最近色々とメディアで話題の中国。とはいえ、中国へ行ってみたことがない人にとって、メディアで溢れる情報はどこまで本当なんだろう?と気になりますよね。中国に初めて足を踏み入れると、日本では当たり前に思っていたことがまったく通じず、戸惑う瞬間がいくつもあります。私自身も中国で暮らし始めてから、「え、これ普通なの?」と驚く場面が毎日のようにありました。でも、その背景にはちゃんとした理由があり、理解していくほど旅は一気にラクになり、現地の人びとの価値観が見えてきます。
ここでは、在住経験者だからこそ語れる、実際に体験して感じた“リアルなカルチャーギャップ”を12項目にまとめて紹介します。 中国旅行の前に知っておけば、トラブルを防ぎ、より深く旅を楽しめるはずです。
- 1. トイレ事情の衝撃:和式が主流、紙は流せない、そして扉がない?
- 2. 支払いはほぼスマホ決済。現金はむしろ嫌がられる?
- 3. 行列文化の違い:スキマに入るのは割り込みではない?
- 4. 公共の場ではスマホ音・通話音がダダ漏れ
- 5. 時間感覚のギャップ:遅刻は“普通”、でも仕事は別
- 6. 食事マナー:大皿シェアと“残り物をテーブルへ”が普通
- 7. 距離感が近い:知らない人から普通に話しかけられる
- 8. クラクションは“存在アピール”。怒っているわけではない
- 9. お湯文化:冷たい水は体に悪い?
- 10. 写真NGの場所が多い:駅・治安関連に注意
- 11. 中国IDが必須で利用できないサービスがある
- 12. 他店で買ったものを店内で食べてもOKなことが多い
- まとめ:違いを知ると、中国旅行はもっと楽しくなる
1. トイレ事情の衝撃:和式が主流、紙は流せない、そして扉がない?
中国のトイレでまず驚くのは、和式(しゃがむ式)が圧倒的に主流ということ。最近は都市部で洋式も増えていますが、年配の人を中心に「洋式は不衛生」「しゃがむ方が安心」という価値観が根強く、依然として和式が多い印象です。
さらに、紙を流さず横のゴミ箱に捨てる文化も健在。配管の関係で詰まりやすい地域もあり、地方では今も「紙はゴミ箱へ」のサインが残っています。
そして旅行者が最も驚くのが、田舎に残る扉のないトイレ。最近はかなり減りましたが、地方の公共トイレでは、腰の高さの仕切りしかない“開放感あふれる”タイプが残っていることも。これは文化と設備の名残で、見慣れないうちはショックを受けるかもしれません。
トイレットペーパーが設置されていない場所も多いため、ティッシュ・ウェットティッシュは必携です。
2. 支払いはほぼスマホ決済。現金はむしろ嫌がられる?
中国では、アリペイ(支付宝)とWeChat Pay(微信支付)が生活の中心。露店からタクシーまで、スマホ決済が圧倒的に一般的で、現金を出すと驚かれたり、嫌がられたりすることもあります。
最近は外国人でも登録しやすくなりましたが、
パスポート情報の入力エラーやカード連携の不具合で、私も何度か決済できず焦った経験があります。
旅行前に必ずアプリを設定しておくのがおすすめです。
3. 行列文化の違い:スキマに入るのは割り込みではない?
日本のようにきれいに一列に並ぶ文化は、実は中国では一般的ではありません。
並んでいても、ちょっとしたスキマにスッと入る人がいますが、これは悪意ではなく合理性の文化。「早く進めるなら進もう」という感覚に近いです。
都市部では改善されマナーも洗練されていますが、地下鉄や人気店前ではまだギャップを感じることがあります。
4. 公共の場ではスマホ音・通話音がダダ漏れ
中国に来て最初に驚くのは、スマホの音量の大きさ。
レストランや公共交通機関の中で動画をスピーカー音量のまま流したり、ゲーム音が響いたりすることは珍しくありません。
さらに、通話の声も大きいのが普通で、レストランや電車で堂々と話す人も普通です。これはマナー違反という認識ではなく、文化的には「はっきり話す=礼儀正しい」と捉えられています。
静かに過ごしたいなら、少し高めのカフェや個室のあるレストランを選ぶと安心です。
5. 時間感覚のギャップ:遅刻は“普通”、でも仕事は別
友人との待ち合わせでは10〜20分の遅刻はよくあること。
しかしビジネスになると一転して時間に厳しく、きっちり予定通りに進みます。
また、地域によって気質の差があり、南の都市はゆるめ、北の都市は時間に厳しい傾向があります。
旅行中は、
- ツアーの集合時間
- 駅や空港の締め切り
はかなり厳しいので要注意です。
6. 食事マナー:大皿シェアと“残り物をテーブルへ”が普通
中国の食卓は大皿をみんなで回して分け合うシェア文化。
取り箸がないことも多く、自分の箸で取るのも普通です。
さらに日本人が驚くのが、骨や殻などの食べ残しを皿の外に置くという習慣。
ローカル食堂では、魚の骨、鶏の骨、唐辛子などがテーブルの端に直接置かれていく光景をよく見かけます。
これは「食べ終わったサイン」として自然な行為で、店側も後でまとめて片付ける前提の文化。
もちろん高級店では専用皿が用意されますが、地方や庶民的なお店ではよくある風景です。
気になる人は、小皿を一つもらってそこにまとめるとスマートです。
7. 距離感が近い:知らない人から普通に話しかけられる
中国では、見知らぬ人との距離がとても近いです。
レストランで隣の席のおばちゃんから「これ美味しいよ!」と勧められたり、子ども連れだと話しかけられたりすることも。またタクシーに乗ったら、運転手に「何歳?結婚してんの?年収いくら?」とか普通に聞かれたことがあります。
これは不躾ではなく、好意的なコミュニケーション。慣れるとこの距離感が楽しくなってくるはず….ここまで行ったら相当な中国通!
8. クラクションは“存在アピール”。怒っているわけではない
中国の道路で頻繁に鳴るクラクション。
日本人は「怒ってる?」と感じますが、実は位置を知らせるための合図として使われています。
車だけでなく、バイクや自転車、歩行者が入り乱れるため、音で互いの存在を確認する必要があるのです。
横断時は、信号より“車の動き”をよく見て渡りましょう。
9. お湯文化:冷たい水は体に悪い?
レストランで頼んだ水がぬるい、またはお湯が出てきて驚いたことはありませんか?
中国では“体を冷やさない”という養生文化が深く根付いており、冷たい飲み物=体に良くないと考える人が多いのです。よく、日本に旅行している中国人がレストランで冷たい水を必ず出されるのはなぜ?と聞かれました。
なので、日本で中国人相手に商売している方は、お湯を出してあげると喜ばれます。
そのためホテルには必ず電気ケトルが置かれ、マイボトルを持ち歩くのが一般的です。
10. 写真NGの場所が多い:駅・治安関連に注意
中国では駅構内やセキュリティチェックなど、撮影禁止のエリアが多く存在します。
治安対策のためで、知らずに撮影すると警備員に注意されることも。
旅行者は注意書きをよく確認しましょう。
11. 中国IDが必須で利用できないサービスがある
中国では実名登録が徹底しており、18桁の身分証番号(中国ID)が生活のあらゆるサービスと紐づいています。
そのため外国人はパスポートで代用しますが、
- 一部のアプリ
- 政府系サービス
- 予約制の博物館・施設
などは中国IDのみ入力可で、外国人は登録できない場合があります。
私も人気博物館の予約時に「身分証番号が違います」とエラーになり、入場できなかった経験があります。
12. 他店で買ったものを店内で食べてもOKなことが多い
ショッピングモールでスタバのコーヒーを飲みながら、別の店のケーキを食べている人––これ、実は中国では普通の光景です。
大型チェーン店やカフェでは持ち込みOK文化が根付いており、レストランで友人が外のミルクティーを飲んでいても店員が全く気にしないこともあります。
ただし高級店はNGなので、不安なら「可以吗?(カァイマー?)」と聞くのが安心です。
まとめ:違いを知ると、中国旅行はもっと楽しくなる
日本と中国は地理的には近いものの、日常文化には想像以上の違いがあります。
しかしその多くは、単なるマナーの違いではなく、長く続いてきた価値観や生活スタイルに根ざしています。
これらのギャップを知ったうえで訪れると、驚きよりも「なるほど、こういう文化なんだ」という発見が増え、旅がより楽しく、深みのあるものになります。ぜひこれらのポイントを心に留めて、中国の街と人々の魅力をたっぷり味わってみてください。





