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【中国ブランド研究】今話題化粧品小売The colorist 、WOW Color、HARMAY を比較

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最近中国のコスメ業界では、The COLORISTに代表されるオフラインでの新しい化粧品小売店舗がSNSのKOCやKOLの間で話題になり、注目を集めています。そしてThe colorist(调色师)を代表とする、次世代の化粧品小売販売を行う店舗がが続々と増えてきています。

今回は、代表的な3つの店舗、The colorist、WOW Color、HARMAY (话梅)を様々な観点で比較してみて共通してる項目を見つけ出し、中国のコスメ業界のトレンドをまとめてみました。

The colorist 、WOW Color、HARMAY概要

運営設立
The colorist (调色师)KK Group
(Guangdong Kuaike E-Commerce)
2019年10月1店舗目
WOW ColorMiniso傘下色界(广东)美妆
有限公司
2020年設立
HARMAY (话梅)北京话梅乐享科技有限公司2008年に
淘宝から販売スタート

設立は、HARMAY (话梅)が一番古いですが、淘宝のオフラインの販売からスタートしています。

The colorist 、WOW Color、HARMAY店舗数

店舗数
The colorist (调色师)2020年1月、中国のTOP20都市に50店舗の出店が完了。
主に一線都市と2線都市にオープン。
WOW Color2020年に600店舗をオープン。
2021年に1,000店舗を出店し、同時に海外市場に参入することを目標。
HARMAY (话梅)北京、上海、成都、香港に5店舗

The colorist 、WOW Color、HARMAY:店舗デザイン

店舗デザイン
The colorist (调色师)デザイン全体:
明るいビタミンカラーやビビッドカラーのピンク、オレンジ、ライトパープルを用い、若く元気な若いミレニアル世代の女性向け
カラフルパフの一面ウォールや、カラフルアイシャドウの
一面ウォールなどがブランドの特徴デザイン
陳列:
ブランド別、カテゴリー別の陳列を採用
WOW Colorデザイン全体:
ビビッドなカラフルな色使いで、若いミレニアル世代の女性向け
写真撮影だけのスペースがあるフォトセクション
男性客が旧できるスペースあり
新しい商品を座って試せるスペース

陳列:
売り上げTop 20 商品の販売
ブランド別の陳列がメイン
HARMAY (话梅)デザイン全体: 
インダストリアルデザイン、クールでスタイリッシュ、外観はラグジュリアス、ミステリアス、

陳列:
カテゴリー別に陳列、化粧品の中にお菓子が陳列されていたり、陳列が斬新

The colorist (调色师)、WOW Colorは若い女性向けのポップな色使いなどで、
一面パフウォールなど、インスタ映えを狙ったスポットを専用に作っていたりしてSNSでの映えるデザインを狙っています。

一方でHARMAY (话梅)は倉庫のようなインダストリアルな雰囲気を出してていて、スタイリッシュ。それ故、男性でも入りやすい店舗になっており、店舗のお客さんは他と比べ男性客が多めなのが特徴です。

以下の記事に詳しく記載👇

中国の次世代化粧品小売ブランド「HARMAY (话梅)」の人気の秘密を分析

The colorist 、WOW Color、HARMAY:商品ラインナップとSKU

The colorist (调色师)
商品ラインナップSKU
The colorist (调色师)6,000 SKU 70以上のブランド
メイクアップ、スキンケア、バスグッズ香水、メイクアップ道具お菓子、ネイルグッズ、ヘアケア、メンズスキンケア
商品月間SKUの新しい割合は18%
WOW Color6,000+SKU 300ブランド以上

メイクアップ、スキンケア、トイレタリー、香水、メイクアップ道具、メンズスキンケア商品
HARMAY (话梅)未公開

メイクアップ、スキンケア、ライフスタイルグッズ、香水、メイクアップ道具、お菓子、メンズスキンケア商品

基本的には化粧品の販売がメインにないますが、HARMAY (话梅)では、輸入食料品やライフスタイルグッズを販売していたり、取り扱いカテゴリーの幅が広いのが特徴です。

一方でThe colorist (调色师)、WOW Colorはスキンケア、化粧品の販売に注力しており、どの化粧品もほぼ試供品を試せるようになっているます。

HARMAY (话梅)ではHARMAY LABというサンプルを試せるスペースが別で用意されていますが、試せる商品は限られています。

HARMAY (话梅)の取り扱いSKUは未公開ですが、店舗を訪れた感じだと、カテゴリーの幅広さからも考えて10,000以上はあると考えられ、一番多いSKU数を取り扱っています。

中国の次世代化粧品小売ブランド「HARMAY (话梅)」の人気の秘密を分析

The colorist 、WOW Color、HARMAY:取り扱いブランド

取り扱いブランド
The colorist (调色师)国内  35%  海外 65%
国内:
Judydoll, Little Ordin 等

海外(日本、中国、韓国、タイ、ヨーロッパ、USなど):
La Mer, Estee Lauder, Kiehls, YSL, and NARS Cosmetics
M istin Thailand’ hailand’s,
Wet n Wild,Unny (韓国),Canmake  (日本)

Sephoraで売っているより10%安い
WOW Color国内 70% 海外 30%

今までオンラインだけでやっていたブランドがオフラインで販路を見出したいブランドがメイン
HARMAY (话梅)国内20% 海外 80%

以下ブランドを含め海外ブランドの独占販売
SG79|STHLM (Stockholm 79th Street perfume), Balmain Hair (French top fashion sub-brand of hair care), TANGENT GC (Swedish minimalism lifestyle ),ICONIC LONDON(British famous make-up brand),GRAINE DE PASTEL(French natural skin care brand)

The colorist (调色师)では、日本を含めた海外商品と中国商品の販売を上手く組み合わせて販売しております。

WOW Colorは、中国国内ブランドが70%と他の店舗より高い割合を占め、国内ブランドの販売に注力しているのがわかります。

今までオンラインでのみで販売しており、オフラインでの販路を見出したいと思っているブランドなどと独占販売を結んで販売しているため、WOW Colorでしか購入できない国内ブランドが多くあるのが特徴です。

HARMAY (话梅)では、取り扱い商品の8割りを海外商品が占め、海外の大手ブランドだけでなく、高品質なニッチなブランドなどを多く取り扱っております。特にスウェーデンやその他ヨーロッパなどの商品は、HARMAY (话梅)の店舗で訪れて初めて知るような新しいブランドが多く、インスピレーションや探究心をくすぐられる店舗になっています。

以下でレポートしてます👇

中国の次世代化粧品小売ブランド「HARMAY (话梅)」の人気の秘密を分析

The colorist 、WOW Color、HARMAY:オンライン販売チャネル

オンライン販路
The colorist (调色师)Wechatミニプログラム
小红书EC

ミニプログラムで消費する場合、
追加ア​​イテムごとに0.2%ずつ割引がされる
WOW ColorWechatミニプログラム
HARMAY (话梅)Wechatミニプログラム
天猫旗艦店
JD.com旗艦店
全球购海外店(淘宝global)
小红书EC

The clorist、 WOW Colorの主な販売チャネルはオフラインの店舗とwechatのミニプログラでの販売です。そして、オンラインで注文した商品は近くの店舗でピックアップできたり、ソーシャルECとのオムニチャネルを構築しています。

一方でHARMAYはオンラインからスタートした事ももあり、店舗数は多くなく、あくまでもオフラインはオンラインで提供できない価値の補完としての立ち位置を取っています。

The colorist 、WOW Color、HARMAY:その他特徴

その他特徴
The colorist (调色师)・メンズメイク、ジェンダーレスメイク、スキンケアなどの最先端のコンセプトを取り入れたメイクアップコレクションショップを国内で初めて紹介

・毎月の販売データに基づいてブランド、ディスプレイ、スペースを動的に調整および更新。
商品の機能別のファインダビリティーが高い。
WOW Color
・大きい小売店チェーンやスーパーでの販路での流通が難しい、ニッチで小さいブランドドに、そもそも通常では見てもらえないようなオフラインでの露出機会を与えている。

独占的な国内ブランドのオフライン小売販売権を所有
若い男性のモデルを起用している国内ブランド、国潮スタイルのコスメブランドが多い。
HARMAY (话梅)他の競合店舗にはない海外のニッチなブランドを取り扱っている。サンプル商品販売ビジネスモデルで成功している店舗。

The colorist 、WOW Color、HARMAY:共通事項とトレンド

  • オムニチャネルサービスを展開 オンラインでオーダーでき、近くのオフラインショップでピックアップできる、また自宅まで届けてくれる。
  • WechatミニプログラムのソーシャルECを活用
  • ニッチなブランドのオフラインのインキュベーターとしての役割
  • ミレニアル世代の購買行動にそった、自分で探す、発見する楽しみを与える店舗としてのエクスペリエンス価値提供。 
  • サンプル販売ビジネスモデル採用
  • 急成長している、ミドルミレニアル層にターゲットしている
  • SNSでの口コミ拡散を狙った、映える店舗設計。
  • 男性用メイク、スキンケアの販売など男性客の取り込みも行なっている

The colorist 、WOW Color、HARMAY3つの店舗に共通した販売方法

The colorist (调色师)、WOW Color、HARMAY (话梅)これら3つのブランドに共通している販売方法は、従来の小売店舗での煩わしい店員の勧誘などは一切ない事です。

店員さんは店舗におり、質問があれば答えてくれだけです。そしてこの自由に買い物を楽しめるスタイルがミレニアル世代に受けているのです。また、これらの店舗全てでサンプル商品販売モデルを採用し、高級商品のサンプルも販売しており、中国のミドルミレニアル層に大人気となっている。

The colorist 、WOW Color、HARMAYそれぞれの特徴まとめ

  • 中国の中間層の所得が上がるにつれ、消費者は以前は手に入らなかった高品質への、しかし手頃なミドルマーケットにシフトしてきている影響があり、高級サンプル販売をどの店舗も採用している。
  • SNSでの口コミ拡散を狙った、映える陳列と店舗設計は今の中国のオフライン販売では必須で、他の広告よりも効果のあるプロモーション方法
  • ミレニアル世代の行動傾向に沿った、自分で探す、発見する楽しみを与える店舗が人気の秘訣でオンラインでは体験できない価値を提供する