する際は、必ず見ると思うのでぜひ見た際は食べてみてください。
肉夹膜
中国語読み:Ròu jiā móch
実はこれ、筆者の一番の推し中華スナック!
まじで日本の原宿とかに店出したらバカ売れするんじゃないかと思う。ってくらい日本人は多分好きな味です。中国西安発祥の料理で、「夹膜」とは、野菜やじゃがいも、刻んだ角煮を、ナンみたいなパンに挟んで食べる食べ物をいいます。ナンよりもサクサクしていてサクッと食感も楽しめます。様々なものが挟まれて売られてますが、一番オーソドックスでよく販売されてるのは、長時間煮込んだ角煮の肉を刻んで挟んで食べる「肉夹膜」。
鉄板豆腐
中国語読み:Tiě bǎn dòufu
薄くスライスした豆腐を、油いっぱいの鉄板の上で、香辛料と醤油やオイスターソースが混ざったオリジナルのソースをかけ、揚げ焼きにした豆腐料理です。その上にネギやごまをかけて食べます。中国のどこにでもある、よくみかける鉄板のストリートフードです。
鉄板豆腐に使用される豆腐は、一般的に、老豆腐と呼ばれる日本でいう「木綿豆腐」が使われます。栄養が豊富で、肉を使用しないので、ベジタリアンの人でもだべれます。
目の前で焼いて提供される熱々プリプリの豆腐は、柔らかく滑らかで豆腐の美味しさを最大限に引き出してくれます。
ソースには、一般的にはチリソース、クミン、コリアンダー、ローリエなどの香辛料が入っており、地域によって微妙に味つげが異なりますが、この香辛料と熱々の豆腐の相性が抜群でとにかくクセになる味で食べ過ぎ要注意です。
紫米饭团 – 中華風おにぎり
中国語読み:Zǐ mǐfàn tuán
紫米饭团は、日本のおにぎりからインスパイアされ、中国で独自の進化を遂げ、完全におにぎりの形とは逸脱してしまった、中国の一般的なスナック。一般的に朝ごはんや軽食として食べられています。饭团は台湾でもよく見かけ、中華圏で幅広く受け入れられている料理です。
日本では白ごはんに具材を入れて海苔で巻くシンプルな料理ですが、中華のそれは、さまざまな具材をぎっしり入れ、複雑な味を生み出します。
甘い、辛い、しょっぱい、酸っぱい、が全て一緒くたにされ、味が複雑になりすぎてて、正直あまり日本人が好む味ではないと思います。
甜水面
中国語読み:Tián shuǐmiàn
少しうどんのような見た目をしたコシの効いた面に、砂糖や落花生をかけて、スパイスが効いた甘辛のスナックです。中国語で”甘い”を示す”甜”が名前についているように、甘い麺料理ですが、四川名物ということを思い出させてくれる、花椒でスパイスを追加されたのがこの料理の特徴です。
手抓饼|中華ガレット
中国語読み:手抓饼 Shǒu zhuā bǐng
手抓饼とは「ねぎのパンケーキ(葱抓)」から進化したもので、台湾が発祥の中国のどこでも食べられるスナックです。屋台でよく販売されており、朝ごはんなどでも食べられます。 焼きたての手抓饼は薄い層が何千層にも折り重なっており、手で握ると麺は何千もの糸でつながっています。焼くと、バターが染み出し、黄金色になり外はサクサク、内は柔らかい生地に、中にさまざまな具材を挟んで食べます。まさに中華ガレットです。スーパーで冷凍の生地が売られているので、家庭でも手軽に焼いて食べられます。アレンジが効くので好みの味で食べられます。
生煎包|揚げ焼き肉饅頭
中国語読み:Shēng jiān bāo
生煎包とは、特に上海、浙江、江蘇、広東で人気のある伝統的な中国の小吃(スナック)です。肉を詰めた饅頭を揚げたようなもので、中国でストリートフードとして、様々な屋台で販売されています。地域によって様々な味がありますが、
生地に、新鮮な肉を包み、フライパンに入れ(あらかじめ油をひいておく)、中火~弱火で油で揚げ焼きにします。揚げ焼きにする際は、まずはその都度ひっくり返しながらまんべんなく火を通らせ、まんじゅうの底がちょうど黄色くなってきたら、鍋の中央に水を入れ、蓋をしてしばらく煮込み、油を少し入れ最後に軽く炒めます。上海の人気生煎包チェーン「小杨生煎」の生煎包は中国に行ったらぜひ食べてほしいです。
炸鲜奶|ミルククリーム揚げ
中国語読み:Zhà xiān nǎich
炸鲜奶は、広東料理に属し、伝統的な広東名物スナックです。クリームコロッケみたいな見た目をしており、外側が金色で内側が白く、外側はカリカリ、内側は新鮮な牛乳ともち米を混ぜて作ったクリームが詰まった、南部の地域で、デザートやおやつによく食べられるスナックです。
炸蘑菇|キノコの唐揚げ
中国語読み:Zhà mógū
炸蘑菇(キノコの唐揚げ)は、山東料理に属し、味と風味がおいしい有名な郷土料理で、その名の通り中華スパイスの風味がついたキノコを揚げて食べる料理です。 黄金色が見た目にも美しく、サクッと美味しく中国のどこでも食べれる、国民に愛される中華ストリートフードの一つです。
炸蘑菇(キノコの唐揚げ)で使用するキノコは、一般的にヒラタケ(平菇)という種類のキノコで、肉の繊維は繊細で柔らかく、癖は強くなく、味は比較的マイルドで、揚げたキノコは独特の風味を持っています。
黑椒纯肉肠|黒胡椒ソーセージ
中国語読み:黑椒纯肉肠 Hēi jiāo chún ròu cháng
中国のどこのコンビニへ言っても必ず売られている、黒胡椒ソーセージ。それが「黑椒纯肉肠」
日本のソーセージより、脂っぽく、少し甘く、中華スパイスが入っているので日本のソーセージとは異なる味わいです。安くお手軽にどこでも食べれれるスナックとして中国では定番のスナックです。
热干面|ゴマダレ麺
武漢発祥の麺料理で、「中国10大麺料理」にも指定されている、国民的麺料理。
どこへいっても必ずこの麺のお店を見ることができます。
武漢では、朝ごはんを食べることを、「过早」と呼ばれ、热干面は武漢では朝食としてもよく食べられます。卤水というタレに芝麻酱と呼ばれる練り胡麻ダレ、浇头と呼ばれるトッピングをのっけてを混ぜて食べます。
卤水は塩、醤油、酒、生姜、数種類の漢方スパイスと、豚や鶏の骨を煮出してつくるタレです。中国では一種の調味料として、いろいろな料理に使われています。
胡麻だれをつけて食べるので、台湾の麻酱面に少し似ている味です。
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