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ベトナムの動物事情|ペット・街角・固有種まで徹底解説

ベトナム実用情報
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ベトナムと聞いて、どんな動物を思い浮かべますか?
実はベトナムは、犬や猫、鳥、ヤモリのように“街や家のすぐそば”で見かける動物がいる一方で、鶏や牛・水牛のような家畜は主に郊外や農村部で、人の暮らしと隣り合う存在として息づいています。

国獣は存在しないものの、水牛や龍のように文化や信仰の中で象徴的な役割を持つ動物も多く、こうした価値観が「人と動物の距離の近さ」を形づくっています。都市部ではペットとして犬や猫、鳥、熱帯魚が親しまれ、地方に行けば家畜や野生動物が日常風景の一部として現れます。

この記事では、ベトナムにしかいない動物や文化的に象徴的な生き物から、街角でよく見かけるペットや野良犬事情、さらにホーチミンで動物に触れ合えるスポットまで、旅行者や移住者の視点でベトナムの動物事情をまとめました。
観光前の予備知識としても、現地の暮らしを知る読み物としても、ぜひ参考にしてみてください。

ベトナムにしかいない動物・固有種とは?

ベトナムは、東南アジアの中でも生物多様性が非常に高い国として知られています。南北に長い国土と、山岳地帯・熱帯雨林・湿地・海岸線といった多様な自然環境を持つことから、ここでしか見られない固有種や、世界的にも珍しい野生動物が数多く生息しています。

なかでも有名なのがサオラです。1990年代に存在が確認された比較的新しい動物で、「アジアのユニコーン」とも呼ばれるほど希少な存在。ベトナムとラオスの国境付近の山岳地帯に生息していますが、野生での目撃例は極めて少なく、現在も多くの謎に包まれています。ベトナムを代表する“幻の動物”と言っても過言ではありません。

また、ベトナム中部から南部の森林には、**ドゥクラングール(ラングール類)**と呼ばれるカラフルなサルの仲間も生息しています。灰色や黒、オレンジが混じった独特の体色を持ち、写真映えすることから海外の動物ファンの間でも注目されています。これらの多くはベトナム固有、もしくは限られた地域にしかいない希少種です。

こうした固有種が多い背景には、長い年月をかけて形成された自然環境があります。一方で、森林伐採や都市開発、密猟といった問題により、絶滅危惧種に指定されている動物も少なくありません。近年は自然保護区の整備や国際的な保護活動も進められていますが、現状は決して楽観できるものではないのが実情です。

興味深いのは、こうした希少な野生動物が存在する一方で、ベトナムの人々の生活空間には犬や猫、鳥、家畜といった動物がごく自然に溶け込んでいることです。
「特別な動物」と「身近な動物」が同じ国の中で共存している──それがベトナムの動物事情の大きな特徴と言えるでしょう。

ベトナムの国の動物?文化的に象徴となっている生き物たち

実は、ベトナムには日本や他国のような公式の「国の動物(国獣)」は定められていません
しかしその代わりに、歴史や文化、信仰の中で人々の暮らしと深く結びついてきた「象徴的な動物」がいくつも存在します。

水牛|農耕と勤勉さの象徴

代表格が水牛です。稲作文化が根付くベトナムでは、水牛は長年にわたり農作業を支えてきた欠かせない存在でした。田んぼを耕す姿は農村の原風景であり、「勤勉さ」「忍耐」「豊かさ」の象徴として親しまれています。現在では機械化が進んだ地域も多いものの、地方に行けば今でも水牛が人と共に暮らす光景を見ることができます。ベトナムらしいアクセサリーとして水牛のアクセサリーもお土産として人気があります。

龍(ドラゴン)|王朝と繁栄のシンボル

もうひとつ重要なのが、**龍(ドラゴン)**です。
ベトナムでは龍は神話や王朝文化と深く結びついており、権威や繁栄、幸運の象徴とされています。首都ハノイの旧称「昇龍(タンロン)」は「龍が昇る地」を意味し、国そのものを象徴する存在と言っても過言ではありません。寺院や装飾、祝祭のモチーフとしても、龍は今なお身近な存在です。

鶏・犬|生活に根ざした身近な存在

また、より生活に近いところでは、鶏や犬も象徴的な動物です。鶏は農村部で広く飼われ、暦や民間信仰と結びつくこともあります。犬は番犬やペットとしてだけでなく、家族や地域を守る存在として扱われてきました。街中や路地で犬が自由に過ごしている光景は、こうした価値観の延長線上にあります。

こうして見ると、ベトナムにおける動物は「特別な存在」と「実用的な存在」がはっきり分かれているわけではありません。信仰や象徴でありながら、同時に生活の一部でもある──その距離感の近さこそが、ベトナムらしい動物観と言えるでしょう。

この文化的背景があるからこそ、次に紹介するようなペット・家畜・野良動物が自然に共存する街角の風景が、ベトナムでは当たり前のものとして受け入れられているのです。

ベトナムの動物事情:ペットと街角の共存風景

ベトナムには、サオラのような世界的にも珍しい固有種や、水牛・龍といった文化的に象徴的な動物が存在します。こうした背景を持つ国だからこそ、動物は「特別な存在」であると同時に、人々の暮らしのすぐそばにいる身近な存在として受け入れられてきました。

実際のベトナムの日常を歩いてみると、その距離の近さに驚かされます。犬や猫などのペットだけでなく、鶏やアヒルが住宅街を歩き、ヤモリや鳥が家の中や軒先に当たり前のように姿を見せます。都市部・農村部を問わず、動物と人が同じ空間を共有している風景は、旅行者や移住者にとって新鮮な体験となるでしょう。

ベトナムでは、ペット・家畜・野良動物といった明確な線引きがあまりなく、**動物は「管理する存在」というより「共に暮らす存在」**として扱われているのが特徴です。こうした価値観が、街角に溶け込む動物たちの穏やかな姿や、独特の生活風景を生み出しています。

ここからは、ベトナムで実際にペットとして人気の動物や、街中でよく見かける動物たちについて、紹介します。

犬 – 小型犬が都市部で人気

都市部ではプードルやチワワ、ポメラニアンなど小型犬が人気です。住宅事情に合ったサイズ感と、可愛い見た目が好まれる理由です。フレンチブルドッグや柴犬など輸入犬種も富裕層や外国人に人気です。ただし飼育方法は「半放し飼い」が一般的で、玄関先や路上を自由に行き来する光景も珍しくありません。

猫 – 野良も多いけれどペットとしても親しまれる

家庭で飼われている猫も多く見られますが、街には野良猫も多いのが特徴です。近所の人が餌をあげたり、猫自身が自由に建物周りを行き来したり、地域ぐるみで見守る文化があります。また、特に北部では「H’mong猫」(短足でどっしりした体型の在来種)がペットとして人気です。

鳥 – さえずりを楽しむ文化

観賞用の鳥も人気で、家やカフェの軒先には鳥かごが吊るされていることがあります。美しいさえずりが楽しめるだけでなく、風水やインテリアとしての価値もあり、人々の生活に自然に馴染んでいます。

小動物・熱帯魚 – 若者や一人暮らしに人気

都市部ではウサギやハムスター、熱帯魚などの小動物も人気です。特に熱帯魚はカラフルな見た目が魅力で、熱帯気候のベトナムでは飼育環境も整っており、水槽をインテリアとして楽しむ文化も広がっています。

ホーチミンの「熱帯魚通り」をチェック

  • Nguyen Thong通り(3区): ホーチミン市3区のNguyen Thong通りは「熱帯魚通り」と呼ばれ、観賞魚や水槽、飼育用品を扱うショップが軒を連ねています。カラフルな熱帯魚が並び、アクアリウム好きにはたまらないスポットです。
  • Lưu Xuân Tín通り(5区・チョロン): チョロン地区のLưu Xuân Tín通りも有名な観賞魚市場です。グッピーやディスカスなどの熱帯魚をはじめ、関連用品を卸価格で購入できます。特に早朝が賑わい、地元文化を感じられる穴場スポットです。

街角でよく見られる動物たち

ベトナムでは、生活のあらゆるシーンに様々な動物が登場します。

  • 犬・猫:放し飼いが多く、道路やカフェ前でのんびりくつろいでいる姿をよく見かけます。
  • 鶏・アヒル:市場や住宅街を自由に歩いており、「食用かペットか」の境界が曖昧です。
  • 牛・水牛:農村部では家畜として活躍し、道路を悠然と歩く姿も珍しくありません。
  • ネズミ:都市部で夜間に出没することが多く、日本よりサイズが大きい個体も見られます。
  • ヤモリ:壁や天井にいることが多く、ゴキブリを食べてくれる“益獣”として歓迎されることもあります。
鳥もこんなふうに町中に出現します。

野犬・野良犬の現状と安全性

野良犬の姿とその性格

ベトナムでは野良犬や放し飼いの犬を頻繁に見かけます。道路で昼寝をしたり、バイクの横を堂々と歩いたりする姿が印象的です。多くの犬は人間に慣れており、攻撃的ではなく穏やかな性格のものが多いです。ほっこりする日常の一コマです。

こんなふうに、ちょっと大きい野犬に出くわす場面もよくあります。攻撃性はなく、自由に町中を闊歩してます。

注意すべきは狂犬病リスク

一方で、ベトナムではまだ狂犬病が完全に根絶されていないため、噛まれた場合の感染リスクがあります。旅行者や在住者は、野良犬に近づきすぎないなどの注意が必要です。

政府による取り組み

都市部では犬の登録制度やワクチン接種を推奨し、野良犬対策が進んでいますが、地域差が大きく、まだ管理が不十分なエリアも存在します。

安全に動物と接するために

  1. 野良犬や猫には触れないようにする。
  2. ペットを飼う場合は必ずワクチン接種を行う。
  3. 夜間や郊外では野犬に注意し、特に群れで行動する場合は距離を保つ。
  4. 旅行者は写真撮影程度に留め、直接触れない。

ホーチミンで動物に触れ合える動物園

ベトナムの動物事情を街角で体感するのも魅力ですが、観光や休日のお出かけとして動物を見たい場合には、ホーチミン市内やその周辺にある動物園や施設を訪れるのもひとつの選択肢です。

サイゴン動植物園(市内中心で気軽に立ち寄れる)

ホーチミン市中心部にある サイゴン動植物園 は、ベトナムでもっとも歴史のある動物園のひとつです。市内観光の合間に立ち寄りやすい立地で、週末には地元の家族連れで賑わいます。

園内では、ゾウやキリン、サル、鳥類など、東南アジアらしい動物を中心に飼育されており、日本の動物園とはまた違ったローカルな雰囲気が特徴です。敷地内には植物園エリアもあり、散歩感覚でのんびり過ごせるのも魅力と言えるでしょう。

街角の動物と、観光施設の動物の違い

ホーチミンでは、動物園で見る動物以上に、街中で自然に出会う犬や猫、鳥、ヤモリといった存在のほうが印象に残る人も少なくありません。動物園はあくまで「観光の一部」、一方で街角の動物たちは「生活の一部」です。

どちらも体験することで、ベトナムにおける人と動物の距離感を、より立体的に理解できるはずです。

まとめ:ベトナムの動物から見えてくる、人と自然の距離感

ベトナムには、サオラのような世界的にも珍しい固有種が生息し、水牛や龍といった動物が文化や信仰の象徴として受け継がれてきました。その一方で、街を歩けば犬や猫、鶏、鳥、ヤモリといった動物たちが、ごく自然に人々の暮らしの中に溶け込んでいます。

こうした風景は、動物を「管理すべき存在」として線引きするのではなく、人と同じ空間を共有する存在として受け入れてきたベトナムならではの価値観を映し出しています。ペット、家畜、野良動物という区別が曖昧なのも、その延長線上にあるものと言えるでしょう。

また、ホーチミンには動物園や観光施設もあり、レジャーとして動物に触れ合う機会も用意されています。しかし、旅行者にとってより印象深いのは、動物園の中よりも、路地やカフェ前、住宅街といった日常の風景の中で出会う動物たちかもしれません。

もちろん、野良犬との距離感など注意すべき点はありますが、最低限の配慮を心がければ、ベトナムの動物たちは決して「危険な存在」ではありません。むしろ、人と動物が同じ時間と空間を共有する、どこかおおらかな暮らしを感じさせてくれます。

動物に目を向けてみると、その国の文化や価値観、暮らし方が自然と見えてくるものです。
ベトナムを訪れる際は、ぜひ街角にいる動物たちにも目を向けながら、人と動物の距離が近いこの国ならではの日常を味わってみてください。