台湾の人気観光地・九份(Jiufen)からほど近い場所に、幻想的な姿を見せる廃墟「十三層遺址(ジュウサンソウイージー)」があります。かつて金鉱の選鉱場として栄え、今では“台湾の天空の城”とも呼ばれるこのスポットは、九份観光に+αの体験を加えてくれる特別な場所です。この記事では、十三層遺址の歴史や見どころ、アクセス方法、そして実際に訪れて感じた空気感を詳しく紹介します。
十三層遺址とは?台湾の“天空の城”と呼ばれる理由
十三層遺址は、台湾・新北市瑞芳区にある巨大な廃墟建築で、かつて金瓜石鉱山で採れた鉱石を精錬するための選鉱場でした。山の斜面に沿って積み上げられた建物は、その名の通り十三層もの階層を持ち、遠くから見るとまるで天空に浮かぶ城のよう。日本のアニメ映画『天空の城ラピュタ』を連想させることから、観光客の間では「台湾の天空の城」として親しまれています。
老街や茶屋でにぎわう九份から一歩足を伸ばせば、まったく異なる“廃墟美”の世界に出会えるのも魅力。観光地として整備されてはいないため、静けさと神秘性が一層際立っています。
まずは「瑞芳」へ
旅のスタートとなるのは、新北市のから東北部にある「瑞芳」という駅です。九份へ個人で行く際も、ここからバスを乗って行く事になります。「瑞芳」は山に囲まれていて、石炭が豊富に取れる地域で、かつては、台湾における鉱業の拠点でした。

そのため、周辺の山々には、廃墟となった選炭場が数多く残っており、自然の山々に取り残されたこの遺跡達は、今では独特な世界観を醸し出し、台湾人の間で人気の観光スポットとなっております。
九份・瑞芳からのアクセス方法(バス・徒歩・タクシー)

十三層遺址は九份や瑞芳から比較的近く、アクセス方法も複数あります。
- 九份からバス利用:九份老街から「金瓜石」方面行きのバスに乗車し、約15分で「水湳洞」バス停に到着します。
- 瑞芳からバス利用(856黄金福隆線):台鉄・瑞芳駅前のバスターミナルから「856 黄金福隆線」のバスに乗車し、約30分で「水湳洞」バス停に到着します。この路線は瑞芳から九份・金瓜石を経由して福隆まで走る長距離バスで、観光客にも便利。特に休日は利用者が多いため、ICカード(悠遊カードやiPASS)の利用がおすすめです。
- タクシー利用:九份からは10分程度、瑞芳からは25分程度。夜景を見に行く際や、バスの本数が減る時間帯には特におすすめです。
- 徒歩コース:健脚の方なら九份から黄金瀑布や金瓜石を経由して歩いて訪れることも可能。途中の景観を楽しみながら散策するのもおすすめです。
▶ 補足:水湳洞バス停からも遠目で十三層を眺めることはできますが、写真撮影にはやや物足りません。迫力ある景観を撮りたいなら、黄金瀑布バス停で下車して徒歩でフォトスポットまで行くのがおすすめです。
アクセス自体は容易ですが、施設内は立ち入り禁止区域もあるため、安全を考慮して外観からの見学が基本となります。
黄金瀑布から十三層遺址まで徒歩での行き方
下車場所、黄金瀑布で降りたら、目の前は大迫力の滝です。

滝の近くに以下の写真のようなゲートがあって先に進めますので、この先へ進んで登って行きます。

さらに登って行きます。

すると、古い煙突のようなものが、捨てられてるのが見えて来ます。


この地域がかつて、鉱業の拠点だった事が伺えるような、古い捨てられた煙突や選炭場の廃墟が山々の周辺で見る事ができます。この感じもまさにラピュタ感満載。

あ、目の前に「十三層遺跡」がー!もうすぐだー!と思わされるのですが、まだまだ歩きますよ。

結構歩くこと、20分くらい。すると以下のような場所が見えて来るので中に入ってください。ここが「十三層遺跡」の展望台 “長仁亭”。犬が吠えますが、気にせず入って問題ないです。

中へ入ると、以下のような階段があるので登ります。

階段を上ると、以下のようなラピュタの世界を見る事ができます。


↑は水湳洞バス停からの景色。少し物足りない。
昼と夜で変わる絶景|フォトジェニックな見どころ
昼間に見る十三層の廃墟美
昼間に訪れると、コンクリート造りの巨大な建物が山の緑に溶け込み、自然と人工物の対比が際立ちます。苔むした壁や崩れかけた階段が、時間の流れを物語り、写真好きにはたまらない構図を提供してくれます。晴れた日には、青空を背景にした十三層の姿がとても印象的です。
夜のライトアップが作る幻想的な世界
十三層遺址が真の“天空の城”と呼ばれる所以は、夜のライトアップにあります。水湳洞一帯から見上げると、暗闇に浮かび上がる十三層が黄金色に照らされ、まるで空に浮かぶ要塞のよう。九份の提灯の明かりとはまた違った、静謐で幻想的な雰囲気を楽しめます。夜景撮影スポットとしても人気が高く、インスタ映え間違いなしです。
ここは、夜景も綺麗です。現在ライトアップ期間中なので是非訪れて見てください・
「十三層遺跡」の展望台もあります。
📍224新北市瑞芳區
九份観光とあわせて楽しむモデルコース
せっかく九份を訪れるなら、十三層遺址を組み込んだモデルコースを検討してみましょう。
- 午後:九份老街で食べ歩き(タロイモ団子や魚丸スープなど)
- 夕方:黄金瀑布や金瓜石を観光
- 夜:十三層遺址のライトアップを鑑賞
特に黄金瀑布は十三層遺址からも近く、セットで訪れるのがおすすめ。黄金色に輝く水の流れと、ライトアップされた十三層を組み合わせれば、旅の思い出に残る絶景ルートになります。この流れなら、九份の昼と夜の顔に加え、幻想的な廃墟夜景まで一度の旅で楽しめます。特に写真撮影が目的なら、夕方以降に訪れるのがおすすめです。
訪問時の注意点(立ち入り禁止エリア、安全面)
十三層遺址は観光施設として整備されていないため、いくつか注意点があります。
- 立ち入り禁止エリアには入らない:建物内は老朽化が進んでおり危険です。外から眺めるのが基本。
- 夜間は足元に注意:街灯が少ないため、懐中電灯やスマホのライトがあると安心。
- 天候に左右されやすい:霧が出やすいエリアのため、視界が悪い日もあります。
- 帰りのバス時間に注意:夜遅くなるとバスの本数が減るため、事前に時刻表を確認しておくか、タクシーを利用するのがおすすめです。
安全を確保しながら、廃墟美を堪能しましょう。
実際に訪れて感じたこと|旅行者目線のストーリー
私は十三層遺址へは、九份の老街でお昼を食べ、その後夕暮れを目指して行きました。山を下ると、突然目の前に巨大なコンクリート建築が現れ、その圧倒的な存在感に息をのみました。日が暮れると同時にライトアップが始まり、静まり返った山あいに浮かぶ十三層は、まさに幻想的。その瞬間、「天空の城」という呼び名の意味を体感しました。
九份のにぎわいとは対照的に、十三層遺址には静けさが広がり、どこか異世界に迷い込んだような感覚に包まれます。観光名所としての華やかさよりも、時間の重みと朽ちゆく美しさを感じられる場所でした。
まとめ|九份観光+αで楽しむ十三層遺址
九份観光といえば老街や茶屋が定番ですが、少し足を伸ばせば“天空の城”と呼ばれる十三層遺址に出会えます。昼の廃墟美、夜のライトアップ、それぞれが旅の印象を深めてくれるでしょう。立ち入り禁止区域や安全面には注意しつつ、九份の観光ルートに組み込めば、忘れられない台湾旅行のハイライトになること間違いなしです。



