2024年11月、中国への入国が緩和され、日本人は30日までビザなしで旅行できるようになり、旅行を計画している人も増えているのではないかと思います。
しかし、中国旅行は他の国と比べ旅行の難易度が高めです。台湾へ行ったことがある方は、台湾へ行く感覚で行くと、痛い目を見ることになるでしょう。
同じ中華圏の台湾と比較しても難易度が遥かに高いからです。なぜ高いのか?については、この記事で説明いたします。
中国へ行ってから困らないように、この記事では、中国に旅行へ行く前に「知っておくべき、やっておくべき10の事」として10このポイントにまとめてみました。
1. LINE 、Fcebook、Google 三種の神器は中国で使えない。

中国には、政府によるインターネット規制により「グレート・フィアーウォール(金盾)」というものが存在しており、日本で当たり前に使っているアプリ LINE 、Fcebook、Google等は中国では規制されていて使用できません。そのため、それらに代わる中国国内のアプリを使用しないといけません。
- 中国のLINE → Wechat
- Google → Baidu
では中国にいるときは、全くこれらのアプリが使用できないのかというとそうでもなく、VPNを使用すれば使用できます。ただ、有料版は月1,000円〜と高いので、短期で使用する場合、無料版をダウンロードしましょう。無料版だと不安定ですが、何もないよりは遥かに良いので、何かしらは事前にダウンロードしておくことをおすすめします。
⏬おすすめのVPNアプリ(無料版)
ちなみに、Ahamoは海外ローミングか可能で、中国でもVPNなしで制限を受けずにLINEなども利用できるそうです。月間30GBであれば制限なしで海外で使用できるとのことなので、海外に頻繁に旅行へ行く方で携帯料金の見直しを考えている人は、Ahamaは良いかもしれません。

楽天モバイルも海外ローミングが可能で、中国を含む特定の海外では、5Gまでなら追加料金なしで使用できますが、中国ではLINEは使用できませんでした。5Gなら海外でどれくらい使えるのか?ということで、試してみましたが、必要な時だけ接続するやり方で大体5日間くらいなら使用できました。
ちなみに楽天モバイル、Ahamoは韓国でも使用できます。
2.行く前に、中国の電話番号付きSIMカードを購入

SIMカードには、データ利用のみのSIMカード、電話番号付きのSIMカードの2種類あります。
データ利用のみのSIMカードの方が安いですが、中国の携帯電話番号付きのSIMカードの購入をお勧めします。理由は、電話番号がないと、タクシーアプリが使用できなかったり、カフェや飲食店でのQRコードを読み込んでの注文できなかったりと割と不便なことがあります。特に、中国語が話せない場合、こういったテクノロジーを駆使したサービスを利用できないと生活が不便になります。なので少し高くても電話番号付きのSIMカードを購入しましょう。
現地に行ってからSIMカードを購入はできないことはないですが、購入するまで不便、購入できるお店を探す手間、中国語ができないとぼったくられる可能性等があるため、事前に購入しておくことをお勧めします。

中国は公共のWiFiも発達していますが、これも中国の電話番号がないと使えない所が多いです。
3.中国3大アプリをダウンロードしておく

Wechat、支付宝、大众点评、は中国で生きていくのに必須のアプリになるのでダウンロードしておきましょう。
Wechat – 中国のインターネット企業テンセントが運営するチャットアプリ。中国では「微信(ウェイシン)」とも呼ばれ、中国版LINEとも呼ばれます。中国では、どのアプリよりも一番し使用頻度の高いアプリで、現地で知り合った中国人との連絡先の交換や、支払い、地下鉄に乗る際など多くの場面で必要になるアプリです。
支付宝 – 中国の大手IT企業アリババグループが提供するQRコード決済サービス。基本的に支払いはWechat Payが使えれば、こちらがなくても問題ないですが、Wechat Payが使えなくなった時のため、地下鉄の支払いなどに使えるため、ダウンロードして、決済できるようにしておいた方が良いと思います。
大众点评 - 中国最大級の口コミサイト。中国語読めなくても、美味しいお店や評判、近くのお店情報などが見れるので、必須ではないですがダウンロードしておくと便利です。
4.英語は通じない。

英語なら通じるだろう。私もそう思って一番最初に行った時に痛い思いをしました。スターバックスや観光地などでは英語が通じる場所もありますが、基本的には通じないと思って心構えした方が良いです。英語だと対応してくれない場所も多くありますし、明らかに嫌な態度を取られます。この辺りは台湾と少し違うところでしょう。
そのため、中国語ができない場合、翻訳アプリは絶対ダウンロードしておく必要があります。
Google Translateは使えないので、中国の翻訳アプリをダウンロードしておきましょう。
筆者のおすすめは 「Baidu Translate」です。
心配な人は、知り合いの中国人と繋がっておき、何かあった時には電話で通訳してもらえるようお願いしておいても良いかもしれません。私も中国語ができない時は友達に電話して、何度か助けられたことがありました。
5.帰りの便名、ホテルの住所はメモっておく

中国では、入国審査の際に提出する紙に、ホテルの住所、滞在先住所を書かないといけません。中国着いてすぐにネットが使えれば調べられるので問題ないですが、初めていく場合、ネットにつながらず、調べられないといったトラブルが起こる可能性があるので、入国時にバタバタしないよう、最低帰りの便名、時間、滞在先住所はスマホのメモに書いておく、事前に紙にメモっておくなどしておこう。
6.Wechat Pay(Wechatにある決済機能)を使えるようにしておく

中国では決済はほぼ電子決済になるため、Wechat Payを使えるようにしておく必要があります。
昔は中国で発行された銀行カードがないと使用できませんでしたが、今では日本で発行したクレジットカードでも紐付けできるようになりました。
Wechat Payの使い方はこちらの記事で詳細に説明しているので参考ください。
ちなみに日本でもWechat Payは使用できますが、私たち外国人はWechat国際アカウントという位置付けになるため、日本国内では利用できません。
7. 風邪薬、頭痛薬、胃薬を持っていく
中国に限らず、海外では何が起こるかわかりません。日本の風邪薬、頭痛薬、胃薬、この3種類は持っていくようにしましょう。何かあったら中国で購入すれば良いのではと思うかもしれませんが、近くに薬局があるとも限らず、デリバリーで注文する際も中国の身分証明書がないと購入できない場合もあるので、事前に持っていた方が安心です。
8. 外国人OKのホテルを予約する

外国人は中国の全てのホテルで泊まることができるかというと、そういうわけではありません。
筆者は予約したのに、現地に行ってみると断られたなんてことが何回かありました。また、予約したのにホテルが存在しなかったなんてこともありました。。。
「外国人だから、日本人だから泊まれないなんて理不尽だと」思って、文句を言いたくなるかもしれませんが、何をいっても無駄です。これは、ホテル側が外国人を止めさせられるライセンスを持っていないからで、人種差別をしているわけではありません。ホテル側がライセンスないのに外国人を泊めていることが見つかると処罰されてしまうため、ホテル側が泊めたくてもどうすることもできません。
中国現地で生活していると、慣れてくると、Ctripの中国版「携程」を使用して予約する事が多くなると思いますが、ここは中国人向けのアプリなので、フィルターで「接待外宾」 という項目にチェックを入れて探す必要があります。
中国人の友達に予約してもらう、中国人の友達と一緒に予約するという場合にも注意が必要です。ほとんとの中国人は上記事情を把握していないため、普通に予約してもらって外国人が泊められないホテルだったということはよくあります。
一方、Trip.comはC-trip(携程)の参加にあり、外国人向けのプラットフォームなので、基本的には外国人不可のホテルは掲載されていません。
なので中国のホテルの予約は、Trip.comがお勧めです。

安いホテルはガチでやめた方が良い。

これは筆者の経験上ですが、中国でのサービス、物は安かろう悪かろうです。具体的には150RMB(3,000円以下)のホテルはやめましょう。
逆にいうと、300RMB以上のホテルであれば、中国では結構良いランクのホテルになるため、高級ホテル並みのホテルに泊まれます。日本ではコスパの良いとされる中間ランクのものがあまりないため、超悪いか、超良いかの2択。数千円しか違わないのであれば、少し値段が張っても高い方に泊まった方が、確実に良い思い出を作ることができます。
筆者は、一人部屋の130RMBのホテルに泊まったことがありますが、とにかく酷かったです。
煩い、臭い、汚い。壁は薄いし、早朝の6時くらいに謎のアラームが鳴り出して、誰も止める気配なく、30分くらいなり続け、泊まったと思ったら掃除のおばちゃんたちの雑談がうるさく、時々感高い声で叫び出したり、意味がわかりませんでした。
そのせいで睡眠不足になり、窓がない部屋で空気も悪く、頭痛がひどくなり急遽薬を購入した思い出があります。
筆者のような思いをしないように、少し高くても300RMB以上の良いホテルに泊まりましょう。
ホテルに泊まる時、更に知っておいて欲しいのが、ホテルにある電気ケトルは絶対に使わないようにしましょう。これは中国人の友達に忠告されて知ったのですが、なんとこのホテルの電気ケトルを利用して、靴下や下着を洗濯したりする人がいるとのことでした。中国では想像もつかないことをする人がいるということを覚えておきましょう。
9. 中国に対する政治的な批判、政治に関して喋る、Wechatで会話するのは避ける。
これは、ニュースでよく聞いた事がある人もいるかもしれませんが、中国へ行ったら他人事ではありません。実際に日本人がスパイ容疑で逮捕されていますので、くれぐれもその辺りは他人事として捉えず、注意して行動するようにしましょう。
参考記事:https://news.yahoo.co.jp/articles/b6694e0689ed77681c238304f79c628e957dbe92
10.念の為、保険に入っておく、または海外保険付帯のクレジットで航空券を購入

これは中国旅行に限った話ではありませんが、海外へ行ったら何が起こるかわかりません。入院して何十万円も使う羽目になったということも聞きますので、安心を買うと思って入っておいた方が良いでしょう。安いのでしたら3,000円くらいからあるようです。
また、海外保険付帯のクレジットなら、クレジットを使用して航空券を購入すれば、現地での保険が適用されるので一枚持っておくと便利です。
まとめ
いかがでしょうか?思ったより、準備することが多い、大変そうと感じるかもしれませんが、上記の事を準備しておけば、現地での生活は日本以上に便利になり得ります。特に電子決済が発達しているため、中国語を一言も喋らなくても生活できますし、慣れてくると旅行中に中国のECアプリで買い物してホテルに届けてもらうなんてこともできるようになります。ぜひ怖がらずに、攻略して現地での旅行を楽しんでください。