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海外就職&転職する際に確認すべき超重要な事

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私は最近、中国にあるブラック日系会社から外資系企業へ転職をしました。中国に来る前は、3年ほどベトナムで海外就職を経験していました。

これまでの経験から海外就職する前に確認すべき事、また転職するに当たって色々やらなくてはいけない手続きやVISAのこと、退職時に注意しないといけない事があるので、これらをまとめて共有いたします。

これから現地採用として海外就職&転職を考えている人向けに、海外の就職サイトや求人サイトには絶対にのっていない情報を、経験者からの立場で語りたいと思います。

筆者の現地日系企業で現地採用で働いた時の経験は以下の記事で詳しく語ってます👇

経験者が語る、海外現地日系企業で働く現地採用のリアル

海外就職で確認すべき事【就職時】

以下は、これから国を問わず現地採用として海外就職を考えている人全てに共通する確認すべき注意事項をまとめました。

海外就職チェック項目:退職する際のペナルティーがないかどうか

これは具体的に何かというと、現地採用者の早期退職の際の会社側のリスクを軽減するため、以下のような規定(ペナルティー)を契約書に”ちゃっかり”入れ込んでいる会社があります。

特にこの点については、会社側から採用時には伝えられることはあまりないので、できれば人事担当者に就職時に確認した方が良いでしょう。

規定1:労働契約期間を満たないで退職する場合以下を負担

  • 福利厚生としての日本帰国時往復費用 (5~10万円)
  • 保険費用 (15万~20万円/年)

これらは、現地就職でよく見られる福利厚生です。

日本に帰国する際の往復チケット、保険費用を負担といったものが海外現地採用の福利厚生として設定している会社が多く、一見良さげに見えるのですが、注意しないといけないのは、労働契約期間を満了せずにやめた場合、全部自己負担になる場合がある。ということです。

これについても、労働規約に”ちゃっかり”と規定している事が多いです。
もともと上記の様な福利厚生がそもそもない場合は問題ないですが、上記内容を福利厚生としてある場合、注意しましょう。

じゃあどうやったら自己負担せずに済むのか? ということですが、以下の方法があります。

  • 労働契約期間を満了して辞める

保険費用の場合は、

  • 保険満了時にやめる。(更新しない)
  • 保険にそもそも入らない。(入社時にその旨を伝える)
  • 保険を一度も利用しない。

保険費用は、1年分を会社が一括して払う場合がほとんどです。ただ、一度も保険を利用していない場合、返金ができ、結果自己負担にならずに済む。という事があります。もちろん返金が可能かどうかは保険会社にもよります。
私の実際経験した話になりますが、以前ベトナムで働いていた会社で上記規定がありました。

私は保険を更新後、たまたま一度保険を利用してしまいました。会社はすでに一括で一年間支払いを済ましてしまっており、一年分の高い保険費用を、自己負担しなければならいと退職時に言われました。その後ベトナムに住むのなら、自分で保険を利用する事ができるとも言われましたが、私の場合、帰国を考えていたため、労務担当に泣きついてどうにかならないのかお願いしたところ、保険会社と交渉してもらい、一度利用してしまった保険を実費で負担することで、全額保険費用が返金してもらうことができました。結果自己負担を避けることができました。
なので、保険については、更新時期を事前に確認しておきましょう。

規定2: 入社して6ヶ月以内で退職した場合、以下の費用を負担

  • 保険費用 → (15万~20万/年)
  • VISA取得にかかった全ての費用(VISA申請費用、VISAサポート費用、渡航費用、ホテル代等) →15~20万くらい

こちらは、実際筆者がベトナムの会社で働いていたときに規定されていました。VISAサポート費用というのは、多くの外資系企業は外国人のVISAを取得するのに、手続きが煩雑なため外部のエージェントを使用します。そのエージェントに払う費用になります。

上記を合計すると、約40万くらいが一気にぶっ飛ぶ事になります。現地採用の身としてはきついですよね。

私は6ヶ月以上働いていたため、退職時に上記のような負担は請求されませんでしたが、5ヶ月で家庭の事情で退職した同僚は上記費用を全て負担させられ、生活費を覗いて貯金ほぼゼロとなり、

ほぼボランティアをしにベトナムへ来た様なものだ。。。トホホ。。。

と絶望して帰国していきました。

現地就職を考えている人は、お給料面の低さだけではなく、実は上記の様な現地就職する人にとって大変不利な規定をちゃっかり労働契約書に盛り込んでいる会社というのが多くある事を知っておきましょう。
会社側も採用の際に通常の人材よりコストをかけて採用しているという背景があるため、早期に退職してもらっては困るから仕方なく規定しているというのも理解できますが、駐在員よりもはるかにコストがかからないし、そこも含めて会社側の責任として捉えて欲しいと思ってますが。

海外就職で確認すべき事【転職時】

以下はすでに海外で現地就職しており、現地で退職を考えている人向けに、確認すべき事をまとめました。

海外就職(転職)する際のチェック事項:退職前に有給は残っていないか

海外(私の場合ですと中国)では、「退職する旨を伝えると、有給が消滅する」という謎なルールを規定している会社がある様です。日本では、退職する人は最終出社日一週間前くらいから、有給消化で旅行とかに行き、ホリデー気分でフェイドアウトして辞めて行くというのが結構一般ですが、海外では「そんな辞めていくやつに有給なんて使わせん!」という風潮がある様です。

私が直近で働いていた中国の日系会社にこの様な規定があました。日本の様に退職前に有給取得してホリデー気分で退職する事を想定して、有給を敢えて溜め込んでいた私は、上司に退職の旨を伝えた後に、有給申請をしたら、断られたのです。何も知らなかった私は、理由を聞いたら上記の様な会社の規定が労働規約にあることが判明しました。そして無念にも私の有給は消滅してしまいました。

「そもそも給料は日本で働くより全然低いのに!!!有給は労働者の権利だろうがあ!!!」
とブチギレそうになりましたが、ブチギレずに従いました。

もちろん、会社の規定をしっかり読んでいなかった自分が悪いですのですが、それ以上に、ブチギレられない重要な理由もありました。(下記に詳しく、転職する際は現在の会社との良好な関係性を保つ重要性を記載しています。)

私の様な残念な事にならない様に、退職前に会社の規定をもう一度見直し、上記の様な規定がないかを確認し、あったら有給を消化してから、退職する旨を伝えましょう。

海外就職(転職)する際のチェック事項:新しい転職先での外国人のVISAサポートをきちんとしてもらえるか(過去外国人の採用経験があるか)

新しい会社でオファーレターをもらったが、蓋を開けてみたら、VISAのサポートが万全ではなく、VISAが取得できなかった。結局採用破棄になった。無職。強制帰国。という最悪な自体にならない様に、新しく働く会社のVISAサポート体制を確認しておく必要があります。

というのも、外国人の労働ビザを取得する際には、過去の実績とコネクション(ベトナムの場合は賄賂)が結構重要になります。なので多くの会社は超重要なので失敗しない様に専門のエージェントを利用しているという背景がありますが、エージェントを利用しない場合、特にこの点には注意しましょう。

簡単に確認する方法は、その会社が過去外国人を採用したことがあるかどうかです。採用経験があればある程度ノウハウを把握しているはずなので問題ないでしょう。なので会社側の人事にきちんと確認しておきましょう。

海外就職(転職)する際のチェック事項:居留許可を無効にせず、有効なままに残してもらえるよう現在の会社に交渉

こちらは、中国国内で転職をする場合の話になりますが、他の海外でももしかしたら同じ様な事が言えるのかもしれません。前提としてですが、労働ビザというのは会社と紐づいているため、労働ビザは会社を辞めたら無効となり、会社側で無効の手続きをしないといけません。そして新しい会社で再度申請をします。

この申請ですが、一度国内で申請した事がある場合、VISAの変更手続きというのが申請可能です。
現地での転職の際、一番理想な方法は上記のVISAの変更手続きを申請する事です。

何が良いかというと、この変更申請をする場合、最初に申請時に必要になった、日本での無犯罪証明書や2年以上の労働経験を証明する書類、などと言った集めるのが大変な(特にすでに現地にいる場合)書類が不要になります。

ただ、この変更手続きをするには、知っておくべき超重要なポイントがあります。それは、

労働ビザを無効にした後、居留許可は有効のまま残しておく。

という事です。

ただ、多くの会社の場合VISA申請部分はエージェントに委託しています。なので、あまりこれについて把握していない人事または労務担当がほとんどです。そのため、労働ビザの無効と居留許可無効はセットで行うもの。と考えています。
これは、単純に労働ビザのキャンセルだけをできることを知らない。ということがほとんどす。
実はこれ、会社に相談して承諾を得れば可能です。

もちろん場合によっては会社側で期間を超えて滞在しない旨を約束した契約を結んだりする必要がある様ですが。
なので、勝手に労働ビザのキャンセルと居留許可のキャンセルをされない様に事前に人事または労務担当に中国国内で転職する旨を伝えて交渉しましょう。

事情を説明すれば大体の場合、その会社で相当な悪い行いをしていない限り、協力してもらえるでしょう。

海外就職(転職)する際のチェック事項:もし上記交渉を会社側が承諾してくれなかった場合は?

現在、コロナの特殊な状況下のため、現地採用は日本からの採用が難しくなっています。現地にいながら転職できる事が重要(そもそも現地にすでにいる日本人を採用しているケースがほとんど)になります。

てことは、退職してもまずは合法的に中国に滞在できる状態にいる事が前提です。

そもそも、退職した後、居留ビザをキャンセルされたら、どうやって中国に合法的に滞在できるの?

これに関しては、退職する際に一時的に30日滞在できる滞在VISAを労働VISAの無効申請するのと同時に申請することが出来ます。この部分は、通常会社の人事、またはVISAエージェントがやってくれます。
人事側も把握していると思いますが、念のため確認しておいた方が良いでしょう。その間はパスポートは預ける必要があります。(飛行機や高铁は乗れませんので注意)

なので、その一時滞在ビザを申請した後に、その間にVISAをまたゼロから申請(新規申請)して取得する事は可能です。

ただ、VISAの変更手続きより日数を要する事になります。正直1ヶ月では難しいと思います。

そのため必要な書類などの手配(日本での無犯罪証明書など)は現地にいながら日本から取り寄せるとなると2ヶ月くらいかかるので、事前に準備できるものは早めに準備しておく様にしましょう

海外現地採用チェック項目まとめ

以上、転職する際に絶対知っておくべき超重要事項を筆者の実体験を交えて記載しました。

日本での転職と勝手が違って、現地採用の現地転職では色々と注意しないと、不公平な思いをする可能性が残念ながらあります。なので、できるだけそういう嫌な思いをしない様に、私の経験から、学んだ事を書きました。

今回、筆者も中国国内で転職してつくづく感じたのが、外国人労働者はVISAの問題があるため、すごく労働者としての立場が弱いです。言ってしまえば、どんな理由があろうと、会社が側でVISAを切られた瞬間、合法的にその国に滞在する事出来ません。これは仕方がない事ですが、そのためにも重要なのは現在就労している会社との関係性です。転職する際は、申請に必要な書類の発行などの現在の会社のサポートが必要不可欠になりますので、できるだけ良好な関係を築いておく様にしておいたほうが、転職時に楽をします。

なので結論、退職する前に以下の点に注意しましょう。

  • 労働規約、労働契約書の確認
  • 新しい会社でのVISAサポート体制の確認
  • 退職する会社との関係性はできるだけ良好に保つ

海外での現地就職&転職を考えてる人のご参考になれば幸いです。