この記事では、5年間中華圏に住んでいた事のある筆者sunaが、中華圏(香港、台湾、中国)で日常的に飲んでいた飲み物、旅行先で出会ったユニークな飲み物、〇〇茶5選をご紹介します。
全部知っていたら、かなりディープな中華圏マニアです!
水果茶|フルーツティー
中国語ピンイン: Shuǐguǒ chá
こちらは、夏場によく飲ん出いた飲み物。飲みやすいのでトライしやすい飲み物です。
水果茶とは、水果は中国語でフルーツを意味し、加工されたフルーツペレットや生のフルーツ(単一品種または混合)を水で煎じたり煮たりして作られたフルーツティーのことを言います。 洋梨茶、オレンジ茶、バナナ茶、サンザシ茶、ココナッツ茶などさまざまな種類があります。 フルーツティーは甘くて美味しいので、若い人の間で飲まれている飲み物。
気分を落ち着かせたり、美容効果があるとされ女性によく飲まれています。
冬瓜茶|とうがん茶
中国語ピンイン: dōngguā chá
こちらは台湾で季節問わず年中飲んでいた飲み物。
台湾で多く見かける飲み物で、一種の果物ドリンクとされています。独特な味がして、台湾では一般的に飲まれている飲み物。安価に作れるため、多くの家庭やドリンクスタンドで提供されています。
中国では、冬瓜茶は体温をさげ、減量を助けると言われており、しばしば痩身茶とも呼ばれています。台湾に行った際にはぜひトライしてみたいドリンクです。
凉茶|ハーバルティー
中国語ピンイン: Liángchá
深圳に住んでいた時、特に夏場に時々飲んでいました。
ハーバルティーとも呼ばれ、中国の広東省、香港、マカオ等で多く飲まれる飲み物。伝統的な中国の健康理論に基づいて、長期的な病気の予防と健康管理の過程で、現地の気候、水、土壌の特性に基づいて作られる一種のハーブティーです。漢方薬を原料としており、解熱、解毒の作用があり、体液の促進、渇きを潤す、消火、除湿などの作用があり、人々の日常生活に寄り添う飲み物です。 これには、摂取量の制限や医師の指導を必要とせず、人々に毎日飲むよう指導するための特別な用語が含まれています。茶と呼ばれていますが、実は実はお茶は入っていません。
柠檬茶|レモンティー
中国語ピンイン: Níngméng chá
深圳に住んでいた時、日常的に飲んでました。
基本的には、生のレモンを絞り、紅茶、氷砂糖を混ぜて作られます。中国では、搾りたてレモンティースタンドが流行っていて、夏の暑い日のよく飲んでいました。とてもフレッシュでレモンの香りが芳醇で夏バテしそうな体を癒してくれました。レモンという日本で言うと黄色のイメージがありますが、アジア圏でレモンは一般的に緑のグリーンレモンが使用されます。
売られているレモンティーにはいくつか種類があり、タイ式レモンティーや香港式レモンティーなど、さまざまな種類が売られています。
特に、中国大陸では中国南東部で生産され、常に希少な茶品種「鴨屎香」茶葉を入れた、「鴨屎香柠檬茶」と呼ばれるレモンティーが人気で、さまざまなレモンティースタンドブランドからこの商品が発売されていました。実は、鴨屎香を直訳すると「鴨の糞の香り」という意味。インパクトのある名前ですが、実際は芳醇な花の香りが楽しめる茶葉です。中国へ行ったら是非試してみてください。
酥油茶| バター茶
中国語ピンイン: Sūyóuchá
チベット旅行に行った際に初めて衝撃を受けた飲み物。ミルクティーは甘いという概念を覆す飲み物でした。
酥油茶は、チベットで一般的に飲まれる特色的な飲み物で、チベットの主食「ツァンパ」を練るのに使われ主食として飲まれる事もあります。多く、寒さをしのぎ、心をリフレッシュし、喉の渇きを潤す働きがあります。標高の高い乾燥したチベットの気候で失われがちな水分、脂肪分、熱量と塩分を効率的に補給することができ、また高山病にも効くとされており、チベットの食卓には欠かせません。
バター茶とも呼ばれ、見た目はミルクティーに似ていますが、バターが含まれるので通常のミルクティーよりも重く、塩分が含まれるので一杯飲むだけでお腹に溜まります。
甜茶|チベットミルクティー
中国語ピンイン: Tiánchá
こちらもチベットで一般的に飲まれるミルクティー。チベット語で「チャンガーモ」とも呼ばれています。乳白色で不透明で少しとろみがあり、ミルキーな香りが強く、イギリスのミルクティーに似た味わいです。甜茶の起源については諸説あります。 イギリスがチベットに侵攻したとき、チベットに甘いお茶を飲む習慣が残ったと言う人もいれば、インドとネパールでは甘いお茶を飲むのが一般的であるため、その影響を受けたという人もいます。甜茶は彼らをもてなすために使用され、今ではチベット民の生活に欠かせないものとなっています。
酥油茶と異なり、こちらは甘いミルクティー。初めてチベットを訪れる観光客は、塩っけのあるミルクティーより飲みやすく、甜茶を好む人が多いです。一般家庭で飲まれる酥油茶に対して、こちらは茶馆と呼ばれるお茶屋さんで、おしゃべりしながらゆったりと時間を過ごして飲まれます。
鴛鴦茶 |ミルクティーコーヒー
中国語ピンイン: Yuānyāng chá
香港、広州へ旅行へ行った際に必ず飲んでました。
香港発祥のドリンクで、香港の喫茶店の定番メニュー。ミルクティーにコーヒーを混ぜたドリンク。
鴛鴦とはおしどりを意味し、全く異なるものが混じり合うという意味でこの名前がつけられたそう。
お茶には、紅茶がよく使用され、ミルクには、エバミルク(無糖練乳)がよく使用されます。
香港スタイルのカフェ「茶餐厅」で提供されます。中国の広東省でもよくこの飲み物を見かけます。配合比率は、7 紅茶 3 コーヒーが良いとされていますが、お店にもよって少し異なるようです。お茶とコーヒーというと、日本では別で飲む飲み物だという印象がありますが、飲んでみると不思議と馴染んで癖になる人も多いようです。甘いコーヒー好きなら結構ハマるかもしれません。
杏仁茶|アーモンドティー
中国語ピンイン: Xìngrén chá
台湾に住んでいた際に時々飲んでました。
台湾、香港、中国大陸で飲まれる飲み物ですが、それぞれ独自な飲まれ方をします。古代中国の記録によると、アーモンドを美容に使うことが宮廷で盛んに行われており、北京杏仁茶は宮廷から民衆に伝わり、飲み物としてではなく食べ物、デザートとして食されています。原料として、大きな銅製の鍋で沸騰したお湯で煎じ、アーモンド、ピーナッツ、ゴマ、バラ、キンモクセイ、レーズン、クコ、チェリー、砂糖、等10種類以上の物を合わせて咳や喘息を和らげ、便秘を解消するとされています。
香港では、糖水としてデザート感覚で食べられます。台湾では、朝ごはんにお湯を入れて体を温めるために飲まれるようです。
パウダー状のものが売られているので、杏仁豆腐が好きな友達へのプレゼントとしても喜ばれそうですね。
锅茶 |モンゴルミルクティー
中国語ピンイン: Guō chá
内モンゴルへ行った際に、出会った衝撃的な飲み物。
モンゴル人にとって、欠かせない飲み物、モンゴル式ミルクティー。
「锅茶」とは「锅」鍋を意味し、鍋のお茶、鍋を使用して伝統的な方法で作られるミルクティーです。鍋を温め、バターを入れて、モンゴルでは高級食材とされている「干し牛肉」、干した粟、チーズ、干牛乳の皮などを投入し最後にミルクティーを入れて鍋で調理しながら作られます。こんなミルクティーも世界には存在するんだと、初めて飲んだ時は衝撃的でした。
実際に筆者が飲んだ時の、実際に作っている映像です。
まとめ
いくつ知ってましたか?日本ではあまり一般的ではない飲み物ですが、中国、台湾、香港に行った際に絶対一度は目にする飲み物だと思うので、ぜひどれか試してみてください。領土の広い中国では、南と北では飲まれる飲み物も異なり、飲み比べてみると面白いです。