概要
焼き小籭包(生煎包、拼音: Shēngjiān Bāo) は、中国・上海で誕生した点心の一種。肉餡とゼラチン化したスープを小麦粉の生地で包み、鉄板で蒸し焼きにすることで、底は香ばしく焼き上がり、上部はふんわりと蒸しあがるのが特徴である。中には熱々の肉汁が含まれ、食べ方には注意が必要とされる。
歴史・発祥
生煎包の起源は清朝末期の1900年代初頭、上海の屋台街とされる。特に南京路や静安寺周辺で朝食向けの軽食として普及し、労働者や市民に広く食べられるようになった。小籠包が「蒸す」点心であるのに対し、生煎包は「焼き蒸し」による調理法を採用し、より庶民的かつ食べ応えのある料理として定着した。
特徴
- 調理法:鉄板に油を敷き、包子を並べて焼き、途中で水や小麦粉を加えて蒸し焼きにする。底はカリッと香ばしく、表面は胡麻や刻みネギで飾られる。
- 具材:豚肉が一般的だが、牛肉や海鮮などのバリエーションも存在。ゼラチン化したスープを包むため、加熱すると肉汁が溢れ出す。
- 食べ方:レンゲで穴を開けて肉汁をすするのが一般的であり、火傷を防ぐ工夫として広く知られている。
代表的店舗
上海では小揚生煎(Yang’s Dumplings/小杨生煎)が代表的なチェーンとして知られ、市内に多数の店舗を展開している。また、老舗では南翔饅頭店(小籠包の発祥地)と比較されることも多い。生煎包専門店は南京東路や豫園周辺に集中しており、観光客の定番グルメのひとつとなっている。
国際展開
21世紀以降、生煎包は中国国内のみならず海外でも人気を集めるようになった。特に日本(東京・横浜中華街・大阪)、台湾、シンガポール、北米などで専門店が登場し、上海グルメの代表として紹介されている。日本では「焼き小籠包」の名称で広まり、屋台形式や点心専門店で提供されることが多い。



