深センと聞くと、ハードウェアのシリコンバレーと言われており、ハードウェア系のスタートアップばかりをイメージしている人が多いかと思いますが、実はそれだけではありません。
最近では、ファッション、飲食、ソフトウェアの分野でも、成長している今中国でアツい注目のスタートアップがあります!

今回はそんな深センのスタートアップのイメージを広げてくれる、さまざまなカテゴリーから注目のスタートアップをご紹介いたします。

日本味上陸のブランドもあるので、上陸前にチェックしちゃいましょう。

深セン発ファッションライフスタイル系スタートアップ

POPなデザインが女子の心を掴む、電子系雑貨ブランド「Lofree洛斐」

参照:http://www.lofree.com.cn/

「Lofree洛斐」はデザイナーのグループによって設立されたファッションライフスタイルブランドです。Lofreeとは、「Love + Free」を意味し、デスク、コーヒーショップ、飛行機、地下鉄など、人々の生活のあらゆる生活空間2m²に焦点を当てています。斬新で面白い製品を開発して、人々の退屈な生活を明るくするというコンセプトの基、一風変わったデザインで人とは違う個性を重要視する最近の中国のZ世代の消費者の間で人気のブランドです。

エレクトロニクス製品というと、男性向けで無骨なデザインが多い中、「Lofree洛斐」のデザインはPOPでキュート。ブランドの象徴ともいえる、タイプライターを彷彿とさせるキーボードは、退屈で無骨になりがちなワークスペースを一気に明るくさせてくれます。

その他にも、Bluetoothスピーカー、マウス、電卓、LEDライト、などの商品があります。

どれも個性的、それでいてシンプルで飽きのこないデザインは、プロダクトデザイン力の高さを感じます。楽天でも販売されています。



Lofree洛斐の詳細

■会社名:深圳洛斐客文化有限公司
■従業員:
■設立:2013年

高機能インナーブランド「Bananain(蕉内)」

Bananain(蕉内)はファッション、テクノロジー、デザインを融合した「体感テクノロジーカンパニー」と位置付けているスタートアップ。 2016年の最初の「タグレス下着」の発売以来、まざまなシーンでの人々の「体感」に関する問題に焦点を当てることを信念とし、下着、靴下、日焼け止め、室内着、カジュアルウェアなどをファッションのカテゴリーを超えた商品を生み出してきました。TmallやJDといったオンラインでの販売網も強いですが、実店舗販売にも力を入れており、店舗デザインも他のアパレルとは一線を引く近未来的なデザインでよくSNSでも話題になっています。

中国では最近、Bananainのほか「Ubras」、「NEIWAI(内外)」といった国内の新しいインナーブランドが急成長してきており、中国の消費者も値段よりも体感といった品質面を重視する傾向がうかがえます。

Bananain(蕉内)の詳細

■会社名:三立人科技
■従業員:
■設立:2015年

Tmall

深セン発物流系スタートアップ

無人スマート受け取り&発送ロッカー「Hive Box」

Hive Boxは、​​中国全土で利用されている時間を問わず無人で受取りと発送が可能なロッカーです。
日本の駅などでよく見かける荷物を一時的に保管するためのロッカーではなく、管理と発送もできてしまうのがこのサービスのすごい所。主に、住宅団地、学校、病院、企業、オフィス街などに設置されていおり、中国全土で見かけます。

中国のほとんどのアパートにはこういった、無人受け取りスマートボックスが配置されており、EC大国の中国のEC物流の問題解決に一役担っています。そのため、オンライで物を注文した際は、Hive Boxを利用することで人との接触がなく自分の手元に届くので今のパンデミック下では大変便利です。

これの何がスマートなのかというと、中国の電子決済サービス「Wechat」または「Alipay」と連携して、携帯番号とリンクさせることで、荷物の管理状況を全てスマホで把握できるようになている点です。荷物が届くとSMSで通知があり、ロッカーのQRコードをスキャンしてでボックスのドアが開錠します。時間が超過すると保管料として加算されるようになっており荷物を放置させない工夫がされています。

中国はECが盛んで、こういった無人で荷物を受け取り管理できるサービスがどの国よりも発達しています。また物流業界の労働環境の改善、人材不足解消、コスト削減にも一役買っています。ECの発達+合理性を追求する中国だからこそ生まれたサービスとも考えられます。

Hive Boxの詳細

■会社名:深圳市丰巢科技有限公司
■従業員:1,000-5,000
■設立:2015年

深セン発ソフトウェア系スタートアップ

動画制作プラットフォーム「来画」

抖音や小红书Bilibiliといった動画のプラットフォームが人気な中国では、一般ユーザーが簡単に手軽にできる動画編集の需要が他の比べて高いのが特徴的です。そんなビジネスチャンスを好機と捉え、動画制作プラットフォームサービスを提供している「来画(LAIPIC)」。クリエイティブなプレゼンテーションツール「来画Perfoo」は中国ではパワーポイントよりも利用されており人気があります。パワーポイントといえば、アニメーションが使えるますが、来画を使用すれば、簡単な操作で誰でもパワーポイント以上に本格的で魅力的な動画が作れてしまいます。そのため中国の多くのショート動画はこの来画を利用して作られているというくらい人気があるサービス。とにかく簡単に誰でも本格的なショート動画がこのサービスを使えば作れてしまうのです。

「来画」の詳細

■会社名:深圳市前海手絵科技文化
■従業員:
■設立:2017

言語交換アプリ「Hello Talk」

参照:https://www.hellotalk.com/

以前外国語学習に役立つツールとしても紹介したHello Talk。実はこのアプリ深セン発のスタートアップが開発したアプリなんです。私も台湾留学中には、毎日のように宿題があったのでその添削用によく利用してました。

外国語学習+SNS機能 といった点が新しく、外国語学習者の人たちの間で人気のアプリです。

HelloTalkは、言語交換および学習アプリケーションで、米国、中国、韓国、日本、ブラジル、ロシア、フランス、スペイン、トルコを含む世界200か国以上から2,000万人以上のユーザーがいるとされています。無料で利用できますが、有料会員になると近場の人を検索できたりといった友達検索機能が利用できます。

「Hello Talk」の詳細

■会社名:深圳心慧科技有限公司
■従業員:
■設立:2018年

深セン発カメラ&エレクトロニクス系スタートアップ

ユニークな360度アクションカメラ「Insta360」

Insta360は世界最小のアクションカメラ、モデュール交換式360度カメラといった業界の常識を覆すユニークな商品を生み出して成長している深セン発のスタートアップです。特に2021年に発売されたGO 2は世界最小カメラということで、ユニークなアングルのFOV撮影ができVlogger達やカメラ好きのガジェットファンに人気が出ています。

現在は、アメリカ、ドイツ、日本、香港にも拠点を持ち、210以上の国と地域で製品を販売しています。日本にも熱烈なファンが多く、今後の日本市場の拡大にも期待です。

「Insta360」の詳細

ドローンメーカー「DJI」

参照:https://store.dji.com/guides/mavic-mini-hands-on-review/

一般向けのドローン市場において約7割のシェアを占めているといわれているまさにドローンのリーディングカンパニー。2012年には、今やDJIの代名詞ともいわれる「Phantom」シリーズの第1弾を発売。その後も、高性能なドローンやフライトシステム、ドローンに搭載されたカメラの技術を生かした手持ちカメラといった製品を次々と世に送り出してきたドローン界の新星です。

「DJI」の詳細

■会社名:深圳市大疆创新科技有限公司
■従業員:10,000+
■設立:2006

電動スクーター「KIXIN」

参照:https://szkixin.en.alibaba.com/

電動スクーターの専門メーカー。深センは、街を歩いているとこの電動スクーターを利用している人をよくみます。KIXINは、ヨーロッパ、アメリカ、日本、その他の国に世界100か国以上で販売されており、そのうち70%はヨーロッパとアメリカ、30%は日本などのアジア諸国に販売されています。熟練した並外れた研究開発チームがあり、6か月ごとに新製品をリリースしている商品開発スピードも特徴です。

「KIXIN」の詳細

■会社名:
■従業員:1000+
■設立:2006年
HP |

深セン発フード&ビバレッジ系スタートアップ

フルーツティー+欧風ブレッド「奈雪の茶」

参照:https://www.na-yuki.com/homepage-jp

20〜35歳のミドル層の若い女性をメインの顧客グループとして「フレッシュなフルーツティー + 欧風ブレッド(​​软欧包) 」で打ち出して一躍人気になった「奈雪の茶」。

ヨーロッパのパンというと通常硬いのが特徴ですが、软欧包は、「ソフトなヨーロッパ風のパン」と言う意味で、日本のパンがソフトなのと同様に、中国の消費者も柔らかいパンを好む傾向があり、柔らかいヨーロッパのパンとしてブランドオリジナルに改良して販売しています。

店舗に行くと、焼きたてのパンのいい匂いがしてドリンクを注文しに来たのについつい買ってしまいます。そんな消費者の心理をうまく利用して、競合とも差別化をはかり、客単価を上げています。

全ての店舗で、Wechatのミニプログラムで注文、注文管理、支払いが可能です。

「奈雪の茶」の詳細

■会社名:深圳市品道餐饮管理有限公司
■従業員:
■設立:2015年

チーズティー「HEYTEA 喜茶」

参照:https://www.heytea.com/

チーズティーで一躍有名になった「HEYTEA 喜茶」。中国ではもはや知らない人はいないくらい超有名のドリンクスタンドです。昨今日本でも中国や台湾のミルクティードリンクスタンドが進出して話題を生み出していますが、この「HEYTEA 喜茶」も日本にも進出を予定しており、まさに話題になること必須のドリンクスタンド。しかしこのブランドが実は深セン発だというのを知っている人はあまり多くないのではないでしょうか。

若い人の間で、お茶離れが騒がれている中国で、お茶にコクのあるチーズをプラスしたことで、若い特にミレニアル世代の人の間で一躍人気になってお茶の中国での地位を回復させたブランドでもあります。

中国以外には、シンガポールと香港にも進出し400店舗以上を展開中。ブランド看板メニューの中国茶にコクのあるオリジナルのチーズフォームをトッピングしたチーズティーの他にも、新鮮なフルーツを使ったフルーツティーも人気です。

こちらも全ての店舗で、Wechatのミニプログラムで注文、注文管理、支払いが可能です。

「Heytea」の詳細

■従業員:1,000-5,000
■設立:2012年

深セン発注目のスタートアップまとめ

深センには、上記で紹介したスタートアップ以外にもたくさんの小さいスタートアップが次々と誕生している、まさにスタートアップの聖地です。その中でも、成長を続けているスタートアップで筆者が生活しながら個人的に気になるものをピックアップいたしました。

全てのスタートアップに共通するのは2000年以降に設立した若いスタートアップで、最新のテクノロジーやIT技術を駆使してオペレーションを合理化し斬新な商品を生み出し成長しているのが特徴的です。
特に製品開発力や、新商品ローンチまでのスピードにはいつも驚かされます。

今後も新しいスタートアップが続々と誕生していくと思いますので、引き続き紹介していきます。