台湾留学を考えてる人の中には、台北の学校を検討している人がほとんどではないでしょうか?
でも、台北の高い生活費、学ぶ環境などを比較しても、台湾らしさの感じられる台南で学ぶ事が、実はベストな留学先なのではないかと、台南留学を経験した筆者は考えてます。
台南の成功大学中国語センターに実際に通ってみて、とても良かったので体験談を交えてメリットをお話ししたいと思います。
成功大学と華語中心とは?

成功大学(National Cheng Kung University, NCKU)は、台湾南部・台南市にある国立大学で、台湾を代表する名門校のひとつです。その附属機関である「華語中心(Chinese Language Center, CLC)」は、留学生向けに中国語教育を専門的に行う機関として高い評価を得ています。
台湾中部や北部の大学に比べると、日本人留学生が少なく、ローカル環境で学べるのも特徴です。台南という落ち着いた都市で、集中して中国語を学びたい人に最適な場所といえます。
成功大学(台南)で語学留学するメリット
治安が良く生活費が安い台南

大学の近くは、安いお弁当屋さんや、学割が使用できるカフェテリアなど、学生に優しい周辺環境が整ってます。そして極めつけは、学校の寮が驚くほど安いという事。寮は大学が運営している寮が3つほどあり、空きがあり希望すれば入寮できます。入寮するには、事前にその旨を伝えておけば、学校側が手配をしてくれます。
短期で語学留学をする際は、住居を普通に探すのは難しいため、留学生のほとんどは、学校の寮に住んでいます。
ちなみに寮の値段は 15,000 円 ~ 2,8000円くらいです。日本では考えられないくらい安いです。台北の家賃の1/4 くらいです。(2020年時点)
台南はグルメの宝庫

台南では、台北より安くて美味しいものが沢山あります。台南人もグルメを求めに来るほど、台南は台湾で一番美味しいものが食べられるところです。いかにもいくつか紹介しているように、台南には甘い物、食事物全てのグルメに対して満足できる食の都市です。
少人数で質の高い授業

カリキュラムは基本的にはテキストに沿って進められますが、加えてテキストのトピックに沿ったレポート課題が毎週1~ 2回ほどあります。はい!もう学生並に勉強せざるを得ない環境です!
レポート課題の回数や内容はレベルによって異なります。ただ、初級から中級への最終レベルのCクラス、中級から上級への最終クラスGクラスはレポート課題が多い印象があります。
クラスの始めに各レポート課題内容、宿題などが書かれた、クラスの全体スケジュールをもらえるため、あらかじめ心づもりをする事ができます。
また、学期中には中期テスト学期末テストと大きなテスト二回あります。これらのテストで、それぞれのレベルで定められた最低点数以上を取らないと、次のレベルに進む事ができないようになっており、かなり厳しめのカリキュラムが組まれています。
そのためガチで中国語の勉強をしたいと思っている人にはオススメの環境です。
先生の質も良い
先生にもよりますが、悪い先生に当たったという事は聞いた事がありません。もちろん先生との相性にもよりますが、中国語の教え方といった技術的な質は高いレベルに保たれている印象があります。それは何故かと言うと、学期中の終わりに開催される、生徒全員が提出しなければならない先生へのアンケート調査がかなり厳しい内容になっている。という事が挙げられるのではと思います。生徒全員から3枚ほどもあるアンケートを生徒からから評価されるという事は相当なプレッシャーになっているのではないかと考えられます。例えば、「先生は、授業中生徒の質問に親身になって答えていたか」「先生が使用する中国語はクラスのレベルに合っていたか」と行った事が書かれた3枚ほどある質問に対して5段階評価するものです。
生徒から評価されるプレッシャーの中、高評価をもらうために先生は頑張るわけですので、生徒からの評判が悪い先生はおそらく成功大学の中国語センターでは働く事ができないのではと考えられます。
日本人が少ない環境で実践的に英語&中国語が学べる

成功大学の中国語センターはとにかく各国から留学しにくる学生が集まっているので、どのクラスもインターナショナルな環境です。日本人もいますが、台北やその他の学校に比べれば少ない方だと思います。私のクラスには日本人が私しかおらず、フィンランド、チェコ、ドイツ、アメリカなどバラバラでした。授業中には、クラスメートと行うレポート発表やグループ課題が毎週あるので、自然と密にコミュニケーションを取る事になり、仲良くなる事ができます。そのため学期が終わる頃には、想像以上に親睦を深めることになります。
中国語環境にどっぷり浸かりたいけど、英語も上達させたいと考えている人には最高な環境です。
生活費が安い

大学の付属の語学学校なので、大学の施設が使用できる

大学キャンパス内には、メインライブラリーと呼ばれる大きな図書館があります。こちらの図書館を格安(1ヶ月350円ほど)で利用できたり、大学のジムを使用できたりと、成功大学学生同様の待遇を享受する事ができます。
台湾文化を身近に感じられる留学生活

成功大学の語学学校には旅行や成功大学の学生が主催するがクリスマスパーティーなどのイベントが盛りだくさん。
近郊へ1日旅行や、台南の歴史観光、ランタン作りなどその時期によって様々なイベントが企画されます。
もちろん成功大学の学生ならば参加費はほとんど無料で参加でますので、友達を作る良い機会になると思います。
台南の人の温かさ
一般的に台湾人は親切な人が多いですが、台南の人はそれに輪にかけて親切で暖かい人が多いです。困った人がいれば国籍関わらず助けようとしてくれます。外国人だから嫌な顔されると行ったことはほとんどありません。困った人がいたら放っておけない国民性なのでしょう。
まとめ:成功大学は「学びやすく、暮らしやすい」留学先
台北には台湾大学、台中には東海大学や逢甲大学などの華語センターがありますが、成功大学の特徴は「日本人が少ないこと」。日本人が多い環境だと日本語で話してしまうケースもありますが、台南では必然的に中国語を使う機会が増えます。
また、国立大学としての信頼性と、学術的に裏付けられた授業内容も強みです。短期ではなく腰を据えて学びたい人にとって、成功大学は安定した学習環境を提供してくれます。
また台南での留学は、中国語の習得だけでなく、台湾の人々や文化との深い出会いをもたらしてくれるでしょう。






