活気あふれる国際都市・深圳(シンセン)。「観光するところ、文化的な観光地が少ない」と言われがちなと都市で、最先端テクノロジーやショッピングの街として知られていますが、実は旅人にとって理想的な“週末旅ハブ都市”でもあります。私は3年間ほど住んでいたことがありますが、毎週どこか違う都市へ遊びに行っていました。住んでみて旅のハブや拠点として住むのにはとてもおすすめな場所だと感じました。
高速鉄道(高鉄)やMTR、フェリーを使えば、数時間で全く異なる風景と文化に出会えるので深圳に滞在する機会がある人は、ぜひ訪れてみてください。
この記事では、深圳から行ける近郊&海外14都市を、アクセス・滞在日数・観光地・グルメ付きで紹介します。
中国国内おすすめ都市
広州(Guangzhou)— 広東グルメと歴史の都
所要時間: 約1〜1.5時間(高鉄)
滞在目安: 1泊2日
観光: 陳家祠、上下九歩行街、沙面島、広州塔
グルメ: 飲茶(点心)、腸粉、白切鶏、雲吞麺
「食は広州にあり」。点心や雲吞麺など本場の広東料理を味わいながら、珠江沿いの夜景を満喫できます。
東莞(Dongguan)— 近場のアートと緑に触れる街
所要時間: 約40分(高鉄)
滞在目安: 日帰り
観光: 松山湖、同沙生態公園、展覧館
グルメ: 焼鵝、客家豆腐煲、糖水デザート
深圳から最短クラスで行ける街。湖畔でのんびり過ごし、地元カフェでリフレッシュする小旅行に最適です。私の職場には、東莞から通勤している同僚もいました。
恵州(Huizhou)— 湖と山の癒しリゾート

所要時間: 約1〜1.5時間(高鉄)
滞在目安: 1泊2日
観光: 恵州西湖、羅浮山、紅花湖
グルメ: 客家塩焗鶏、豆腐花、羅浮山茶
湖と山に囲まれた自然豊かな街。西湖の遊覧船や温泉宿で心と体をリセットできます。
珠海(Zhuhai)— 穏やかな海辺リゾート
所要時間: 約1.5時間(高鉄)
滞在目安: 1〜2泊
観光: 情侶路、漁女像、円明新園
グルメ: 海鮮料理、珠海ワンタン、焼烤
マカオの隣にある港町。海沿いの遊歩道を散歩しながら、美しい夕暮れを楽しむのが珠海スタイルです。
清遠(Qingyuan)— 温泉と自然アクティビティ

所要時間: 約1.5〜2時間(高鉄)
滞在目安: 1泊2日
観光: 英徳温泉、黄騰峡漂流、連南瑶寨
グルメ: 清遠鶏、竹筒飯、山菜料理
温泉とラフティングの両方が楽しめる自然派リゾート。週末に癒しを求める人にぴったりです。
潮汕(Chaoshan)— 文化と食の宝庫

所要時間: 約2.5〜3時間(高鉄)
滞在目安: 2泊3日
観光: 潮州古城、広済橋、開元寺、汕頭小公園
グルメ: 潮汕牛肉火鍋、滷味、功夫茶、粿条
古き良き潮州文化が残る街。牛肉火鍋と功夫茶を味わいながら、古城の夜景を歩く時間は格別。
汕尾(Shanwei)— 隠れビーチで過ごす休日

所要時間: 約1.5〜2時間(高鉄)
滞在目安: 1泊2日
観光: 紅海湾ビーチ、蓮花山、金町湾
グルメ: 海鮮粥、魚丸湯、潮汕蟹料理
地元民にも人気の紅海湾は、透明度の高い穴場ビーチ。
観光客が少なく、ゆったりとした海辺の時間が流れます。
中山(Zhongshan)— 歴史と静けさの町
所要時間: 約1〜1.5時間(高鉄)
滞在目安: 日帰り〜1泊
観光: 孫中山故居、岐江公園、中山影視城
グルメ: 中山鶏飯、点心、叉焼包
孫文ゆかりの地。華やかさよりも落ち着きある街歩きを楽しみたい人にぴったり。
梅州(Meizhou)— 客家文化と伝統の里
所要時間: 約2.5時間(高鉄)
滞在目安: 1〜2泊
観光: 客家博物館、葉剣英記念館、平遠古鎮
グルメ: 梅菜扣肉、擂茶、塩焗鶏
円形の客家土楼や伝統的な家屋が並び、ゆったりとした時が流れる地方都市。
長沙(Changsha)— 若者文化×激辛グルメの聖地
所要時間: 約3.5〜4.5時間(高鉄)
滞在目安: 2泊3日
観光: 五一広場、橘子洲頭、岳麓山、太平街
グルメ: 臭豆腐、剁椒魚頭、湖南米粉、茶颜悦色ミルクティー
夜までにぎわう街並みと刺激的な湖南料理。
若者カルチャーが詰まった“エネルギーの街”です。
厦門(Xiamen)— 海とアートが融合する港町

所要時間: 約3.5〜4時間(高鉄)
滞在目安: 2〜3泊
観光: 鼓浪嶼(コロンス島)、曾厝垵、南普陀寺
グルメ: 沙茶麺、ピーナツスープ、海鮮料理
カフェとアートが共存する海辺の街。レトロな洋館や路地歩きが楽しいフォトジェニックな旅先です。
中国国外のおすすめ都市
🇭🇰 香港(Hong Kong)— 世界を感じる最も近い海外
所要時間: 約45分〜1時間(MTR)
滞在目安: 1〜2泊
観光: ビクトリアピーク、九龍夜市、中環エリア、スターフェリー
グルメ: 飲茶、エッグタルト、香港ミルクティー、ワンタン麺
国境を越えてすぐの別世界。
ネオン街、ショッピング、夜景、カフェ文化など、週末で“世界”を感じられる場所。
🇲🇴 マカオ(Macau)— 世界遺産とエンタメの街

所要時間: 約1〜1.5時間(珠海経由)
滞在目安: 1〜2泊
観光: セナド広場、大三巴牌坊、コタイ地区、マカオタワー
グルメ: エッグタルト、ポルトガル料理、マカオ式ミルクティー
歴史と豪華リゾートが同居する街。
昼は世界遺産巡り、夜はカジノ街のイルミネーションを堪能できます。
まとめ:深圳は“旅の交差点”
「深圳には観光地が少ない」と言われがちですが、実際は中国南部と世界をつなぐ“旅のハブ都市”。高鉄で広東省全域へ、MTRで香港へ、フェリーでマカオへ——国境を越えた旅も週末だけで叶う、まさに“旅の交差点”です。
都会の刺激も、海辺の癒しも、異国の風も。深圳を拠点にすれば、一歩外に出るだけで多様な世界が広がる。
次の週末は、そんな深圳から「自分だけの旅」へ出かけてみませんか?


