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西米露(シーミールー)とは?香港で人気の小粒タピオカ入りデザートスープ

現地名:西米露
発音:xī mǐ lù
日本語名(読み):Xī Mǐ Lù

西米露は、タピオカの一種であるサゴヤシの澱粉を使った中華デザートスープ。香港や広東で人気があり、ココナッツミルクやフルーツを加えることで南国風の甘味として楽しまれる。プルプルとした食感と優しい甘さが特徴。

発祥・地域
香港・広東省
辛さ

主要食材

  • 西米(サゴ・小粒タピオカ)
  • ココナッツミルク
  • 牛乳または練乳
  • 砂糖
  • マンゴーやメロン(アレンジ)

西米露(シーミールー)とは?

西米露(シーミールー)は、小さな西米(サゴまたは小粒タピオカ)を、ココナッツミルクや牛乳、甘いシロップなどに合わせて食べるデザートです。広東・香港の甜品店(デザート店)で親しまれ、マンゴーやタロイモなどを加えた種類もあります。

中国語では「西米露」と書き、普通話の発音はxī mǐ lù(シーミールー)。冷たいタイプがよく知られていますが、温かくして食べることもあります。透明になった粒のぷちぷち、もちもちとした食感と、ミルクのまろやかな甘さを楽しむ「食べるデザートドリンク」に近い一品です。

西米・サゴ・タピオカの違い

西米露を理解するときに少し分かりにくいのが、「西米」「サゴ」「タピオカ」の関係です。

名称主な原料特徴
本来のサゴサゴヤシなどの幹から採るでんぷん加熱すると半透明になり、やわらかな弾力が出る
タピオカキャッサバの根から採るでんぷん粒の大きさや色はさまざま。小粒タイプもある
市販の西米サゴでんぷん、タピオカでんぷん、または混合中国語圏では小さなでんぷん粒を広く西米と呼ぶことがある

つまり、西米露に入っている粒が必ずサゴヤシ由来とは限りません。日本やアジア食材店で「西米」「サゴ」として売られている商品にも、キャッサバ由来のタピオカでんぷんを使ったものがあります。原料を知りたい場合は、パッケージの原材料表示を確認しましょう。

西米露の味と食感

西米そのものの風味は穏やかで、味の中心になるのはココナッツミルクや牛乳、果物です。ココナッツミルクを使うと南国らしい香りとコクが生まれ、牛乳を合わせると後味が軽くなります。

大粒の黒タピオカよりも粒が小さいため、強く噛むというより、つるりとした喉越しと細かなぷちぷち感を楽しむのが特徴。甘さや濃さは店やレシピによって異なります。

西米露の代表的な種類

  • 椰奶西米露(イエナイ・シーミールー):ココナッツミルクを使った基本的なタイプ
  • 芒果西米露(マングオ・シーミールー):マンゴーの果肉やピューレを加えたタイプ
  • 香芋西米露(シャンユー・シーミールー):タロイモを合わせた、ほくほく感のあるタイプ
  • 紫米西米露(ズーミー・シーミールー):紫米を加え、穀物の食感と風味を楽しむタイプ

ほかにも、メロン、スイカ、ドラゴンフルーツ、小豆など、季節や地域に合わせた具材が使われます。

西米露と楊枝甘露の違い

西米露は、西米とミルクやシロップを組み合わせたデザートの総称に近く、果物を使わないシンプルなものもあります。一方、楊枝甘露(ヤンジーガンルー)は、マンゴー、西米、ポメロ(文旦類)の果肉などを組み合わせた香港発祥のデザートです。

芒果西米露と見た目は似ていますが、ポメロのほろ苦さと粒感が加わることが楊枝甘露の大きな特徴です。楊枝甘露について詳しく知りたい方は、上記の個別記事をご覧ください。

西米露が親しまれている地域

西米露は、広東省や香港の糖水文化で親しまれている定番デザートです。ただし、「西米露そのものが香港で生まれた」と断定できる明確な資料は少なく、サゴやタピオカを使う食文化は東南アジアにも広く見られます。

現在は中国本土、香港、マカオ、台湾のほか、東南アジア各地でも似たデザートが食べられています。広東・香港の甘いスープ文化については、中華スイーツ「糖水」とは?の記事でも紹介しています。

西米露の簡単な作り方

家庭では、市販の小粒タピオカを使うと作りやすいです。商品によって茹で時間が異なるため、パッケージの表示も確認してください。

材料(2〜3人分)

  • 小粒タピオカ(西米):50g
  • ココナッツミルク:200ml
  • 牛乳または豆乳:100ml
  • 砂糖:20〜30g
  • マンゴーなど好みの果物:適量

作り方

  1. 鍋にたっぷりの湯を沸かし、小粒タピオカを入れる。
  2. くっつかないよう時々混ぜながら、中心の白い芯がほぼ消えるまで茹でる。
  3. 火を止めてふたをし、芯が透明になるまで蒸らす。ざるに上げ、冷水でぬめりを洗い流す。
  4. ココナッツミルク、牛乳、砂糖を混ぜ、茹でた粒を加える。
  5. 冷蔵庫で冷やし、食べる直前に果物をのせる。

茹でた西米は時間がたつと水分を吸って食感が変わりやすいため、できれば当日中に食べ切るのがおすすめです。

日本で西米露は食べられる?

日本では、香港スイーツ専門店、広東料理店、台湾系の甜品店などで提供されることがあります。ただし、店によって「西米露」「マンゴー西米露」「タピオカココナッツミルク」などメニュー名が異なり、常設とは限りません。来店前に公式メニューや営業情報を確認すると安心です。

小粒タピオカはアジア食材店や通販でも購入できるため、自宅でも比較的再現しやすい中華デザートです。

よくある質問

Q
西米露とタピオカミルクティーの違いは?
A

西米露は小粒の西米をミルクやシロップと一緒に食べるデザートです。タピオカミルクティーは茶をベースにした飲み物で、一般に西米露より大きな粒を使います。ただし、どちらにもキャッサバ由来のタピオカが使われる場合があります。

Q
西米露はサゴ?タピオカ?
A

どちらの場合もあります。本来のサゴはヤシ由来ですが、市販の西米にはキャッサバ由来のタピオカでんぷんを使った商品も多くあります。正確に知りたい場合は原材料表示を確認してください。

Q
西米露は冷たい?温かい?
A

冷やして食べるタイプがよく知られていますが、温かいココナッツミルクや糖水に入れて提供されることもあります。

Q
西米が透明にならないときは?
A

中心に白い芯が残る場合は、火を止めてふたをし、しばらく蒸らします。それでも芯が大きければ再加熱してください。茹で時間は粒の大きさや商品によって異なります。