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上海の歴史的建築を巡る街歩き|リノベーションスポット5選

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上海で歴史的建築やレトロな街並みを楽しみたいなら、外灘だけでなく、古い建物をカフェやギャラリーとして再生したエリアにも足を延ばしてみてください。上海には、旧租界時代の洋館や上海特有の石庫門住宅を活かしたリノベーションスポットが点在しています。

上海で暮らしていた頃、私も最初は浦東の高層ビル群に目を奪われていました。ところが街を歩くうちに心に残るようになったのは、100年近く前の建物に現代のカフェや書店が溶け込む風景でした。

この記事では、上海の歴史ある建築と街歩きを一緒に楽しめる5つのエリアを紹介します。建物をじっくり見たい人はもちろん、写真撮影やカフェ巡り、雑貨探しを楽しみたい人にもおすすめです。

営業時間や入場方法、店舗情報は変更されることがあります。訪問前に各施設の公式サイトや公式SNS、地図アプリで最新情報をご確認ください。

上海の歴史的建築が今も街に残る理由

上海には、19世紀半ば以降に形成された旧租界の面影が残り、西洋の建築様式を取り入れた洋館、集合住宅、銀行、教会などを街の各所で見ることができます。

一方、上海らしい住宅建築として知られているのが「石庫門(シークーメン)」です。レンガ造りの連続住宅に中国と西洋の要素が混ざり合い、細い路地の内側には人々の暮らしがありました。

再開発が進むなかで失われた建物もありますが、歴史的な外観や構造を残し、商業施設や文化施設として再生された場所も少なくありません。古いものと新しいものが同じ風景の中に存在するところに、上海の建築巡りのおもしろさがあります。

上海の歴史的建築・街歩きスポット5選

スポット建築・街並みの特徴こんな人におすすめ滞在時間の目安
コロンビアサークル(上生・新所)洋館、クラブハウス、プール写真撮影、カフェ、書店が好き1〜2時間
ロックバンド(洛克・外灘源)近代建築群と現代アート建築と美術館を一緒に楽しみたい1〜2時間
新天地石庫門住宅を再生した商業エリア初めて上海のリノベ建築を見る1〜2時間+食事
武康路洋館とプラタナス並木旧フランス租界をのんびり歩きたい1〜2時間
田子坊石庫門の路地と小さな店舗雑貨探しや路地歩きが好き1〜2時間

1.コロンビアサークル(上生・新所)|洋館とプールが残る複合施設

  • 中国語名:上生・新所
  • 住所:上海市長寧区延安西路1262号
  • 最寄り:地下鉄「延安西路」駅から徒歩圏内
  • 入場料:敷地への入場は基本無料
  • 紹介サイト

コロンビアサークルは、旧コロンビア・カントリー・クラブを含む歴史的建築群を再生した複合施設です。洋館や中庭の間にカフェ、レストラン、ショップなどが入り、歴史ある空間が日常の一部として使われています。

象徴的な存在が、旧クラブに残る青い屋外プールです。白い建物と青い水面の組み合わせが印象的で、上海のフォトスポットとしても知られています。プールは泳ぐための施設ではなく、建築空間として眺めたり、周囲から写真を撮ったりして楽しむ場所です。

敷地内には、上海で多くの建築を手がけたラースロー・ヒューデックゆかりの孫科別荘もあります。蔦屋書店が入る建物として知っている人もいるかもしれません。店舗は入れ替わる可能性がありますが、建物の外観や内部空間を見るだけでも訪れる価値があります。

ここで印象に残るのは、有名観光地のように見どころだけが切り取られていないこと。カフェで過ごす人や散歩をする人がいて、歴史的建築が今の上海の暮らしに自然となじんでいます。敷地は意外と広いため、写真を撮りながら歩くなら1〜2時間ほど見ておくと安心です。

2.ロックバンド(洛克・外灘源)|外灘の近代建築とアートを巡る

  • 中国語名:洛克・外灘源
  • エリア:円明園路、虎丘路、北京東路、南蘇州路周辺
  • 最寄り:地下鉄「南京東路」駅から徒歩圏内
  • 入場料:街歩きは無料。美術館などは別途確認
  • サイト:rockbundartmuseum.org

ロックバンドは、外灘の北端から蘇州河の手前に広がる歴史建築エリアです。近代上海を支えた建物が並ぶ街区に、新しい商業施設や文化施設が加わり、古い街並みと現代的なデザインが共存しています。

円明園路や虎丘路を歩くと、年代も様式も異なる石造りの建物が次々と現れます。施設を一つ見るというより、街区全体を屋外の建築博物館のように楽しめる場所です。建物を背景にウエディングフォトを撮る人も多く、上海らしい華やかさも感じられます。

エリア内にある上海外灘美術館(Rockbund Art
Museum)は、歴史的建築を活用した現代美術館です。展覧会によって公開日や料金が変わる場合があるため、館内も見たい場合は公式サイトで開催状況を確認してから訪れましょう。

上海で現代アートをさらに楽しみたい人には、紡績工場跡を活用したアートスポット「M50創意園」もおすすめです。ギャラリーやアトリエが集まり、ロックバンドとはまた違う上海のリノベーションを見ることができます。

時間に余裕があれば、北側の蘇州河沿いまで歩くのがおすすめです。河畔の歴史建築や橋と、遠くに見える現代の高層ビルが一つの景色に収まり、上海の新旧を実感できます。

3.新天地|石庫門建築を活かした上海の定番観光スポット

  • 中国語名:上海新天地
  • エリア:太倉路・馬当路周辺
  • 最寄り:地下鉄「新天地」駅または「一大会址・黄陂南路」駅
  • 入場料:街区への入場は無料

新天地は、上海特有の石庫門住宅を活かしたレストラン、カフェ、ショップが集まるエリアです。レンガの壁や狭い路地など、古い街並みの要素を残しながら、建物の内部は現代的な空間に生まれ変わっています。

上海のリノベーションスポットのなかでも知名度が高く、交通の便もよいため、初めての建築巡りに組み込みやすい場所です。カフェやレストランが多く、散策だけで終わらず食事まで楽しめるのも魅力。昼はレンガ造りの細部を見やすく、夜は照明が灯って華やかな雰囲気になります。

新天地で買い物も楽しむなら、独特な店舗デザインで知られる中国発コスメショップ「HARMAY(話梅)」もチェックしてみてください。建築や空間デザインが好きな人なら、買い物以外の部分も楽しめるはずです。

一方で、現在の新天地は高級感のある商業エリアという印象が強く、昔の暮らしをそのまま保存した場所ではありません。石庫門建築が現代の都市でどのように再利用されているかを見る場所、と考えると楽しみやすいでしょう。

4.武康路|旧フランス租界の洋館と並木道を歩く

  • 中国語名:武康路
  • エリア:徐匯区、武康大楼から北へ延びる通り
  • 最寄り:地下鉄「交通大学」駅から徒歩圏内
  • 見学方法:通りを散策。住宅内部への立ち入りは不可

武康路は、旧フランス租界の雰囲気を感じながら歩ける、上海を代表する散策路の一つです。プラタナスの並木に沿って洋館や集合住宅が並び、ところどころにカフェ、ベーカリー、小さなショップがあります。

散策の起点にしやすいのが、淮海中路との交差点に建つ武康大楼です。鋭角の敷地に沿った船のような外観が特徴で、上海の近代建築を象徴する存在として多くの人が写真を撮りに訪れます。

コロンビアサークルや新天地と違い、武康路は今も人が暮らす生活道路です。建物を見学するというより、街並みを歩きながら外観を眺める場所。撮影するときは歩道や住宅の出入り口をふさがず、住民の生活に配慮したいところです。

並木の緑を楽しむなら日中、建物の外観を落ち着いて見たいなら比較的人の少ない朝の散策が向いています。

5.田子坊|石庫門の路地に店と暮らしが混ざり合う

  • 中国語名:田子坊
  • 住所:上海市黄浦区泰康路210弄周辺
  • 最寄り:地下鉄9号線「打浦橋」駅
  • 入場料:無料
  • ガイドサイト

田子坊は、石庫門住宅の路地にアトリエ、雑貨店、カフェ、飲食店が集まる観光エリアです。細い路地が迷路のようにつながり、角を曲がるたびに小さな店や看板が現れます。

洗練された新天地と比べると、田子坊にはより雑多で庶民的な空気があります。観光客向けの店が増えた現在も、頭上に洗濯物が見えることがあり、商業空間と生活の場が隣り合っているのが特徴です。

ここでは最短ルートを探すより、気になる路地へ自由に入ってみる歩き方が似合います。ただし、路地は狭く混雑しやすいため、大きな荷物を持っての散策は避けたほうが楽です。路地そのものは通れますが、店の営業時間はそれぞれ異なります。買い物も楽しみたい場合は、店が開き始める午前遅めから夜にかけて訪れるのがよいでしょう。

古いものや一点物を探すのが好きなら、別日に上海のアンティークショップ・古着屋巡りを組み合わせるのもおすすめです。

目的別に選ぶならどこがおすすめ?

  • 写真映えを重視したい:コロンビアサークル、ロックバンド
  • 建築とアートを楽しみたい:ロックバンド
  • 上海のリノベ建築を初めて見る:新天地
  • 旧フランス租界をのんびり歩きたい:武康路
  • 路地歩きと雑貨探しを楽しみたい:田子坊

5カ所は離れているため、1日ですべてを回るより、近いエリアを組み合わせるのがおすすめです。たとえば、ロックバンドは外灘や蘇州河、新天地は田子坊、武康路はコロンビアサークルと組み合わせやすいでしょう。

上海で歴史的建築を巡るときの注意点

最新情報は中国の地図アプリや公式SNSでも確認する

上海では、店舗の入れ替わりや営業時間の変更が珍しくありません。目的のカフェや美術館がある場合は、公式サイトだけでなく、高徳地図や百度地図などでも当日の営業状況を確認すると安心です。

中国では普段日本で使っているサービスを利用できない場合もあります。初めて訪れる人は、出発前に中国旅行前に知っておきたいこと・準備することも確認しておくと安心です。

建物名は中国語も控えておく

タクシーや地図アプリでは、日本語名より中国語名のほうが通じやすく、検索もしやすいです。「上生・新所」「洛克・外灘源」「上海新天地」「武康路」「田子坊」をメモしておくと移動がスムーズです。

住宅地では暮らしを優先する

武康路や田子坊の一部は、観光スポットであると同時に生活の場でもあります。玄関前で長時間撮影したり、住民の顔を無断で写したりせず、通行の邪魔にならないように楽しみましょう。

まとめ|上海では古い建築が今の街に生きている

上海の歴史的建築を巡っていると、古い建物は保存して眺めるだけのものではなく、カフェや書店、美術館、住宅として今も使い続けられていることに気づきます。

写真映えを楽しむならコロンビアサークルやロックバンド、王道の観光と食事を組み合わせるなら新天地、静かな街歩きなら武康路、路地と雑貨を楽しむなら田子坊。それぞれに違う上海の表情があります。

私自身、古い建具や時間を重ねた建物に惹かれるからこそ、上海の新しさだけでなく、古さを今に活かす風景が強く印象に残りました。上海旅行では外灘や浦東の定番観光に加えて、歴史ある街並みを歩く時間もぜひ予定に入れてみてください。

上海市内を楽しんだあとに少し遠出したくなったら、上海から日帰り・一泊二日で行ける近郊の観光地も参考にしてみてください。