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雲南省の秘境「雨崩村」が神秘的すぎた!標高3500mのチベット村を徹底攻略!

雲南省の秘境「雨崩村」が神秘的すぎた!標高3500mのチベット村を徹底攻略!
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「雲南の秘境」、「地球上の最後の楽園」、「比類のない桃源郷」とも称される、雲南にある有名な雪山「梅里雪上」の麓にある神秘のチベット村「雨崩村」。

今回筆者は、「雨崩村」へ行き、4,500mを超える山の登山をしてきました。都会の喧騒から離れて魂が浄化され、身体の限界に挑戦する達成感を味わう事ができ、行ってよかったと思ったので、記事にしたいと思います。

この記事では、情報の少ない神秘に満ちた「雨崩村」の行き方など、実体験をもとにご紹介いたします。

雨崩村とは?

雨崩村は、詳細には中国雲南省、迪慶チベット族自治州徳欽県、雲陵郷玉峰景勝地に位置しています。村へ辿り着くには一つのルートしかなく、通常の車やバスでは辿り着くことのできない、まさに秘境。そして標高4000mを超える美しい山々に囲まれたこの地は、中国の10大ハイキングルートの一つとして、登山愛好者を魅了する有名な地となっています。SNSでその神秘的な姿や美しい景色が話題となり、一般の中国人でもよく訪れる観光スポットとなっています。

雨崩村ベストシーズンは?

ベストシーズンは、4月から6月、9月から11月です。4月から 7月は春が暖かくなり、花が咲き始め、氷と雪が徐々に溶け始める最も美しい季節です。シャクナゲがいたるところに咲き乱れ、緑豊かな植物が生い茂る光景を目にすることができます。それぞれのシーズンに見せる表情が異なるため、どのシーズンが良いとは一概に言えません。筆者は休暇の関係で、1月の旧正月中にいきましたが、山頂は雪が積もっており、雪景色が綺麗でした。

雨崩村までの行き方&交通

FromToHours注意事項値段
丽江空港丽江市内1H市内からバスターミナルまでは1キロほど歩くため、
タクシーでバスターミナルまで行った方が便利
タクシー:100元
バス:20元
①丽江バスターミナル
(丽江客运站)
德钦县8H~10H毎日1便 9:00 G214という道路を通っていくが、
景色が素晴らしい
125元
德钦县飞来寺1.5H20元
飞来寺西当温泉2H20元 入村チケット: 55元
②丽江バスターミナル
(丽江客运站)
香格里拉毎時間ごとに出てる
ー香格里拉德钦县
德钦县飞来寺
西当温泉雨崩村40分雨崩村に行くまでの車の運転が、荒れ狂うため
酔い止めを事前に飲むと良い
200元
雨崩村までの行き方まとめ

出発地点は「丽江」または「香格里拉」から

一般的には出発は丽江または香格里拉からのスタートとなります。香格里拉までは昆明、丽江から飛行機が出ており、香格里拉から出発することもできますが、香格里拉は標高3000mほどにあり、急に高度の高いところに行き高山病のリスクが高くなるため、まずは丽江にいき、そこから徐々にバスで登って行き、体を慣らすことをおすすめします。

丽江空港▶︎丽江バスターミナル(丽江客运站):約1H

丽江空港からはバスで市内まで行く事ができます。そこからバス停までは1kmほど歩かないといけません。大きな荷物を持って1k歩くのは無駄な体力消耗なため、値段は高くても空港からタクシーで直接バスターミナルまで行った方が便利です。バスだと1時間程かかりますが、タクシーだと30~40分ほどで到着できます。

バス:20元 タクシー:100元

丽江バスターミナル ▶︎ 飞来寺:約11H

一般的な旅程ですと、1日目に飞来寺という村を目指すことになります。飞来寺と寺という文字が書かれていますが、お寺ではありません。村の名前です。ここで滞在する目的は、翌朝、梅里雪山日照金山の日の出を望めるからです。ここからの景色は有名で、ほとんどの旅行者はこちらで一晩泊まって、朝日を望んでから翌朝早朝に雨崩村に向けて出発します。

飞来寺までの行き方は、一般的にはバスを使います。

バスターミナル▶︎香格里拉▶︎德钦县▶︎飞来寺

と丽江から合計3回も乗り換えを行います。しかし1日に1便だけ朝9:00に、直接德钦县まで香格里拉での乗り換えなしで行ける便があります。G214という国道をひたすら走っていくのですが、そこの景色が壮大で旅のムードを盛り上げてくれます。

一見複雑そうに見えますが、乗り換えもバスターミナルが離れているわけではないので、チケットさえ購入してしまえば簡単です。

チケットの購入は事前にWechatのミニアプリ「丽江交运」で購入しておくと便利です。

バス:125 元 + 20 元 + 20元 = 165元

飞来寺▶︎西当温泉:約2H

飞来寺から西当温泉まではバス、またはタクシーで行けます。途中で、雨崩村に入るためのチケットゲートがあるので(55元)を支払います。

バス:20元 タクシー:200元

西当温泉 ▶︎上雨崩村(40分)、下雨崩村(45分)

雨崩村からは、村が管理するSUV車(越野车)で行くか、徒歩でいくかの2択があります。

徒歩行く場合、14Kの道のりで約8Hかかります。景色は普通で、雨崩村からの登山ルートでの体力を温存させた方が良いため時間と手間を考えたら車で行くことをお勧めします。

ここの越野車は、アトラクションに乗っているかのような勢いで急な斜面を上りながら激しく揺れるので、事前に心と体の準備をしておいた方が良いでしょう。筆者は、荒れ狂う道中構わず電話するドライバーを前に、本当に落ちて死ぬ。って思ったくらいハラハラドキドキしました。酔いやすい人は必ず酔い止めを飲みましょう。

下雨崩村に行く場合は、まずは上雨崩村を経由して下雨崩村に行きます。

徒歩:0元
越野车:200 元 (上雨崩村まで)
越野车:260 元 (下雨崩村まで)

雨崩村ホテルについて

ホテルは、平日であれば、飞来寺、雨崩村は一泊50元から100元(二人部屋)で泊まる事ができます。春節や国慶節では、2倍高くなり100元から200元(二人部屋)ほどになります。基本的には、新しいホテルが多いので設備は割と綺麗で、見晴らし台が屋上にあるところが多いです。一回にレストラやカフェなどを併設しているところが多く、食事にも困りません。村自体は大きくないので、どこのホテルを選んでも立地上の不便を感じることはあまりないでしょう。

注意しないといけないのは、雨崩村は上雨崩村と下雨崩村に別れていて、二つの村は1.8Kmほど離れており、行くルートによって上雨崩村に泊まった方が良いのか、下雨崩村に泊まったら良いのか変わってきますので、旅程を先に決めてから予約しましょう。

各ルート

次に、雨崩村の各登山ルートについて説明します。休憩所がないルートもあるので、事前に食料を持っていくようにしましょう。休憩所ではチャーハン(15元)、カップラーメン(15元)、酥油茶、水、などが購入できます。 カップラーメンを持っていって、お湯を入れたい場合+10元かかります。

雨崩村攻略地図

西当から雨崩村までのルート

難易度:★☆☆☆
最高海抜:3729m
休憩所:5、6箇所
所要時間:約8-10時間

(1)西当ー南宗垭口 標高:3729米、距離:6.1km、登り:1000m、3—5時間。
(2)南宗垭口(標高:3729m)ー上雨崩村(標高:3160m)まで,距離:3.3km,下降600m、1—2時間。

こちらは、雨崩村まで徒歩で行くコース。正直景色も普通なので、車で行ってしまった方が良いと思います。休憩所もあり、決して難しいルートではありませんが、200元の越野车費用を節約したければ徒歩で行くことができます。

冰湖ルート

難易度:★★☆☆
休憩所:1箇所
最高海抜:3900m
所要時間:約7-9時間

(1)上雨崩村(3160m)——笑农大本营(3623m)、距離3.7km、1.5—2.5時間。 (2)笑农大本营(3623米)——冰湖(3900米)、距離2.3km、1—2時間。

急な坂道や、足場が悪い箇所が多いため、あまり初心者向けではありません。しかし装備などきちんとしていけば、初心者でも登れます。

冬は雪が凍ってる坂道などチェーンアイゼンを準備していった方が安全です。途中の休憩所や、村のコンビニ等でも30元で購入できます。 事前にネットで買えば10元くらいで手に入るので、時間に余裕がある人は買っておいても良いかもしれません。

下山には約3時間はかかるので、14:00前には下れるようにスケジュールを立てましょう。

神瀑ルート

難易度:★☆☆☆
最高海抜:3,657m
休憩所:数カ所の休憩所あり
所要時間:約7-9時間

(1)上雨崩村(3160米)——下雨崩村(3090米)、距離1.6km、30分。 (2)下雨崩村(3090米)——神瀑(3657米),距離6km,1.5—2.5時間。

雨崩村では一番難易度が低く、行きやすいルートです。ほとんどの旅行客はこちらのルートを含めたコースを組む事が多いです。このルートは下雨崩村からスタートしますので、神瀑にしか行かない場合は下雨崩村で滞在すると、(1)を歩く手間が省けます。

神湖ルート

難易度:★★★☆
最高海抜:4,600m
休憩所:なし
距離:19Km
所要時間:9~10時間

神湖のルートは山に隠れており、非常に遠いため、訪れる人はあまりいない秘境の秘境ルート。観光向けに開発されているルートではなく、地元のチベット人だけが訪れる神聖な場所なので、神聖なパワーを求めていて、体力に自信がある人がガイド手配をしていきましょう。湖の水は山々や氷河から溶けた水で、神聖な水と見なされており、飲むことしかできず、手、足、うがいは許可されていません。

虫草ルート

難易度:★★☆☆
休憩所:なし
所要時間:約7-9時間
最高海抜:4,287m

スタート地点の南宗垭口まではSUV車で行きます。ホテルのオーナーに言ったら手配してもらえます。(片道200元)

ここは新しく開発されたルートで、道中標識などがありません。なので、道を知っている人と行くか、ガイドを手配した方が良いでしょう。ここは稜線がとても綺麗で、稜線が好きな人にはお勧めです。途中岩を登ったり、急な坂があるので初心者は必ず経験者やガイドを手配しましょう。

尼农ルート

難易度:★★☆☆
所要時間:約4—6時間

(1)下雨崩村(3090m)——尼农(2136m)、距離16km,4—6時間。

ここの特徴は渓谷美です。このルートを行けば、尼能村まで行く事ができ雨崩村から出る事ができます。5 月と 6 月には、渓谷に高山シャクナゲが咲き乱れますが舗装されていない道が多いため、難易度は少し上がります。尼能村まで行くと、そこからバスに乗る事ができます。

上雨崩村 から下雨崩の移動について

上雨崩村 から下雨崩は距離にして1.8 kmですが、道が畦道で坂は急なので、下雨崩村から上雨崩村へ行く場合坂道になるため車を使ったほうが良いと思いました。あらかじめホテルのオーナーに連絡先を聞いて、車で迎えに来てもらうように手配しましょう。

雨崩村を出るには?

村を出るには2つの方法があります。一つは上雨崩村へ入ってきた時に降りたSUV乗り場まで行き、SUVに乗って、西当まで出ます。

もう一つは、尼农ルートを歩き、尼农村まで出てそこから 香格里拉、または飞来寺までバスに乗る事ができます。

ツアー参加、個人手配どっちの方が良い?

最初筆者は一人で行こうとしましたが、交通が煩雑なのと、事前に調べる時間が足りない、冬の登山、高山への登山が初めてなので心配と判断し、身の安全を第一に考えて中国人のグループと一緒に参加しました。

雨崩村へのツアーは人気があるため、色々な中国現地旅行会社でツアーが組まれています。今回私が参加したのは、個人で企画してるオーガナイザーなので一般の旅行会社より安く行くことができました。旅行会社の団体ではないため、融通がきくし、中国語しかできないですが、外国人の私に対してもとてもフレンドリーな人で、体力のあまりない参加者への気遣いなど、想像していたよりきちんとしていました。彼の企画するツアーに参加したければ紹介しますので、ご連絡下さい。しかし、登山に慣れており、中国語も問題なく、交通についてこちらの記事を参考にしてもらえば一人でも行くことは難しくはありません。雨崩村に到着すると一人で来ている人もいっぱいいるので、そういった人たちと仲良くなることもできます。

個人で行ったけど、やはり心配でガイドをつけたい場合、ホテルのスタッフに頼めば現地のガイドさんを手配してもらえます。値段は一日400元ほどです。

ツアー団体参加の利点:値段は5泊6日で3,000 ~ 4,000 元ほど

  • すべて手配してくれる
  • いろんな地域の中国人の友達ができる
  • 中国語の練習ができる
  • 準備するものなど、現地の情報など事前にアドバイスがもらえる
  • 安全
  • 事前に調べなくても良い
  • 一緒に行く仲間から写真を撮ってもらえる

個人手配の利点:交通費、宿泊費5泊6日で 2,000 元ほど

  • 自分の好きな旅程をくめる
  • 自分のペースで登山できる
  • 事前にいろいろ調べないといけないため、その場所に熟知できる
  • 好きなホテルに泊まれる
  • 値段が安い

旅程の組み方

こちら私が参加した際の旅程です。

Day1: 丽江  → 纳帕海观景台→白马雪山→梅里雪山日照金山 →飞来寺🖼️🌠
Day2:🚗飞来寺  → 西当村  → 坐越野车进村→住客栈⛰️🏞️
Day3: 🚶‍♀️上雨崩→ 南争垭口→虫草线→返回客栈
Day4: 🚶‍♀️下雨崩→ 石堆林→原始森林→神瀑→返回客栈
Day5:🚶‍♀️下崩村坐越野车出村→独克宗→松赞林寺→束河古镇入住客栈
Day6: 束河古镇→中午结束

1日目は、丽江から出発し、一日中バスに揺られ飞来寺を目指します。二日目は、飞来寺で日の出を見た後雨崩村へ。3日目から虫草ルートを登山、4日目は神瀑(私は一人で冰湖へ)ルートを登山、5日目村を出て香格里拉で休憩し、丽江にある束河古镇へ。6日目帰宅。

という一番一般的なプランになります。実際に登山したのは2日のみですが、移動が長いため結構体力を使います。登山は2日もいらない、香格里拉から飛行機で帰る場合は日程を更に削ることも可能です。

雨崩村への旅行での注意したい事

冬の防寒、シャワー事情

村のホテルは、基本暖房が完備してないところも多くホテル予約する際は、事前にどんな防寒設備があるのか確認しておいた方がよいでしょう。

また、冬の雨崩村では夜中はお湯が出ません。シャワーは早めにあびるようにしましょう。

ネットが繋がらなくなった際の準備を

村は山奥にあるため、通信会社によってはネットが度々繋がらなくなります。連絡網が絶たれた時に誰かに携帯を借りて連絡できるよう、事前に連絡先を紙か何かにメモっておいたり、地図などを事前にスクリーンキャプチャで取っておくなど、ネットが絶たれる際に備えましょう。

酔い止め持参

野車は酔うので酔い止めを持っておくと良いでしょう。

高山病対策をしっかりと

「雨崩村」では4000m 近くの山を登ることになります。全く問題なかった人もいれば、私のように対策をしていっても、頭が痛くなったりする人もいます。なので、過信せず対策をきちんとしていくことをお勧めします。筆者の場合、高山登山をよくする友達からのアドバイスを参考にし、行く直前一週間前、「红景天」という漢方を服用しました。「红景天」は、チベットなど高い山へ行く際によく飲まれる中国で有名な漢方です。これだけでも効果があると聞いていましたが、初めて高山登山をするので心配だったため、行ってから服用できる「高原安」という高山病の薬を購入し、村にいる間飲み続けてました。副作用は、登山中に手が痺れたりしましたが、大きな問題が起こることはありませんでした。両方ともタオバオで購入できます。

中国での登山に便利なアプリをダウンロード

中国人のツアー仲間に便利だから絶対ダウンロードした方がいいよと勧められた登山アプリ「两步路户外助手」をダウンロードしておくと超便利です。中国全土の登山ルート、トレッキングルート海抜、難易度、所要時間等が網羅されています。実際に行った人のコメントなどもあり、とても参考になります。とにかく中国での登山には必須の神アプリです。

国慶節、旧正月にいく場合は入村、出村の際に注意

この時期は観光客も多くなります。しかし村に入る出るルートは限られており、車で入る場合、観光客に対しての数が足りなくなり、大渋滞を起こします。私たちは朝の10時頃に村を出るため、乗り場に向かいましたが人で溢れており、乗れるまでに3時間並びました。朝早く並んでSUV車のチケットを取るようにしましょう。

まとめ:雨崩村は中国旅行で行ってよかった場所トップ3に入る場所

雨崩村は、行くのが大変で中国人でもなかなか行ったことがある人が少なく、情報が少ないです。日本でも、そういった理由で雨崩村のツアーはほぼありません。日本から行く場合、最低でも1週間必要になります。費用と時間はかかりますが、それだけ行く価値はあります。

雨崩村をおすすめする理由は、登山経験があまりない人、登山初心者でも、4000m級の山が1日で登れ、4000m級の山からの美しい景色が堪能できることです。日本の富士山でも登頂するには最低でも一泊必要になるので、まさに日本ではできない経験です。それはまさにこの雨崩村があるおかげです。また登山だけでなく、雨崩村自体もとても魅力的な地で、滞在中その村で生活するチベット族の日々の暮らしぶりなどが見ることがでいます。私が行った時にはちょうど、チベット族のダンスパーティーの催しが行われていました。綺麗な民族衣装を着た村の人たちの行き行きとした姿を見ることができ、文化体験もできました。

この記事が今後、雨崩村に行こうと考えている人の参考になれば幸いです!