ベトナムは、熱帯気候の恵みを受けたフルーツ天国。市場やカフェでは、色鮮やかで個性的な果物がずらりと並び、旅行者にとっても大きな楽しみのひとつです。日本ではあまり見かけない珍しい果物も多く、観光の合間に味わうだけで現地体験がぐっと豊かになります。
ベトナムはインドシナ半島の南部に位置し、南部にはメコンデルタと呼ばれる肥沃な大地が広がっています。特にホーチミンでは、このメコンデルタで取れる新鮮な野菜や果物が市場に豊富に並び、街のいたるところで手軽に楽しむことができます。気候も日本とは異なり、北部は四季のある亜熱帯気候、南部は一年を通して暑いモンスーン気候で、雨季と乾季があります。こうした環境が多様なフルーツを育み、日本ではなかなか出会えない果物に出会える理由となっています。
この記事では、ベトナムでぜひ食べたい南国フルーツを厳選して紹介。旬の時期や味の特徴、現地での食べ方もあわせて解説します。
ベトナムで食べたいフルーツ一覧
以下のフルーツはベトナム旅行でよく出会える代表格です。市場やフルーツ屋台、カフェのデザートでも楽しめます。
| 果物名 | ベトナム語 | 特徴 | 旬の時期 |
|---|---|---|---|
| マンゴー | Xoài | 甘みが強くジュースやスムージーにも人気 | 3〜6月 |
| ドラゴンフルーツ | Thanh long | 白・赤の果肉があり、さっぱりした味 | 通年 |
| マンゴスチン | Măng cụt | 「果物の女王」濃厚で上品な甘酸っぱさ | 5〜8月 |
| ランブータン | Chôm chôm | 赤い毛に包まれた外見、中身はライチ風 | 5〜8月 |
| ジャックフルーツ | Mít | 巨大な実、ねっとりと甘い果肉 | 通年 |
| ドリアン | Sầu riêng | 強烈な香り、好き嫌いが分かれる果物の王様 | 5〜9月 |
| ミルクフルーツ | Vú sữa | 甘いミルキーな味わい | 12〜3月 |
| カスタードアップル | Mãng cầu ta | ねっとりした食感と濃厚な甘み | 9〜12月 |
| グァバ | Ổi | シャキシャキ食感、日本の梨に似ている | 通年 |
| パパイヤ | Đu đủ | 甘く熟した果肉はデザートに最適 | 通年 |
代表的なベトナムフルーツの特徴と楽しみ方
マンゴー(Xoài)
濃厚な甘さと香りが特徴のフルーツ。熟したものはそのまま食べるほか、マンゴージュースやスムージー、マンゴーご飯(カオニャオマムアン)にも使われます。ベトナムでは3〜6月が旬で、最も美味しい時期です。
ベトナム式スムージー「シン・トー」で飲むと美味しいです!
ドラゴンフルーツ(Thanh long)

見た目はサボテンのようで、中は白や赤の果肉。味はあっさりしていて、水分が多く食後のデザートに最適です。市場ではよく見かける通年フルーツです。
マンゴスチン(Măng cụt)
「果物の女王」と呼ばれるマンゴスチンは、分厚い紫色の皮を割ると真っ白な果肉が現れます。甘酸っぱさと上品な香りが特徴で、5〜8月が食べ頃です。
ランブータン(Chôm chôm)
赤く毛に覆われた外見が特徴。中の果肉はライチに似ており、ジューシーで甘みがあります。5〜8月が旬で、屋台でもよく見かけます。
ジャックフルーツ(Mít)

世界最大級の果物で、切ると黄色い果肉がぎっしり。ねっとりと甘く、ドライフルーツやチップスとしても人気。通年で楽しめます。
ドリアン(Sầu riêng)
「果物の王様」とも呼ばれ、強烈な匂いで有名。しかし好きな人にとっては濃厚でクリーミーな味わいが癖になります。旬は5〜9月。
ミルクフルーツ(Vú sữa)
ベトナムならではのフルーツで、果汁がミルクのようにまろやか。皮を少し割って中の果汁を吸うのが現地流。12〜3月が食べ頃です。
カスタードアップル(Mãng cầu ta)

外見はごつごつしていますが、中は白くて甘い果肉が詰まっています。濃厚な甘みでデザートに最適。9〜12月が旬です。
グァバ(Ổi)
日本の梨やリンゴに似たシャリシャリ感。熟すと甘みが強くなり、塩をつけて食べるのがベトナム流です。通年で楽しめます。
フレッシュジュースで飲むのがおすすめ! 夏の暑い日にサッパリ美味しいです
パパイヤ(Đu đủ)

完熟したものは甘みが強く、そのまま食べたり、サラダやデザートに使われます。青い未熟パパイヤはサラダ「ゴイ・ドゥードゥー」にも利用されます。
サポディラ(Sapôchê)

キャラメルのような甘さで、ねっとりとした果肉が特徴。熟すととても柔らかく、スプーンですくって食べることができます。11〜4月が旬です。
そのまま食べてもよいけれど、シントーで飲むのもおすすめ。 ベトナムミルクシェイク、シントーで飲むときはコーヒーを入れた「サボーチェ・カフェ」がおすすめ。
龍眼(Nhãn)

ライチに似た小さな果物で、半透明の果肉はとても甘く、種の形から「龍の眼」と呼ばれています。6〜8月が旬で、マンゴスチンやランブータンと同じ時期に楽しめます。
ザボン(Bưởi)
日本の文旦に似た大型の柑橘類で、酸味と甘みのバランスがよく、爽やかな味わい。現地ではお正月の飾りにも使われる縁起の良い果物です。8〜1月が食べ頃です。
どこで食べられる?買える?
市場で味わう
ベトナムの市場(ホーチミン・ベンタイン市場、ハノイ・ドンスアン市場など)では、新鮮なフルーツが山積みで並びます。量り売りで少量から買えるため、旅行者でも気軽に試すことができます。
屋台やカフェ
街角のフルーツ屋台やカフェでは、カットフルーツやスムージーとして味わえます。特にチェー(Chè)やシントー(Sinh tố)といったベトナムならではのスイーツやドリンクで楽しむのがおすすめです。
ベトナムのスーパー
大型スーパー(Co.opmart、Big C、Lotte Martなど)やローカルスーパーでも豊富な種類のフルーツを取り扱っています。市場よりも価格は少し高めですが、清潔でパッケージ化されているため旅行者に安心です。
ベトナム観光で楽しむフルーツ体験
市場でのフルーツ試食
ホーチミンやハノイの市場では、果物屋の前で「試食してみて!」と声をかけられることもしばしば。カットされたマンゴーやドラゴンフルーツを少し味わってから購入できるので安心です。
カフェやデザートで味わう
ベトナムにはフルーツをふんだんに使ったチェー(Chè)というスイーツや、シントー(Sinh tố)というスムージー文化があります。観光の合間に冷たいフルーツドリンクで休憩するのもおすすめです。
お土産として持ち帰れる?
ドライフルーツやジャムならお土産にしやすく、日本への持ち帰りも安心。特にジャックフルーツなどのフルーツチップスは旅行者に人気があります。スーパーで買えるのでばらまき土産としても最適です。
ベトナムフルーツの旬カレンダー
- 3〜6月:マンゴー、ライチ
- 5〜8月:マンゴスチン、ランブータン、ドリアン、龍眼
- 9〜12月:カスタードアップル、柿、ザボン
- 11〜4月:サポディラ
- 通年:パパイヤ、グァバ、ドラゴンフルーツ、ジャックフルーツ
旅行の時期に合わせて、食べられる果物を調べておくと現地での楽しみが増します。
東南アジア全体との違い
ベトナムのフルーツはタイやフィリピンとも似ていますが、ベトナム独自の特徴もあります。例えば、ミルクフルーツ(Vú sữa)はベトナム特有で「母の乳」と呼ばれ、まろやかな甘さが魅力。また、北部では柑橘系やリンゴに似た果実も見られ、地域ごとの多様性が楽しめます。
まとめ
ベトナムはまさにフルーツ天国。マンゴスチンやランブータンなどの南国ならではの果物から、日本では珍しいミルクフルーツ、サポディラ、龍眼、ザボンまで、旅行中に出会える果物は多彩です。市場を歩きながら現地の人と果物を選ぶ体験も、旅の思い出になるでしょう。
次にベトナムを訪れる際は、ぜひ旬のフルーツをチェックして味わってみてください!












