中国には、素朴な焼き菓子からピリ辛スナックまで、多彩なお菓子文化が根付いています。
日本ではまだ知られていない“日常のおやつ”も多く、その種類はまさに食の宝庫。
この記事では、中国、台湾、に在住、就労経験のある筆者が、中華圏で愛されるお菓子(スナック・焼き菓子・果実菓子)を中心に、人気ブランドや日本・中国での購入場所まで、旅行やお取り寄せに役立つ情報をまとめました。
中国のお菓子(中華系スナック)とは
中国でお菓子というと、月餅などを思い浮かべる方が多いかもしれませんが、実は中国にはそれ以外にも多種多様なお菓子があります。
中国語でお菓子は「零食」または「点心」。“零食”はスナック・駄菓子系、“点心”は軽食やおやつ全般を指します。
北方では小麦粉を使った香ばしい焼き菓子が主流で、南方では果実やナッツを使った軽いお菓子が好まれます。
さらに近年は、辣条(ラーティアオ)のようなピリ辛スナックが若者の定番になっています。
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中国のお菓子おすすめ9選【スナック&焼き菓子&果実系】
1. 麻花(マーファー)
ねじって揚げた伝統スナック。外はカリッと香ばしく、ほどよい甘さが人気。
天津名物「十八街麻花」はお土産としても有名です。
2. 沙其瑪(シャーチーマー)
卵入りの生地を揚げて蜜で固めた軽いお菓子。
ごま・ナッツ・ミルク味など種類が豊富で、ふんわり甘い味わいが特徴。
3. 桃酥(タオスー)
ラード香る中国式クッキー。サクッと崩れる食感で、お茶請けにもぴったり。
“桃”は長寿を意味する縁起物としても人気です。
4. 老婆饼(ラオポーピン)
冬瓜の餡を包んだサクサクのパイ風焼き菓子。
広東地方では“愛情の味”と呼ばれ、家庭的な温かさを感じる定番おやつ。
5. 鳳梨酥(フェンリースー/パイナップルケーキ)🍍
台湾や広東省で親しまれる果実系焼き菓子。
バター香るクッキー生地にパイナップル餡を詰め、甘酸っぱく上品な味わい。
“鳳梨”は「幸運」の象徴で、贈り物にも最適です。
6. 辣条(ラーティアオ)🌶️
中国で大ブームのピリ辛スナック。
小麦グルテンを唐辛子・スパイスで味付けし、噛むほどに旨味が広がる刺激的なお菓子。
湖南省発祥で、子どもから大人まで夢中になる“国民的駄菓子”。
7. 烤瓜子(カオグアズ/ひまわりの種)
殻付きのひまわりの種をローストした国民的スナック。
テレビを見ながら食べる定番おやつで、塩味・五香粉味などバリエーション豊富。
8. 花生糖(ファーションタン/ピーナッツキャンディ)
ピーナッツを飴で固めたシンプルな伝統菓子。
カリカリ食感と香ばしさがクセになる、素朴で懐かしい味わい。
9. 芝麻糖(ジーマタン/ごまキャンディ)
黒ごまや白ごまを麦芽糖で固めた香ばしいお菓子。
栄養価も高く、健康志向の人にも人気です。
人気の中国お菓子ブランド3選
三只松鼠(Three Squirrels)
若者に絶大な人気を誇るナッツ・スナックブランド。
麻花、沙其瑪、ドライフルーツなどを可愛いパッケージで展開。
徐福记(Hsu Fu Chi)

台湾発祥の老舗ブランド。サチマやピーナッツ菓子、鳳梨酥などが看板商品。
やさしい甘さとしっとりした食感が特徴。
稻香村(Daoxiangcun)

清王朝時代創業の北京老舗。
麻花、桃酥、老婆饼などの伝統焼き菓子を今も手作りで販売しています。
季節限定ギフトボックスも人気。
日本で中国のお菓子を買うには?
日本でも、中国スナックを扱う店が増加中。
- カルディコーヒーファーム/成城石井:鳳梨酥や台湾ブランド菓子が人気。
- Amazon・楽天市場:「三只松鼠」「徐福记」「稻香村」などの正規輸入品を販売。
- 中華スーパー(友誼商店・亜州食材など):辣条や沙其瑪など現地そのままの味を入手可能。
👇東京都内でおすすめの中華スーパーはこちらで紹介中
中国でお菓子を買うならここ!
中国では、街のあちこちでお菓子が買えます。
せっかく訪れるなら、現地限定の味やブランドを探すのがおすすめです。
来伊份(Lai Yifen)
中国全国展開のスナック専門チェーン。
麻花、辣条、豆菓子、ドライフルーツなどがずらり。量り売りやミニパックもあり、手軽に試せます。
地方ごとの限定味も多く、食べ比べにも最適。
💡 ポイント: 可愛いパッケージが多く、お土産にも人気。
零食很忙(Snacks Busy)

若者に人気の新興スナックブランド。
辣条やチーズ風味スナック、ミニ麻花など、トレンドを押さえた商品が並びます。
モール内や繁華街に多く、明るく入りやすい雰囲気でとにかく安い。
💡 ポイント: 新商品が頻繁に登場。店内のディスプレイもおしゃれで写真映え◎
🛍 フーマー(盒马鮮生/Hema Fresh)
中国のスーパーチェーンは沢山ありますが、その中でも安心して購入できるスーパー。アリババ運営の高級スーパーで、上記で紹介した稻香村・徐福记・三只松鼠などの有名ブランドが一堂に揃います。
アプリで注文→ホテル配達も可能で、旅行者にも便利。清潔感のある店内で、試食コーナーや実演販売も充実。
💡 ポイント: 現地価格で高品質な商品を入手できる。
稻香村 直営店
北京・上海を中心に展開する伝統菓子専門店。麻花や桃酥、老婆饼など、焼きたての香ばしいお菓子が並びます。
パッケージが上品でギフトにも最適。観光客にも人気で、行列ができることも。
その他おすすめスポット
- 大型スーパー(カルフール・ウォルマート):地域限定ブランドや季節限定パッケージを発見できる。
- 駅・空港のお土産店:稻香村や徐福记のギフトボックスが定番。
- コンビニ(全家・ロウソン):辣条やピーナッツバーなど軽いおやつを気軽に購入可能。
💡 旅行者メモ:
・地域によって味の傾向が違う(四川=辛め、華東=甘め)
・真空パックや小袋タイプは持ち帰りにも安心
・旧正月・中秋節シーズンは限定デザインのパッケージも登場
まとめ|中国のお菓子で“食の旅”を楽しもう
中国のお菓子は、甘い・香ばしい・辛いが共存する独特の世界。
麻花の歯ごたえ、辣条の刺激、鳳梨酥の果実感——一口ごとに、中国の日常と文化が感じられます。
老舗「稻香村」、台湾発の「徐福记」、若者ブランド「三只松鼠」。伝統とモダンが共存するのも、中国お菓子の魅力。
日本でも中華街や楽天などの通販で手軽に買えるので、次のおやつタイムはぜひ「中華スナック」で異国の味を楽しんでみてください。














