中国旅行のお土産にお菓子を選びたいものの、「種類が多すぎて、どれがおいしいのか分からない」「職場に配りやすいものを選びたい」と迷う人も多いのではないでしょうか。
中国では、おやつや間食を広く「零食(リンシー)」と呼びます。甘い焼き菓子だけでなく、ナッツ、ドライフルーツ、辛いスナックまで含まれるため、日本の「お菓子」よりも範囲が広いのが特徴です。
この記事では、中国・台湾での在住・就労経験がある筆者が、中国らしさがあり、旅行中にも探しやすいお菓子を紹介します。味や文化背景だけでなく、個包装か、壊れにくいか、好みが分かれやすいかも正直にまとめました。
迷ったときのおすすめ
・職場へのばらまき:沙其瑪、個包装の桃酥
・中国らしい贈り物:月餅、稻香村などの伝統焼き菓子
・甘いものが苦手な人:瓜子、豆菓子、ナッツ
・話題性を重視:辣条、中国限定味のスナック
・初めてで失敗したくない:沙其瑪、桃酥、緑豆糕
お菓子以外の調味料、中国茶、火鍋の素などを探している人は、以下の中国土産総合記事をご覧ください。
中国のお土産用お菓子を選ぶ4つのポイント
個包装の商品を選ぶ
職場や友人に配るなら、外袋の中が小分けになっている商品が便利です。中国語では「独立包装」「小包装」などと書かれています。外から分かりにくい場合は、袋の写真や個数表示も確認しましょう。
「生产日期」と「保质期」を確認する
中国の食品表示では、「生产日期(製造日)」と「保质期(品質保持期間)」を組み合わせて期限を判断する商品があります。日付が書かれていても、それが賞味期限とは限りません。両方の表示と保存方法を確認すると安心です。
重さと壊れやすさも確認する
月餅や箱入りの伝統菓子は見栄えがよい反面、重くなりがちです。桃酥や緑豆糕は崩れやすいため、持ち帰りやすさを優先するなら、箱入りやトレー入りを選びましょう。
肉入り・生の果物などは避ける
肉や肉製品は、個人用のお土産であっても、日本への持ち込みが厳しく制限されています。肉や肉エキスを使ったスナック、肉入り月餅などは注意が必要です。また、生の果物や植物類にも検疫上の制限があります。購入前と帰国前に、農林水産省の動物検疫所と植物防疫所の最新情報を確認してください。
中国のお菓子にはどんな種類がある?
中国のお菓子は大きく分けると、以下のようなジャンルに分類できます。
最初に全体像を知っておくと、どれが自分に合いそうか判断しやすくなります。
北方では小麦粉を使った香ばしい焼き菓子が主流で、南方では果実やナッツを使った軽いお菓子が好まれます。
さらに近年は、辣条(ラーティアオ)のようなピリ辛スナックが若者の定番になっています。
・月餅や桃酥など、行事や贈答にも使われる「伝統菓子」
・辣条(ラーティアオ)や瓜子など、日常的に食べられる「スナック菓子」
・サンザシやなつめを使った「果実・乾物系のお菓子」
中国のお菓子で「有名・定番」とはどういうもの?
中国のお菓子の中でも「有名」「定番」とされるものには共通点があります。
中国各地で広く流通していること、昔から親しまれていること、スーパーや専門店で常に見かけることなどが判断基準になります。
以下で紹介するお菓子は、こうした条件を満たすものを中心に選んでいます。
中国のお土産におすすめのお菓子13選【定番・伝統・スナック】
| お菓子 | 味・食感 | お土産向き | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 沙其瑪 | ふんわり、やさしい甘さ | ◎ | 商品によって少し油っぽい |
| 桃酥 | 香ばしいクッキー風 | ◎ | 割れやすい |
| 緑豆糕 | ほろほろ、甘さ控えめ | ○ | 崩れやすく期限は商品差がある |
| 月餅 | 濃厚な餡としっとりした皮 | ○ | 重い。卵黄・肉入りに注意 |
| 麻花 | 硬めで香ばしい揚げ菓子 | ○ | 硬さと油分は好みが分かれる |
| 老婆餅 | 冬瓜餡入りのパイ風 | △ | 崩れやすく風味に個性がある |
| 鳳梨酥 | 甘酸っぱいパイナップル餡 | ○ | 中国土産としては台湾色が強い |
| サンザシ菓子 | 酸味が強い果実味 | ○ | 酸っぱいものが苦手な人には不向き |
| なつめ菓子 | 自然で素朴な甘み | ○ | 華やかなお菓子ではない |
| 辣条 | 辛く、油と香辛料が強い | △ | かなり好みが分かれる |
| 瓜子 | 香ばしく、塩味や五香味 | ○ | 殻をむく手間がある |
| 花生糖 | ピーナッツと飴の香ばしさ | ○ | ナッツアレルギーに注意 |
| 芝麻糖 | ごまの香りと強めの甘さ | ○ | 硬い商品もある |
月餅
代表的な中国の伝統菓子として最も有名なのが「月餅(ユエビン)」です。
中秋節に欠かせない行事菓子で、中国では“お菓子の象徴”的な存在ですが、
日常のおやつというより贈答・季節限定の位置づけになります。
月餅は中国の中秋節(旧暦8月15日)に家族や親しい人と分け合って食べるお菓子で、
日本でいう「おせち」や「お中元・お歳暮」のような文化的意味合いを持っています。
丸い形は「円満」「家族団らん」を象徴し、贈り物としての価値が特に重視されてきました。
中身は地域によって大きく異なり、北京ではナッツや餡入りの伝統タイプ、
広東ではしっとりした皮に蓮の実餡や塩漬け卵黄を入れたものが主流です。
近年はチョコレート味やフルーツ味など、若者向けにアレンジされた月餅も増えています。
ただし油分と糖分が多く、1個が大きいため、
日常のおやつというより「少量を分けて味わう特別なお菓子」と考えるのが一般的です。
綠豆糕
皮をむいた緑豆を蒸して砂糖と合わせ、型で固めた中国の伝統菓子。
口に入れるとほろっと崩れる食感で、甘さ控えめなのが特徴です。
中国では昔から親しまれている定番のお菓子で、
日本人にも食べやすく、お茶請けやお土産にも向いています。
比較的甘さが控えめな商品も多く、「中国菓子が初めて」という人にも試しやすいお菓子です。ただし、油分や水分量、日持ちは商品によって異なります。
麻花(マーファー)
中国では屋台やスーパーでもよく見かける、ねじって揚げた伝統定番のお菓子です。
甘さよりも油分と香ばしさが強く、日本のお菓子に近い感覚を期待すると好みが分かれます。
天津名物「十八街麻花」はお土産としても有名です。
沙其瑪(シャーチーマー)
卵入りの生地を揚げて蜜で固めた軽いお菓子。中国では子どもから大人まで広く親しまれている定番菓子で、日本人にも食べやすい味です。ばらまき用のお土産として選ばれることも多く、失敗しにくいお菓子です。
ごま・ナッツ・ミルク味など種類が豊富で、ふんわり甘い味わいが特徴です。
桃酥(タオスー)
ラードを使って焼いた伝統的な焼き菓子で、中国ではお茶請けとして定番。素朴な甘さで、日本のクッキーに近い感覚があります。
名前に「桃」とありますが、一般的な桃酥に桃の果肉が入っているわけではありません。ほろほろと割れやすいため、旅行土産には箱入りやトレー入りが向いています。
老婆饼(ラオポーピン)
冬瓜の餡を包んだサクサクのパイ風焼き菓子。中国南部で親しまれてきたお菓子で、地域色がやや強め。甘さと独特の風味があり、好みが分かれやすいタイプです。
広東地方では“愛情の味”と呼ばれ、家庭的な温かさを感じる定番おやつ。
鳳梨酥(フェンリースー/パイナップルケーキ)
鳳梨酥は台湾土産として特に有名な果実系焼き菓子です。中国本土でも販売されていますが、「中国らしいお土産」を優先する場合は、月餅や桃酥などと分けて考えると選びやすくなります。バター香る生地とパイナップル餡の甘酸っぱさは、日本人にもなじみやすい味です。
サンザシ菓子|甘酸っぱさがクセになる中国伝統のフルーツ菓子
サンザシ(山楂/さんざし)は、中国で古くから親しまれている果実で、
これを使ったお菓子は中国の定番フルーツ菓子のひとつです。
代表的なのは、
・薄くスライスして乾燥させたタイプ
・飴でコーティングしたスティック状のお菓子
・シート状に固めた「山楂片(さんざしシート)」
などで、スーパーや中華街でもよく見かけます。
味の特徴ははっきりした酸味。
甘さはありますが、日本のお菓子の「甘酸っぱい」よりも、
酸味が主役という印象です。
そのため、中国のお菓子の中でも好みが分かれやすいジャンルですが、
フルーツ系・酸っぱいお菓子が好きな人にはクセになる存在です。
📝 実体験ミニ補足:酸味がかなり強く、日本のお菓子感覚で食べると正直驚きます。
「甘いお菓子」を想像しているとギャップがありますが、
グミや梅系の酸っぱいおやつが好きな人にはハマりやすい味でした。
なつめ菓子|中国ドラマでよく見るお菓子の正体
中国ドラマや時代劇でよく登場するのが、このなつめ(棗)のお菓子です。
赤くてつやのある見た目から印象に残りやすく、「あれは何?」と気になる人も多いはず。
なつめは中国では果物であり、漢方食材でもある存在。
そのため、お菓子としても「甘味」より健康イメージが強いのが特徴です。
乾燥させただけのシンプルなものから、
・中にナッツを詰めたタイプ
・黒糖や蜂蜜で軽く甘みを足したもの
などがあり、スーパーや漢方食材コーナーでも定番です。
中国でドラマによく登場する理由は、
滋養・補養の象徴として、日常的かつ文化的に馴染み深い食べ物だから。
おもてなしや体調を気遣う場面で出てくることが多いのも、その背景があります。
📝 実体験ミニ補足
ドラマで見た印象より、実際はかなり素朴。
お茶請けというより「健康食」に近い立ち位置で、
甘いお菓子を期待すると拍子抜けするかもしれません。
ただ、噛むほどに自然な甘みがあり、慣れると落ち着く味でした。
辣条(ラーティアオ)
近年日本でもSNSで話題になっている、中国の若者に人気のスナック。
お菓子というより「辛いジャンクフード」に近く、刺激が強いのが特徴です。
小麦グルテンを唐辛子・スパイスで味付けし、噛むほどに旨味が広がる刺激的なお菓子。
辛い駄菓子として広く知られ、濃い味と独特の食感が特徴です。
📝 実体験ミニ補足
初めは辛くて全部食べれませんでしたが、食べるうちにクセになる。個人的に、火鍋の前に食べるのが好きで、舌が辛いのに慣れ火鍋の辛さが和らぎます。
烤瓜子(カオグアズ/ひまわりの種)
殻付きのひまわりの種をローストした国民的スナック。中国ではおやつやおつまみとして定番中の定番。テレビを見ながら食べる定番おやつで、塩味・五香粉味などバリエーション豊富。
花生糖(ファーションタン/ピーナッツキャンディ)
中国の伝統的なお菓子で、ピーナッツを飴で固めたシンプルな伝統菓子。
カリカリ食感と香ばしさがクセになる、素朴で懐かしい味わい。甘党の人には向いています。
芝麻糖(ジーマタン/ごまキャンディ)
黒ごまや白ごまを麦芽糖で固めた香ばしいお菓子。
ごまの香りが濃く、日本のごま飴が好きな人にはなじみやすい味です。商品によってはかなり硬いため、渡す相手に合わせて選びましょう。
中国のお菓子は危険?期限表示と安全な選び方
中国のお菓子だから一律に危険というわけではありません。ただし、旅行者には期限表示や保存状態を判断しにくいことがあります。
- 封が破れていない商品を選ぶ
- 「生产日期」と「保质期」を確認する
- 直射日光の当たる場所や、極端に暑い売り場の商品を避ける
- アレルギーがある場合は原材料表示を確認する
- 日本で買う場合は、輸入者や日本語表示のある商品を選ぶ
「製造日が書かれているから大丈夫」とは限りません。通販やフリマで買う場合も、販売者、保存状態、期限表示を確認できる商品を選びましょう。
人気の中国お菓子ブランド3選
中国では個人商店だけでなく、全国展開しているお菓子ブランドも多く存在します。
以下は中国国内で知名度が高く、日本でも見かけやすいブランドです。
三只松鼠(Three Squirrels)
若者に絶大な人気を誇るナッツ・スナックブランド。
麻花、沙其瑪、ドライフルーツなどを可愛いパッケージで展開。
徐福记(Hsu Fu Chi)

中国で広く流通している菓子ブランド。沙琪瑪、キャンディ、焼き菓子など幅広い商品を展開しており、スーパーでも探しやすいブランドです。
稻香村(Daoxiangcun)

中国各地で知られる伝統菓子ブランドです。「稻香村」の名称を使う系統や店舗は複数あるため、旅行先では所在地や運営元も確認しましょう。桃酥や中華式の焼き菓子、季節の詰め合わせなどが見つかります。
日本で中国のお菓子を買うには?
日本でも、中国スナックを扱う店が増加中。
- カルディコーヒーファーム/成城石井:鳳梨酥や台湾ブランド菓子が人気。
- Amazon・楽天市場:「三只松鼠」「徐福记」「稻香村」などの正規輸入品を販売。
- 中華スーパー(友誼商店・亜州食材など):辣条や沙其瑪など現地そのままの味を入手可能。
- フリマアプリ:食品の保存状態や輸入経路を確認しにくい場合があります。購入するなら、期限、未開封であること、販売者情報を確認してください。
👇東京都内でおすすめの中華スーパーはこちらで紹介中
中国でお菓子を買うならここ!
中国では、街のあちこちでお菓子が買えます。
せっかく訪れるなら、現地限定の味やブランドを探すのがおすすめです。
来伊份(Lai Yifen)
中国で店舗を展開するスナック専門チェーン。
麻花、辣条、豆菓子、ドライフルーツなどがずらり。量り売りやミニパックもあり、手軽に試せます。
地方ごとの限定味も多く、食べ比べにも最適。
💡 ポイント: 可愛いパッケージが多く、お土産にも人気。
零食很忙(Snacks Busy)

若者向けの商品を多く扱うスナック専門店。
辣条やチーズ風味スナック、ミニ麻花など、トレンドを押さえた商品が並びます。
モール内や繁華街に多く、明るく入りやすい雰囲気でとにかく安い。
💡 ポイント: 新商品が頻繁に登場。店内のディスプレイもおしゃれで写真映え◎
フーマー(盒马鮮生/Hema Fresh)
盒马は、生鮮食品から菓子、惣菜まで扱うスーパーマーケットです。店舗によって品ぞろえは異なりますが、伝統菓子、ナッツ、小袋スナックをまとめて探しやすいのが利点です。アプリ利用には中国の電話番号や決済環境が必要になる場合があるため、旅行者は店頭購入が確実です。
💡 ポイント: 現地価格で高品質な商品を入手できる。
稻香村 直営店
伝統的な焼き菓子や詰め合わせを探せる専門店です。「稻香村」の名称を使う店舗は複数の系統があるため、旅行先の地図アプリで所在地と口コミを確認してから訪れるのがおすすめです。
その他おすすめスポット
- 大型スーパー:定番ブランドや地域の商品を比較しやすい。旅行先の地図アプリで営業中の店舗を確認してください。
- 駅・空港のお土産店:稻香村や徐福记のギフトボックスが定番。
- コンビニ(全家・ロウソン):辣条やピーナッツバーなど軽いおやつを気軽に購入可能。
💡 旅行者メモ:
・地域によって味の傾向が違う(四川=辛め、華東=甘め)
・真空パックや小袋タイプは持ち帰りにも安心
・旧正月・中秋節シーズンは限定デザインのパッケージも登場
中国のお菓子と中華デザートの違い
中国のお菓子は主に間食や軽食として食べられるのに対し、中華デザートは食後に提供される甘味です。甘いものが好きな人は、中国のお菓子とあわせて中華デザートもチェックしてみると、より中国の食文化を楽しめます。
中国のお菓子についてよくある質問
中国のお菓子で有名なものは?
文化的に有名なのは月餅、日常のおやつとして定番なのは沙其瑪、桃酥、瓜子などです。若者向けの辛いスナックでは辣条も知られています。
ばらまき用に向いている中国のお菓子は?
個包装の沙其瑪やミニサイズの桃酥が配りやすいでしょう。外袋に「独立包装」「小包装」と書かれているか確認してください。
中国のお菓子の期限はどこを見る?
「生产日期」が製造日、「保质期」が品質保持期間です。製造日だけを見て賞味期限と勘違いしないよう、両方を確認しましょう。
肉味のスナックは日本へ持ち帰れる?
肉や肉製品は厳しい検疫の対象です。肉エキスを含む商品も自己判断せず、動物検疫所の最新情報を確認してください。不明な場合は購入を避けるのが安全です。
まとめ|迷ったら個包装の沙其瑪・桃酥から
中国のお菓子には、月餅のような行事菓子から、瓜子や辣条のような日常の零食まで、幅広い種類があります。
日本人にもすすめやすく、持ち帰りやすさを重視するなら、まずは個包装の沙其瑪や桃酥を探してみてください。中国らしい文化性を重視するなら月餅、話題性なら辣条も候補になります。
味だけでなく、個包装、期限表示、壊れやすさ、原材料と検疫ルールまで確認すると、旅行後も安心して渡せるお土産を選べます。




















